「聞く読書」のメリットとデメリット③ デメリットの先にある未来

聞く読書のデメリットのつづき

とその未来について、語ってみました。

 

 

前回の投稿では、「聞く読書」のメリットとデメリット② と題して、聞く読書のデメリットについて、お話しさせていただきました。

 

「聞く読書」のメリットとデメリット②

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

「聞く」+「読む」のハイブリッドスタイルが最強かも

 

前回の投稿では、聞く読書のデメリットについて、私なりにまとめてみました。

 

そこでは、難しい本は向いていないかもしれないと書きましたが、そこで終わらせてしまうのは、もったいない気がしています。

そこで、私がおすすめしたいのは、難しい本の場合は、聞く読書で一度通して聞いてみて、本の全体像をつかんだ上で、その上で紙の本や電子書籍を購入して詳細を読み込んでいく、というハイブリッド型の利用法です

ちょっとお金がかかってしまうのが、玉にキズですね。。

 

ですが、聴覚と視覚、どちらか一方ではなく、両方使うことができれば、その方が学習効率がいいのは当然ですよね。

私が税理士試験の受験勉強をしていたときは、税法の条文を丸暗記しないといけなかったのですが、そのときは、条文が録音されたCDを購入し、スマホにインポートして、歩きながら聞いていました。

 

歩きながらも勉強→税理士試験直前期 私の一日のタイムスケジュール

 

机の上で勉強できるときは、見たり書いたりして、視覚に訴える勉強をしていましたが、この机上以外の勉強ができるようになると、勉強時間の確保がしやすくなりますね。

 

視覚は酷使され過ぎている

 

私は会計事務所で仕事をしていたときは、仕事柄、ほとんど一日中パソコンの画面にへばりついている状態でした。

通常7時間勤務ですが、ちょうど今(12月から3月15日まで)頃には、業界的には繁忙期で、一日の仕事時間が10時間を越えることも少なくありません。

その間、ずっとパソコンの画面とひたすらにらめっこしていますから、視覚は酷使されています。

その上、資格試験の勉強をしていて、参考書やパソコンのWeb講義を見て、休憩中にも、スマホでサッカーを見たり、インスタを見たりして、目を酷使しすぎていました。

こういった視覚に偏りすぎた生活は、慢性的な肩こりや腰痛の原因にもなりかねないですね。

聞く読書は、こういった視覚型生活を改善する一つの方法になるように思います

 

聞く読書の未来形

 

聞く読書の未来を考えてみると、現状のような紙の本をただ朗読して吹き込む、というだけのスタイルでは物足りなくなるものと予測しています。

聞く読書のデメリットを補った形で、紙の本と聞く読書をうまく融合させることが今後の聞く読書の活路かもしれませんね。

 

例えば、紙の本や電子書籍を購入すれば、その本にQRコードがついていて、音声データがついているようなスタイルとか。

もしくは、図表やグラフだけ、紙の本や電子書籍に収めて、解説は音声データにするような新しいカタチもありなのかも。。

(現在すでに、山川出版の「詳説日本史」や「詳説世界史」といった教科書がオーディオブックに収録されていますし、宅建士のテキストもコンテンツが収録されているようです。)

 

私であれば、難しい税法の本や税務訴訟の裁判例をオーディオブックで聞けたら、とても嬉しいです

こういった硬くて難しい内容の本は、紙の本を読む前の全体像作りにオーディオブックを利用したいところです。

そういった、本の未来を考えるのも楽しいですね。

 

面白すぎて、やめられない止まらない

 

今まで語ってきたデメリットを差し引いても、聞く読書は最高です

私は、聞き初めて以来、3ヶ月が経ちましたが、すでに80冊以上は聞いています。

そんな私が感じている最後のデメリットは、聞く読書は、面白すぎてやめられないということです

特に、推理小説とか聞き始めると、続きが気になって聞くことをやめられなくなってしまいます。

家族との団らん中にも、イヤホンでこっそりオーディオブックを聞いてしまい、家族に怒られる、ということにならないように注意してくださいね。
(私は、そろそろ怒られそうです。。)

そんな人もいないでしょうが、念の為。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 



 

【昨日のできごと】

3:27起床。
私が朝起きて一番にすることは、FacebookとTwitterを見ることです。だいたい15~20分程度ですが、軽いSNS依存ですかね。
ですが、最近ではSNSを見る時間を、聞く読書の時間が脅かしてきています。

税理1月号のチェックは、請負個人事業者が給与所得者となった後に、請負を続けた場合、という記事。なかなか判定が難しいですが、実務ではじっくり調べて対応したいところです。
FP2級は、2019年9月の過去問(学科・実務)。3回転目でも、間違える問題があります。FPの勉強は奥が深くて面白いです。試験後に、また新しい勉強ができるのが楽しみです。

子どもたちを送り出した後、銀行へ。税理士登録に必要な登録免許税6万円を振り込み、春から1年生になる次男の小学校に書類をもらいに。
一度帰宅して、板金屋さんに。年末にぶつけてしまったため車を修理に出します。代車がダイハツ・ムーブで思ったより、小さくなかったので、良かったです。

午後は、昼寝の後、ブログ執筆、お迎えという一日でした。

 

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税法免除大学院 卒業後の世界

税法免除大学院を私が卒業したのは、今年の3月

その後のことについて、振り返ります。

 

 

昨年の年末は、論文のラストスパート

 

今年の3月に無事、税法免除大学院を卒業しました。

なんとか、2年間で卒業することができました。

2年生の時期は、通学は週に一回だけで、あとは自宅で修士論文を執筆するだけだったので、1年生のころよりは体力的にはだいぶラクでしたね。

 

修士論文の執筆は、昨年の今時分(年末)はラストスパートをしていました。

年が明けたころには、ほぼ完成し、1月10日くらいには、先生からOKをもらっていました。

これでも学年では一番最初に終わったほうで、1月31日の提出期限の最終ラインまで教授からOKがでない、という方もいましたね。

 

苦しかったことは苦しかったのですが、論文をかきあげる作業は楽しかった、という記憶の方が大きくなっています。

 

卒業式はコロナ下のため、教室別に放送で

 

大学院の卒業式は、3月20日に本校のキャンパスで行われました。

私たち大学院生は、普段、サテライトキャンパスに通学していて、本校のキャンパスには全く縁がなく、入試の時に来た時ぶり、という方もいるくらいです。

そんな本校での卒業式は、なぜか1教室に大学院生6人と大学生1人が集められて、校内放送で校長先生の話しを聞き、卒業証書授与は教授が行うという、ちょっと変わったスタイルで行われました。

 

ちなみに、成績優秀者(成績で、例えばA~Cのランクで成績がつけられていれば、Aが一番多い方)は、総代(学生の代表)となって、校長先生から直接、卒業証書を受け取ることが出来ます。

 

卒業したら、パーッと飲みに行きたいところ(とはいえ、このご時世ですからご注意を)ですが、3科目揃っている方(早く登録したい方)は、卒業式当日に、国税審議会に審査書類を提出したほうが良いですよ↓↓

 

税法免除大学院 国税審議会への提出書類

 

友人たちの論文も読んで見る

 

大学院によっては、卒業前に、修士論文の発表会があって、ここで指導教官や副査(指導教官ではない教授)の先生から鋭い質問攻勢にあったりするみたいですね。

私の大学院では、そのようなイベントはなく、個別の口頭試問があるのみで、他の仲間達がどのような論文を書いているのかがさっぱり分からない、という状況でした。

ちなみに口頭試問とは、こんな感じです↓↓

税法免除大学院 修士論文の口頭試問とは?

 

そこで、自主的にPDFデータで論文を交換しあうことを提案し、仲間たちの論文も読ませてもらいました。

自分のテーマだけでうんざり、という方もいるかも知れませんが、とりあえずデータで交換しておけば、いつか読みたくなるときが来るかもしれません。

 

先々、実務上で問題が発生したときに「そういえば、誰かがあのテーマで書いていたよね」となることもあると思うので、論文交換はオススメです。

仲間たちが、心血を注いで(ときには泣きながら)書き上げた修士論文ですので、どんなに難しいテーマでも、かなり親しみやすくなっているはずです。

読んで血肉としたいところですね。
(といいつつ、私も全部は読んでいませんが。。)

 

大学院で勉強しきれなかったこともたくさんあります

 

大学院では、短期間にたくさんのことを勉強するのですが、いかんせん、短期間でのことですので、忘れてしまうものも多くあります。

忘れてしまって問題ないものもあるとは思いますが、資格をとったらハイそれまでよ、ではもったいない部分もありますね。

また、院生時代に取り組んでみたものの、理解できずに消化不良になっている裁判事例などが、必ず出てくると思います。
(私は、理解できなかったことがたくさんありました。)

 

そういったテーマも、余力があれば、いつか取り組んでみたいですね。

私は、IBM事件ヤフー事件など興味深いけど、自分のレベルでは理解できなかった事件が今でも気になっています。

そういった心残りを作らないように、現役の院生の方には、全力で今の課題に向き合っていただきたいと思います。
(といっても、税理士試験と同時進行だったりすると、大学院の勉強も深入り出来ないんですよね)

 

ときには、旧交を温める

 

大学院を卒業してしまうと、院生は、各自の職場に戻っていきます。

2年間という限られた時間の中で、みんなで助け合いながらの濃密な人間関係があっただけに、その精神的なロスはけっこう大きかったです。
(以前にも、書きましたが、このブログはそんな大学院ロスによる心のスキマを埋める意味で始めたところもあります。)

 

夏場の税理士試験が終わった後や、12月の合格発表後、確定申告明けの3月末、といった業界的な区切りの季節には、顔を合わせて一杯やりたいものですね。
(とはいえ、さすがに今の時期は自粛ですかね。。)

 

また、LINEグループを通じて、コロナ禍での助成金情報をシェアする、といった繋がりは継続しています。

実務で、特定の分野に秀でた方や情報通の方(ちょっと変わった方もいます)と知り合いになれるのも、大学院の魅力の一つです。

今後は、税理士登録する仲間が増え、そこからまた、新しい関係性が生まれるかもしれません。

そんな将来を楽しみにしています!

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

今回で、年内の更新は最後とさせていただきます。

それでは、みなさま、良いお年をお迎えください!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
昨晩はフットサルに行き、寝るのが22時になってしまいましたが、なんとか起きられました。
朝の身支度の後に、税理1月号チェック。市街化調整区域の地積規模の大規模宅地の評価について。私は、調整区域に住んでいるので、興味がけっこうあります。
FP2級は、過去問(2020年1月学科)。12/20という無様な成績。なかなか伸びませんが、今は辛抱の時期だと心得ます。

午前中は、家族総出で家具店に。リビングの食事をしている机が狭くなってきたので、椅子付きのテーブルと椅子なしのテーブルを見てきました。
広い店内には、たくさんの家具であふれていて、目の保養になりました。
テーブルも数万円のものから、ん十万円もするものでピンきり。なかなか選べないですね。子どもたちも、2段ベッドなどの家具に興味をもっていました。これからが物入りなわが家。稼がなくてはいけませんね。

午後は、ファミレスで担々麺を食べ、昼寝後に、ブログ執筆、という一日でした。

 

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税理士試験 合格発表後1週間 SNSについて思うこと

税理士試験の合格発表から1週間

そろそろ気持ちは、整ってきましたでしょうか?

 

 

以前の投稿では、税理士試験の合格発表について、お話させていただきました。

 

税理士試験の合格発表について ゴールでもありスタートでもあり

 

今回は、その後に感じたSNSについてのお話しです。

 

「いいね!」の嵐だった週末

 

先週の金曜日(2020年12月18日)に税理士試験の合格発表がありました。

私は、Twitter、Instagram上で、TLに流れてくる受験生の方の合否を、じっくりとチェックさせていただきました。

 

私は、基本的に目にしたすべての受験生の方の投稿に「いいね」をしています。

合格した方については「おお!すごいね!」と思いながら。。

残念ながら、不合格になってしまった方については「がんばって!」と思いながら、励ましの意味での「いいね!」を押しています。

 

決して「どうでもいいね」ではありませんので、あしからず。
(ほんとにどうでもいいのであれば、見ないです。)

 

Twitterの税理士試験受験生のレベルの高さに驚愕!

 

驚いたのが、Twitterを利用する受験生の方の合格報告の多さです。

 

金曜日の朝9時くらいの段階で官報合格(5科目揃い)の方のTweetが流れてきたので、その時点でもかなり驚きました。
(官報オンラインで、8時半に結果が分かるようです。)

 

その後、お昼以降に郵便を確認した科目合格の方の報告も、かなりの数のTweetが流れていたので、さらにビックリしました。

しかも、3科目(簿財消)とか税法2科目(法消)とかいう方が何人もいて、私が苦しんでいた税理士試験とTwitterの方が受けている税理士試験が同じ試験なのか、疑問に思ったほどです。

 

さらには1科目合格の方でも、前回の合格から、間が開いていない方ばかり。。

どんだけ優秀なんだ、Twitterの受験生たちよ!

と思いつつ「いいね!」を連打しておりました。

リアルとSNSのギャップに戸惑い

 

私自身、Twitterを利用し始めた時期は遅く、税理士試験や税法免除大学院を終えたところ(2020年3月ごろ)から、スタートしていました。

ですので、Twitterを受験生時代、院生時代には利用していなかったため、今回の合格発表が初めての体験でした。

ここまで、優秀な方が集まっているとは思っていなかったので、焦りましたね。

 

私のブログ(税理士試験や税法免除大学院のネタ)などは、どちらかというと税理士試験に受からなくて苦しんでいる人向けに書いているつもりですので、層がだいぶずれているような感じがしました。
(おそらく、そういう優秀な方は、私のブログをご覧になってはいないでしょうが)

 

ちなみに、正直なところ、私のリアルな知人(大学院仲間等)は、今年の発表での吉報が今のところ、ゼロです。
(こちらからは、聞けないというものあるんですが、多分、受かればLINEは来るかなと)

リアルとSNSのギャップが激しすぎて、戸惑っています。。

 

Twitterは、モチベーション管理に有効利用できるかも?

 

ここまで、優秀な受験生が集っているTwitter。

うまく活用したいものですね。

優秀な方をフォローして、モチベーションアップに使えるかもしれません。

 

受験生時代は、わりと孤独に勉強していたので、この会ったことはないけど、同じ目的に向かって努力している人同士が、ゆる~くつながっている感じは悪くないですね。

 

現在の私は、意志が弱くて、Twitterを一日に1時間以上も見ている日もありますが、受験生の方の場合は、時間を区切って利用するほうがよいと思います。

 

ちなみに、私の受験生時代には好きな海外サッカー選手や女性アナウンサーのInstagramだけは見ていました。。はい、どうでもいいですね。

逆に、受験と離れた情報にだけ接するというのも、ありかもしれませんね。

 

今回は、税理士試験とSNSのついて、お話してみました。

多用は禁物ですが、時間を区切っての利用は良いのかもしれません。

うまい距離感をみつけて、生かしていただけたら幸いです。

おまけ モチベーションが上がってこないという方に

 

発表後1週間ということもあり、まだ再スタートの初動が遅れているという方もいると思います。

やらなきゃいけないことは分かっているけれど、気持ちが動かない。

 

そんなときは、気分転換に読書でもいかがでしょうか。

オススメは、今年逝去されたTAC創業者の斎藤博明先生の本です。

受験のみならず、ビジネスに趣味に家族に、常に全力で取り組んだ先生の熱い生き様に触れて、エネルギーをチャージしていただければ幸いです。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①


 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Merry Christmas and Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:00起床。
二度寝の誘惑に初めて勝ちました。
シャワーを浴びて体を温めて、軽く筋トレをしたあと、税理1月号チェック。大企業の福利厚生(カフェテリアプラン)についての裁決例について。福利厚生の一環としての企業が行った人間ドック代の補助が給与課税された話です。
カフェテリアプランというサービス自体を知らなかったので、面白かったです。

FP2級は、2019年5月過去問(学科)。16/20と順調ですが、投資・税務の分野なので失点は、無くしたいところです。

午前中は、買い物と床屋さんに。3週間に1回は、床屋に行くほどの床屋好きです。床屋のそばのラーメン屋さんが、絶対おいしいにちがいないオーラを出しているのですが、今まで一回もやっているのを見たことがないという不思議な店でして。。いつか食べてみたいです。

その後、午後はブログ執筆をして、子供のお迎え、という一日でした。

 

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税理士試験の合格発表について ゴールでもありスタートでもあり

税理士試験受験日から約4ヶ月。

長い長い4ヶ月でしたね。

お疲れさまでした。

 

昨年の12月に、これを見たときが人生のピークだったかも。。

 

税理士試験についての投稿は久しぶりです。

 

私の税理士試験についての投稿をご覧になったことが無いという方もいらしゃるかと思いますので、ちょっとだけご紹介させていただきます。

 

以前には、こんなことを書いていました↓↓↓

 

税理士試験 全国公開模試と実際の結果(私の実例公開)

私の合格体験記 消費税法①

税理士試験 消費税法初学者の方にベテラン受験生だった私が、アドバイスするとしたら①

 

昨年まで、10年近く税理士試験を受験していて、昨年の12月の合格発表で、5回目のチャレンジだった消費税法に、ようやく合格しました。

今年の3月に税法免除大学院を卒業し、免除審査を終えて、税理士として開業準備中という段階でございます。

 

今回は、今日(2020年12月18日)が合格発表日ということで、合格発表にちなんだお話しをさせていただこうと思います。

 

できれば発表日当日に知りたいけれど

 

私が住む埼玉県春日部市では、合格発表の通知が、例年、発表日当日に届いていました。

知人の聞くところによると、同じ埼玉県内でも発表日の翌日にならないと届かないところ(県北)もあるようです。

また、地方にお住まいの方であれば、土曜日にも届かず、月曜日になってしまうところもあるようですね。

 

土日を挟むと、その間に○チャンネルやTwitter等では「自己採点○○点でも合格」とか、「O基準で確実だったのに、、」といった投稿なども目に入りますから、気持ち的に平常心を保つのが難しいことと思います。

できれば、早く配達してほしいですよね。

 

合格発表をどのようにして迎えるか

 

そんな合格発表の日をどのように迎えるか?

いろんなパターンがあると思います。

 

① 有給(または半休)休暇をとって、郵便屋さんのバイクの音に耳を澄ませて待つ

② ご家族(奥様、お母様等)に見てもらって、写メを送ってもらう

③ 仕事を終えてから、ゆっくりと夜に見る

④ インターネットの官報を見る

 

④については、私は経験がなく、方法がよくわからないのですが、5科目めに合格している場合は、朝の8時半くらいにインターネットの官報に名前が載るので、合格が確認できるようですね。

昨年の私は、③のパターンで、仕事を17時に終えて、はやる気持ちを抑えながら早足で帰宅して、封筒を開けました。

 

季節柄、この時期の金曜日は忘年会とバッティングすることが多く、帰宅が深夜になってしまう可能性が非常に高いことから、②のように奥さんに手紙の開封を依頼して、知らせてもらうというパターンを取ることもありました。

私の場合、このパターンは残念ながら全敗でしたね。

ですので、昨年はこのパターンはとらずに、自分で開封することにしました。
(誰が開けようが結果は変わらないんですが、アホですね。。)

 

①のパターンの方もいるかと思います。

結果に自信があれば①のパターンで合格を祝いたいところでしたが、私はそこまで期待できる結果のときはなかったので、①の経験は無いですね。

また実務的に、この時期はすでに繁忙期(年末調整)で、有給をとると仕事が遅れてしまうので、無理ということもありますね。

 

合格を確認した後は

 

昨年の発表で合格を確認したときは、叫んだり、妻や子供と抱き合ったりというようなことはなく、わりと冷静に受け止めることができました。

とりあえず、大学院で修士論文を見ていただいていた先生にはいち早く電話をして、合格を伝えました。

それと、大学院の仲間には、LINEで報告をしました。

受験予備校で、担当講師の先生に報告するのも、早いほうが良いかもしれませんね。

 

それと、父親にも連絡はしていたかな。

お祝いにウイスキーをもらったのが嬉しかったですね。

 

 

1年経った今も、飲み干していなくて、少しづつちびちびやっています。

 

眠れない日々が続く

 

合格発表をわりと冷静に受け止めた私でしたが、税理士試験から開放される喜びと、ようやく税理士になれるという喜びは、やはり大きく、興奮はしばらく収まりませんでした。

合格発表の当日はもちろんのこと、発表後2週間位は、夜の9時ぐらいに寝ても、興奮して夜の12~1時に起きてしまう、という現象が起こりました。

税理士になったらあれをやろう、これをやろう、という妄想が膨らみすぎて、深夜に目覚めてしまった後に、再度、眠ることができないという、軽い「躁」状態になっていましたね。

 

その後は、落ち着きを取り戻し、大学院の修士論文のラストスパートに集中しました。

 

税理士試験 受かったら何しますか?

 

もし仮に、不合格だったなら

 

ここまでは、合格した昨年のことを、お話させていただきました。

 

ですがこのブログをご覧いただく受験生の方の中には、願いもむなしく、桜散る、という方もいらっしゃると思います。

私自身、税理士試験8回の合格発表のうち、たったの2回(簿財はダブル合格のため)しか合格の味を味わえなかった口ですので、残念だった方のお気持ちは、痛いくらいに分かるつもりです。

 

下手な励ましの言葉をもらっても嬉しくないと思いますので、ここではあえて励ましの言葉はかけません。

(そういえば私自身、受験していない人から慰められたり、励まされたりするのは、最高に腹がたった記憶があります)

 

気持ちが落ち着いたところで、再受験か大学院をめざすか

じっくり決断していただけれは、と思います。

 

大学院ということであれば、このブログを参考にしていただけたら幸いです。

来春入学の春入試、今からスタートしても間に合いますよ!

 

税法免除大学院の入学試験について -春入試と秋入試の違い-

税法免除大学院に通う人々 -年齢構成と男女比、保有科目数について-

 

税法免除大学院の受験予備校大手の河合塾KALS
情報収集にはかかせない存在です↓

河合塾KALS 試験情報ガイダンス動画

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:17起床。
久しぶりに目覚まし(3:30)より早く起きました。早起きした分がボーナスゲームだと思っていますので、嬉しいです。
シャワーを浴びた後に、パンかお菓子を食べているのですが、ここのところは、ずっと柿を食べています。この柿は、レシップという会社の株主優待でもらえる柿で、甘くてとても美味しいです。

朝の勉強は、税理12月号から。相続の問題で、被相続人の生前に預金が引き出されてしまった時に、弁護士会紹介制度を使うと、ATMの防犯カメラの画像を開示請求できるそうです。なんか、犯罪捜査みたいだなと感心しました。
FP2級は、老齢年金のインプット。苦手分野を少しづつ、つぶしています。

午前中に登録書類の作成を。事務所(自宅)までの地図や、間取りなどを書いて、ようやくゴールが見えて来ました。

午後は、昼寝後にブログ執筆、子供のお迎え、という一日でした。

 

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税法免除大学院 国税審議会から免除決定通知書が届きました

税法免除大学院で修士論文を書き上げ、国税審議会に提出したのが、

3月20日。それから、約7ヶ月、ようやく届きました。

 

 

税法免除大学院を卒業して、その日(2020年3月20日)に国税審議会に免除申請を行いました。

具体的な提出書類は、こちら↓

 

税法免除大学院 国税審議会への提出書類

 

 

ようやく届きました

 

私は、Twitterで情報収集をしています。

特に、税理士試験や税法免除大学院に関する情報を発信されている方のTweetは、まめにチェックしていました。

私と同じように、今年の3月に税法免除大学院を卒業し、修士論文を国税審議会に提出して、6月に免除通知を受けている方(その方のほうが、提出日は4日早い)がいたので、私も7月~8月には、通知が受けられるものと思っていました。

 

ところが、

 

待てども、待てども、通知は来ず

 

その後、「今日は来たかな」と期待に胸を弾ませて、毎日毎日、ポストをあけていました。

ポストを開けては「今日もないか」とがっかり落ち込むことの繰り返し。

9月くらいまでは、ワクワクしながら待っていましたが、だんだんと不安になり「ひょっとして、論文審査の段階で、物言いがついてしまっていて、揉めているのかな?」などと、疑心暗鬼になってきました。

 

さらには、「もしかすると、『本論文は、研究の主たる関心が、税法に属する科目等にあるとはいえない場合、に該当するため、認定を受けることができませんでした』というような文面の手紙が届くのではないか」という恐怖のシナリオまで、ちらつきました。

それでも「もう一回、大学院に行ったるわ!」くらいの気持ちはありましたが、とりあえず、その必要がなくなりホッとしています。

 

通知が届いていることを仲間のラインで知る

 

そんな気持ちのアップダウン(免除の話しでアップすることは、あまり無いですが)を繰り返しながら、待つこと7ヶ月。

2020年11月7日の土曜日、ようやく通知が届きました。

国税審議会には、自分が用意した返信用封筒に通知が入って届きます。

 

 

院生時代に多用していた国会図書館の封筒を再利用して使っていました。
(在庫は、まだ大量にあります。しかも切手は、35年前の少年時代に切手収集していた頃の在庫を利用)」

私はてっきり「書留」にしているから、万が一、不在でも配達の不在通知が残って、その日のうちに受け取ることできると思っていました。

 

同じ大学院の仲間から、11月7日土曜日の午前中に、免除通知が来ていることを外出先でラインを見て知っていたため、私のところにも来ているはずなのに、と思いながら、郵便屋さんを待っていました。

結局、その日の夕方16時頃、「今日は来なかったか」と思いながら郵便箱を開けたところ、通知はとっくに届いていました。

私の場合、書留にせずに料金の安い「特定記録」にしていたため、手渡しではなく、普通の郵便と同じようにポストインされていたようです。

これは、今思うと、危ないですね。

非常に大事な書類ですので、ここはケチらずに「書留」を使って、手渡しで受け取ることをおすすめいたします。

 

結局、コロナの関係で遅くなるのか、という予想とは裏腹に、私の大学院では、前年卒業の先輩とほぼ、同じ時期に免除通知が来ました。

Twitter上の院の方の投稿を見ると、前年より大幅に遅い方もいるようですね。

 

今後のこと 税理士登録手続きをして独立

 

今回の免除通知をもって、最大の難関である税理士試験に関する書類は、揃いました。

あとは、実務経験を証明する書類等(かなり膨大な量です)を揃えて、税理士登録をするという運びになります。

今後は、登録作業を経て、長年の夢であった開業をする予定でいます。

登録にも、書類提出後、2~3ヶ月の審査期間があります。

ですので、最短でも、年明け1月の開業ということになりそうです。

 

また、その内容については、ブログ・Twitter等でお伝えしていきたいと考えておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 


 

 

【昨日のできごと】

2:00起床。
前日に、Twitterで免除通知が来たことをつぶやいたため、沢山の方からコメントをいただき、返しきれなかったため、早起きです。
まずは、早朝ルーティンのあとに、税理の法人税の記事についてチェック。
FP2級は、タックスプランニングのインプット。いよいよ、仕事ができる日が近づいてきたので、税務の勘を取り戻す必要がありますね。
漢字検定は、熟語と一字訓。漢字の読み問題なのですが、難易度はスーパーハードです。「掬飲(きくいん)」「掬う(すくう)」とか、見てもさっぱり分からんレベルの漢字がゴロゴロ出てきます。ちなみに、掬飲とは、手ですくって飲むこと、だそうです。

Twitterのコメントを返した後は、長男・次男のサッカークラブの付添。同じ時間にやってくれたので、付き添う方は、楽で助かります。

昼寝後は、ブログ執筆。その後、三兄弟の頭をバリカンでカットしました。もうすぐ冬ですが、すっきり坊主で、いい感じです。

夕方は、はま寿司に家族で外食。もちろん、株主優待を使っての食事です。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人⑤

先日、逝去されたTAC創業者の斎藤学院長の著作「ビジネスの論理」再読。

今回は、その第5弾です。

 

 

斎藤先生の訃報を聞いて「ビジネスの論理」を再読しています。

先生の公認会計士の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となって、会計士市場、税理士市場を攻略、さらには新しい市場に挑戦し続けた時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人④

 

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

斎藤先生流の限界の超え方

 

前回までの時系列的な先生とTACのヒストリーから離れて、「ビジネスの論理」に語られている、斎藤先生流の限界の超え方について、今回は見ていきたいと思います。

 

まず、先生が最初の壁を超えるのは、公認会計士の受験生として、仙台で独学しながら2年連続で不合格になった後に、東京の受験予備校に入ったところで、勉強に打ち込むシーンです。

 

それまでの私は普通であった。
だが、普通に努力したのでは普通で終わってしまう。
群れから抜け出て圧倒的な強者になるためには、普通を遥かに超えた努力をする必要があると感じた。
私は何とかして普通の人の群れから抜け出て地上最強の強者になろうと決意した。
そのためには他の人に真似のできないレベルで実行して限界の壁を超える必要があった。
私は試験と一つになりきり、他の人には真似のできないボリュームの時間を投入することで全受験生の中で一番になろうと目標を定めた。
勉強時間を捻出するために睡眠時間を削った。1日に10分ずつ減らした。
当初は6時間あった睡眠時間を5時間にし、さらには4時間にした。
そして3時間にまで減らした。3時間眠れば翌日も頭は回転した。
だが、それ以上睡眠時間を減らすと頭は使い物にならなくなった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p83

 

睡眠時間を削って勉強することについては、人によって成果が出る場合と出ない場合があるでしょうから、私からはあまりオススメはできません。

ただ、一つのことを極めようと決意した場合に、「何か」を手放さければならない、というのは事実だと思います。

斎藤先生の場合は、それが「睡眠」だっただけで、私たちの場合では、それが「友人との飲み会」だったり「スマホ」だったり「SNS」だったりすれば良いではないかと考えます。

 

全国模試1位を取る人の努力

 

 

ちなみに「全受験生の中で一番になろう」という先生が、どの程度の努力をしたのか、以下の文から察していただけると思います。

 

1日3時間睡眠で全てのエネルギーを勉強に集中するには並はずれた体力と精神力が必要であった。
肉体と精神が限界に近づくまで私は自分を追い込んだ。
想像を絶する過酷な日が続いた。
幾度も限界の前であえいで倒れた。それでも私は限界のバーを日々高めた。
すると限界は一日ごとに高くなった。
私はその日に勝つことだけに集中した。命懸けの勝負で負ける訳にはいかなかった。勝てない日にはなりふり構わず引き分けに持ち込んだ。
日ごとに限界は高められ、私は無人の原野を一人で走った。私と同じレベルで走れる人は誰もいなかった。
私はゴボウ抜きで順位を上げた。そして公認会計士の最大規模の公開模試で念願の一位になった。私は受験生の頂点に立った。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p83

 

ここまでの努力を私は、まだしたことがなく、また、これから先もできないだろうと思います。

ただ、ここまで努力した人を知っている、というだけでも意味があるかな、とも思います。

 

太く短く生きること

 

斎藤先生の「圧倒的な努力」は、受験生時代から経営者時代にも続きました。

 

私は公認会計士の受験生時代に、1日3時間睡眠で勉強した。
あの時私は日本で私以上に頑張って生きている人はいないはずだ、と思いながら頑張った。
だが、社長になってみてあの時の私は甘いことがわかった。
いくら辛いとは言え、自分一人のために頑張っただけの平和な日々であった。(中略)
私は多分、40歳までは生きないだろうと思った。1日3時間睡眠は経営者になっても続いた。
無理に無理を重ね生命を削って働いた。
私は太く短くいきればそれでよいと思った。
長くだらだら生きるよりも全速力で駆けられるだけ駆けて、40歳位でポックリと死ぬのが私の人生のイメージになった。
私は生命の長さに執着せずに、いま、ここにいる自分の全ての生命力を出し尽くして生きる覚悟をした。
私は生まれたばかりのTACを何としても大きな会社に成長させようと強く願った。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.139-140

 

先生は、生命の長さよりも、今の瞬間に生命力を出し尽くすことを選択したようです。

若いころから、体に無理を重ねたため、倒れてしまう話しも何度となく、「ビジネスの論理」には紹介されています。

そして、40歳を超えてもまだ、走り続ける先生の話しは続きます。

 

その他にも読みどころ満載

 

特に、先生の趣味であるマラソンの話しは、勉強やビジネスの苦労話以上に、さらに過酷な話しが出てきます。

ちょっとだけ、ご紹介すると、マラソンと言っても、100キロを超えるウルトラマラソンであったり、山の中を24時間以内に走破する山岳耐久レースであったり、とその過酷さは、尋常ではありません。

その様子は、先生の別の著作である「風の二重奏」にかなり詳しいです。

 

また、先生は子育てについても少し、エッセイを書いていて、激務のさなかで、子供をお風呂に入れることと寝かしつけの絵本の読み聞かせを習慣にしていることにも触れています。

その他、独身時代の恋愛の話し学生時代のインド放浪の話しなど、紹介しきれない話しがたくさん詰まっています。

 

TACで勉強している方、していた方、違う学校ではあるものの斎藤先生に興味がある方は、ぜひ先生の著作を手にとって見ていただれば幸いです。

今まで、経験したことがないような熱量を、その文章から感じ取っていただけると思います!!

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

 


【昨日のできごと】

2:10起床。
漢字検定2級の勉強。学習してみると、2級でも楽ではないことに気づきました。
読みはほとんどできるのですが、「部首」「熟語の構成」「四字熟語」といったところは、大苦戦が続いています。部首なんて、中学校くらいからやっていないので、さっぱり分からないのです。勉強を続けていると少しづつ、カンを取り戻してきますが、来週の日曜日が試験日なので、日程的にタイトすぎて厳しいです。

4時からは、海外サッカー観戦。レアル・マドリー対レアル・ベティス。前節では動きの悪かったマドリーですが、今日は好調でした。先取点のゴールを決めたバルベルデ選手、去年の好調時のようなアグレッシブな動きを見せてくれてよかったです。

その後、マクドナルドで、お昼を買って家で食べ、午後からは長男のサッカーの送迎。今日は練習の見学は中座して、昼寝と読書をしました。

家に戻って、夕方はブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人④

先日、逝去されたTAC創業者の斎藤学院長の著作「ビジネスの論理」再読。

今回は、その第4弾です。

 

斎藤先生の訃報を聞いて「ビジネスの論理」を再読しています。

先生の公認会計士の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となって、会計士市場、税理士市場を攻略した時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

次なる一手は、専修学校

 

公認会計士市場を攻略した後に、税理士市場において苦戦しつつも、順調に受講生の数を伸ばし続けたTAC。

1980年度に1億円だった売上は、4年後の84年度には8億円となり、4年間で8倍という急成長を遂げることになります。

ここで斎藤先生は、次の一手として、専修学校の認可を受けて、学校法人になることを目指します。

高校を卒業した人たちを教育する専修学校には、肥沃なマーケットとしての魅力があったそうです。

 

しかし、ここで思わぬ横やりが入ります。

専修学校に新規参入するには、同じ区内にある既存団体の了解が必要であるという規制がありました。

 

TACが学校法人ではない理由

 

当然、既存団体は、自分たちの受講生が奪われることを恐れ、TACの参入を認めようとはしません。

結局、既存団体はTACの参入を徹底的に阻止し、先生の描いた専修学校の夢は葬られてしまいました。

 

私は規制という名の新規参入制限に歯ぎしりした。悔しかった。
目の前で描いていた夢が瓦解した。
私は「規制」のある世界でビジネスすることに嫌悪感を抱き市場から撤退することを決めた。(中略)
後にバブルが崩壊した時、様々な人から「学校法人を買いませんか」と誘いを受けた。「学校法人になると税金が安くなり補助金がもらえます」と説明された。
私は二つの理由を挙げてこの話を断った。
「税金を払うのは大事なことです。学校法人だからと言って税金が安くなるのはおかしいです。TACは自立した存在として自分の足で立つことに誇りを持っています。補助金をもらうと、出してくれた役所に飼い慣らされてしまいます。自分の運命の主導権はいつも自分が握るべきです。それが人生の基本です。補助金はいりません」
学校法人になることを断った根っこには、この時、規制の前に撤退を余儀なくされた苦い経験があった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.239-240

 

映画のワンシーンになりそうな感動的な場面ですね。

斎藤先生のキーフレーズである「自分の運命の主導権は自分で握る」がここにも現れました。

(TACが学校法人でない理由は、こういったことも背景にはあったようですね。)

 

ピンチをチャンスに変える

 

専修学校の認可を得ることができずに、一歩踏み込んでいた市場から撤退を余儀なくされたTAC。

会計士・税理士市場で二戦二勝して、勢いにのっていたTACの成長神話が、崩壊するピンチにさらされました。

しかし、ここでも斎藤先生は、次の成長シナリオを描きます。

 

当時、資格は分野毎に分かれていた。
会計以外の資格は別の世界にありそれぞれの老舗が牛耳っていた。
私は垣根を壊して全ての分野の資格をTACで制覇しようと野心を抱いた。
84年、33歳になった私は、全社員を小さな教室に集めると、これからTACが取り組む壮大な戦略を語った。
シーザーがルビコン河を渡ったように、私は戻れない決断をした。
あとはひたすら駆け抜けて戦うだけであった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.250

 

ここからのTACは、毎年のように怒涛の勢いで、新たな分野での新規の講座を開講していきます。

 

85年 情報処理技術者試験
86年 宅地建物取引主任者試験
87年 行政書士試験
88年 英文会計試験
89年 中小企業診断士試験
89年 米国公認会計士試験
90年 証券アナリスト試験
91年 不動産鑑定士試験
92年 ファイナンシャル・プランナー試験
94年 公務員試験

 

各分野の老舗は、一度出来上がったコンテンツ(教材)を何年間も使うことで利益を上げていたのに対し、TACは毎年、莫大な手間とコストをかけて教材を作り変えることにこだわったそうです。

そして、会計士と税理士の市場で戦ってきたTACは、そのノウハウを新市場でも導入し、次々に新しい分野での頂点を極めていくことになります。

 

規制の壁に阻まれて、撤退した専修学校でしたが、その後にTACは、規制のない自由な市場で、戦いに勝ち続けていきます。

まさにピンチから生まれたチャンス

私達の日常においても、一見ピンチに見える状況が、実はチャンスではないか、という発想を大事にしたいですね。

私も税理士登録ができずに、日々もどかしい状況ではありますが、この状況を楽しみつつ、新しい展開に備えているつもりです。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

 

【昨日のできごと】

2:20起床。
少し早いですが、スッキリ目覚めたので、そのまま起きました。
FP2級は、公的年金について。私が老齢基礎年金をもらえるまで、あと20年。私が大学生の頃には、年金は私達が老人になるころには破綻していてもらえない、という話しが流行していたけど、今は、そんな話しはあまり聞かなくなりましたね。
漢字検定は、2級の問題集が届いたので、早速スタート。実は、試験も10日後に控えているので、急ピッチでお勉強です。読みは、95%以上できますが、部首の問題は、さっぱり分からず、焦っています。

さらに、積読中の図書館の本を一気に4冊パラパラ読み。1冊10分程度ですが、じっくり読んだときと、残るものはそんなに変わらないような気もします。

その後、子どもたちを送り届け、雨が降りそうなので、先に11キロジョグ。
珍しく、先を走っている人がいて、抜かしてしまうそうだったので、急遽、コース変更を。たまに、抜かすと抜き返してくる人がいて、こっちもさらに抜かされないようにペースアップしたりして消耗するので、なるべく抜かさないようにしています。

その後は、ブログ執筆と漢字練習、子供のお迎え、といった一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

TAC創業者の斎藤先生の著作「ビジネスの論理」再読しました。

今回は、その第3弾です。

 

前回、前々回は、斎藤先生の著作を再読し、先生の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となった時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

 

今回は、その続きからお話させていただこうと思います。

 

税理士市場に参戦するも

 

公認会計士市場を席巻したTACのその後。

斎藤先生は、次の狙いを公認会計士市場の5倍の市場規模がある税理士市場に定めました。

斎藤先生自身が「伝説の受験生」であり「人気講師」でもあった公認会計士市場とは異なり、先生自身もまったく知識のない税理士市場。

そこで斎藤先生は、公認会計士の講師時代に財務諸表論の担当だったことから、税理士講座でも財務諸表論の講師を担当します。

そこで、ライバル調査をした際に、ライバル校は年が変わっても、教材の作り変えをしていなかったことに着目し、TACのオリジナルな試験委員対策を行うことを思いつきます。

そして、財務諸表論の試験委員である宇南山先生という方の名を冠した「宇南山対策特別講座」という特別講座を作り、雑誌に全面広告を掲載して宣伝して、その講座に斎藤先生自身が、講師として教壇にたって勝負をかけたそうです。

そして、これが評判となり、夏の講座開講前の前哨戦となるこの特別講座は、税理士試験の受験生を多く集め、順調なスタートを切ったかに見えました。

 

税理士市場での苦戦

 

ところが、夏の本試験後の税理士講座開講時に、集まった受講生は、簿記論・財務諸表論・税法3科目の講座に対して、合計でわずか90名だったそうです。

すでに、税理士講座が順調に滑り出す予定で、新築ビルの賃貸契約もすませていた中での大誤算に、TACの講師たちの士気は下がります。

中には、順調な公認会計士講座に経営の焦点を絞って、税理士市場からの撤退を迫ってくる社員も現れたそうです。

そこで斎藤先生は、手を打ちます。

 

私は講師に集まってもらった。
講師が自信喪失するとそれが受講生に伝わってしまう。
まず会社の立場を明確にした。「予定通り続けます。閉鎖はしません」こうして講師の不安を取り除くと、次に考え方を語った。
「いまきてくれている受講生の面倒を徹底的に見て下さい。寺子屋式で一対一で教えて実力を高めるのです。いまいる人たちを大事にすれば、来年は必ず知人を連れてきてくれます」
私は90名の受講生を雪達磨の芯にして大きく回転させる作戦を熱を込めて語った。そのためにも、目の前の受講生の面倒をしっかり見て欲しいと頼んだ。
(中略)
私は自分が税理士講座の「輝く太陽になろう」とした。
授業前に企画室に立ち寄る講師に、私は明るく元気に声を掛けて情熱と勇気を手渡そうとした。(中略)
私は危機の時ほど、明るく元気に振る舞うことを自分に課した。
私は1年365日を「輝く太陽」であり続けようとした。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.174-175

 

税理士講座の苦戦で、危機に陥りながらも、自らが「輝く太陽」になり、講師にそして受験生に「情熱と勇気」を与え続ける姿勢が感動的です。

また、顧客である受講生を、徹底的に大事にする姿勢にも、好感が持てますね。

 

コペルニクス的転回で逆転

 

この顧客である受講生を徹底的に大事にする姿勢が、新しい教育システムの発明につながっていきます。

 

私は税理士講座で教えるようになってから、受講生のイメージが変わった。
公認会計士講座では優秀な大学生が集まっていた。親が出資してくれるので、本人は勉強に専念していればよい恵まれた環境にいる人が多かった。
そのため、高いハードルのカリキュラムでもついてきてくれた。
それに対して、税理士講座の受講生は主婦も含む多様な社会人であった。(中略)
私は「多忙な社会人」を見つめて受講生の概念にした。
私は「受講生中心主義」をTACの理念に掲げていた。受講生として「多忙な社会人」を見つめることで、その人たちをはっきりと見分けることができるようになった。
これまでどの教育機関も考え出すことのできなかった全く新しい中心概念を、TACは提示することができた。
この中心点から新しい教育システムが構想された。コペルニクス的な発想の転換であった。私は「これで勝てる」と心の中で叫んだ。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p195

 

先生は、それまでの受験予備校では遅刻したり欠席したりする社会人が邪魔者扱いされていた状況に着目し、むしろ「多忙な社会人」こそが、顧客の中心点にあることに気づき、授業を欠席した人たちをフォローするために「無料テープレクチャー制度」を作りました。

こういった改革を行うことで、TACの税理士講座は、翌年の夏には、300人以上の受講生が来ることになり、以降、毎年倍々ゲームで受講生を増やし、税理士講座でもブランドを築くことに成功しました。

 

様々な業界において、この「顧客第一主義」は、良く使われるスローガンではあります(話題のドラマでも、頭取が使っていますね)が、実際に現場レベルで、真の「顧客第一主義」が実践されていることは、少ないものです。

「顧客第一主義」とは何かについて、真剣に考え、実行してきた企業は、優良企業であり、投資に値する会社でしょう。
(その上で、社員満足度も高い会社であれば、なお良いですね)

また、ご自身の仕事においても「顧客第一主義」、できるできないは別にして、突き詰めて考えてみるのも、有効かもしれませんね。

 

少し長くなってきましたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
FP2級の勉強は、社会保険について。3級より詳しくなっていますが、かなり重複しているので、覚えるのはラクです。
漢字検定は、引き続き準1級の勉強。読みのAランク、初見で正答率が30~60%という厳しい現実。間違った問題を全て覚えようとしても、多すぎて無理ですね。ただ、よく読んでいると、意味がつかめてくる感じが面白いですね。

その後、子どもたちを送り出し、雨が降りそうなので、先に11キロジョグ。
曇り空で、気温は23度くらい。涼しくて快適ですが、ちょっと物足りない展開かも。つらかったけど、夏の強烈な日差しが、恋しくなります。

その後、昼食を取らずにブログの執筆。
連休中の体重増加をプチ断食でカバーしてみました。お昼を食べないと、眠くならないし、思ったより快適。勤務時代も忙しすぎるときは、お昼を抜くことはたまにアリましたが、これはこれで、なかなか良いですね。ちょこちょこ試してみようと思います。

午後は3男を保育園から早退させて、予防接種のため小児科に。
3歳になったばかりの3男は、意外にも泣かずに余裕のそぶりでした。

 

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生の著作「ビジネスの論理」再読しました。

今回はその続きです。

 

前回は、斎藤先生が公認会計士だったころの受験生時代について、お話ししてみました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

カリスマ受験生から人気講師に

 

先生は、超人的な努力(一日3時間睡眠で猛勉強をした結果)で、全国1位を取り続け、公認会計士試験を突破すると、受験生仲間が監査法人に就職していくのを尻目に、1年間は動かずに(就職等せずに)生きる戦略を練る、という決断を下します。

そして、その1年間の間に、ご親族への学費の返済を目的に、1年間だけの契約で会計士の受験予備校の講師を引き受けられます。

先生は、ご自身の公認会計士の受験勉強で汗と涙を流した経験を活かし、受験生と同じ目線で授業を組み立てて、講義用レジュメを工夫され、たちまち人気講師になったそうです。

そしてそのまま、先生は人気講師として活躍してた受験予備校の新会社(TAC)の社長に29歳で、就任されます。

 

人気講師から経営者に

 

受験予備校において人気講師となった斎藤先生は、若くしてTACの未来を託されます。

 

今から約40年前、公認会計士の受験校の市場は今ほど大きくはなく、もちろん、O原、T社といった大手ブランドも存在しない時代の話しです。

そこでは、試験合格者の起業家たちが、小さな市場の覇権を争って、受験指導校を作り、戦国時代さながらの「血みどろの争奪戦」が繰り広げられたそうです。

 

私は公認会計士の受験市場をTACで総取りしようと考えた。
限定された市場ではあるが、高度に知的なマーケットであった。
この市場で圧倒的な強者になれれば次々に他の市場を攻略して日本における知的産業の強力なリーダーになれるはずだと大それた望みを抱いた。
私は野心でいっぱいになった。一方で現実は悲惨で絶望的ですらあった。
私はTACで一番の人気講師であったため、連日授業に忙殺された。
夜の授業が終了した10時過ぎにようやく自分の時間を持ち戦略を考えることができた。
私は会社に寝袋を持ち込んだ。帰宅できる日は幸運な日だった。
私は1年365日を全て働いた。体力なら無尽蔵にあった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p114

 

斎藤先生は、受験生時代に毎日3時間睡眠で勉強したそうですが、この時代にもやはり3時間睡眠を続ける「圧倒的な努力」で、この難局を切り開いていきます。

 

大学生市場を開拓して、公認会計士の受験市場を席巻

 

斎藤先生は、この公認会計士の受験市場を攻略する鍵として、大学生に目を向けました。

 

当時、公認会計士の受験市場の中心に会社を退社した人たちがいた。
大学在学中に勉強を始める人はまだ少数派であった。
私は自分の経験から、これからは大学在学中に公認会計士受験を目指す人が増えるだろう、と予感した。
但し、当時は圧倒的に大企業を志望する大学生が多かったため本当にそうなるかどうかはわからなかった。
私は「プロフェッショナルへの招待」というパンフレットを作った。
その中で、大企業に自分の運命を委ねる生き方とは別に、プロフェッショナル(職業的専門家)としての自立した生き方があることを力説した。
職業的専門家として運命の主導権を自分が握る自立した生き方を主張した。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p128 太字部分は、投稿者によるもの

 

当時の日本は、高度成長期。

大企業に入れば一生安泰と思われていて、大学がレジャーランド化していた時代。

斎藤先生は大学生に向かって「人間として如何に生きるべきか」の人生哲学を正面から説き、会社に頼らず自分の足で、しっかりと大地に立つ生き方を大学生に訴えることで、大学生の心を捉え、公認会計士の受験市場において、新たな鉱脈を掘り当てました。

 

その戦略眼の鋭さに、舌を巻きますね。

 

運命の主導権を自分が握る

斎藤先生の言葉の中で、私が好きなのがこの「運命の主導権を自分が握る」という部分です。

経済評論家の勝間和代さんに「会社に人生を預けるな」という本があったと思いますが、同じ発想ですね。

 

会社に所属する≒会社に毎日通勤する、という前提が崩れつつある現在。

コロナ禍の状況下で、働き方は劇的に変化しつつあり、リモートワークを取り入れる企業が増えるなど、ますます成果主義が浸透していくように思います。

企業によっては、入社面接すらオンラインで行われる中で、働く人のスキルを証明する手段の一つとして、「資格」の持つ役割は、ますます増していくのかもしれません。

 

少し長くなってきましたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
シャワー等のルーティンの後、FP2級の勉強。住宅取得資金計画について。3級より少しづつ、論点が掘り下げられていますね。
ちなみに私は、頭金をほとんど入れずに、住宅ローンで自宅を購入しました。10年間は住宅ローン控除を使った方が、お得だからです。10年後は、返せるならさくっと払ってしまったほうが良いですね。

その後、漢字検定準1級の勉強。正直なところ、漢字にはかなり自信があったのですが、準1級は恐ろしく難しいです。そこで、作戦を変更して10日で2級を復習して、2級を突破してから、準1級に行く作戦をとることにしました。

朝食前に、11キロジョギング。3日の休足日をもうけたにもかかわらず、左ふくらはぎは全快せず。ジョギング後のケア(ストレッチ)も研究しないといけないようですね。
連休中に外食が続き、体重が増え始めた(+2キロくらい)ので、ここから走りこんで落としていきたいと思います。

その後、家族で児童館に行き、午後からは、ブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

私の受験キャリア(簿記検定・税理士試験)のほとんど全ては、TACの講座で学んだものでした。

私がTACを好きな理由は、株主優待券を使うことで受講料が安くなることもありましたが、TACの創業者として、長年、経営に携わってきた斎藤先生の魅力も大きかったと思います。

 

 

そんな斎藤先生の訃報が、9月の上旬にTACのニュースリリースで伝わりました。

 

TAC株式会社 【訃報】弊社全体表取締役社長の逝去に関するお知らせ

 

享年69歳。

あまりにも、早すぎる別れです。

ですが今でも、斎藤先生の残された著作を紐解くと、その濃密で劇的な人生の一端を垣間見ることができます。

 

「ビジネスの論理」を再読

 

今回の訃報を聞いて、久しぶりに斎藤先生の著作を手にとってみました。

 

その一つである「ビジネスの論理」は、70数編からなるエッセイ集です。

一つのエッセイは、4~5ページで2~3分程度で読み終えることが可能です。

その内容は、斎藤先生の少年時代や大学生時代、公認会計士の受験生時代、TACの創業期、数々の講座を立ち上げていく拡大期、趣味のマラソンの話しなど様々な場面が、語られています。

必ずしも時系列で並んでいるわけではありませんが、どのエッセイにも斎藤先生自身の人生経験が色濃く反映されていて、読む人にエネルギーを与え、勇気づけてくれるはずです。

 

受験生時代の私も、何度となく斎藤先生の著作に励まされていました。

今でも、なにか楽をしようとしている時、サボろうとしている時には「合格しなければ、タダの人」や「圧倒的な努力」といった斎藤先生のフレーズが頭をよぎりますね。

 

カリスマ受験生だった斎藤先生

 

斎藤先生は、東北大学を卒業後、公認会計士になるために、東京の受験専門学校に入り、勉強をしています。

その頃の先生は、全国模試で1位を立て続けで取るような「伝説の受験生」だったそうです。

ただし、そんなカリスマ受験生になる前の斎藤先生は、仙台にいる時代に、公認会計士の勉強を2年間独学で行っていて、しかもその2年間の独学は、かなり的外れの独学だったようです。

 

公認会計士試験は7科目から成り、1科目に2名ずつ試験委員がいた。
かつ試験委員は自分の個性で出題していた。そのため私は一人で14名の試験委員と対決することになった。
彼らの著書を全部購入するとサブノートにまとめた。
だが、著書の点数が多すぎてまとめるのに膨大な時間がかかった。
いくらまとめても間に合わなかった。
 7月が、公認会計士の試験日であった。(中略)
問題を見た時、自分の知識とのレベル隔差に愕然とした。
仕方なく寝ていた。

『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p55

 

先生が受験生であった当時には、仙台には受験予備校がなく、また、受験用の参考書も充実していなかったようです。

 

今は、情報格差がほとんどない恵まれた時代

 

今では、仙台にも受験予備校はたくさんあるでしょうし、また、仮に通えない地域にお住まいの方も、Web通信やDVD通信、音声通信といったスタイルで、東京の受験生と変わらない情報量で、受験勉強をすることが可能です。

また、仮にお金や場所の制約等で、受験予備校に頼らずに独学で勉強するにしても、斎藤先生のように試験委員の著作から勉強するようなスタイルではなく、独学用の優れた参考書が書店やネットでいくらでも手に入りますから、先生が受験生だった頃のような情報格差は、いまではほとんど無くなっています

(そういう意味では、今の環境に感謝して勉強しないといけませんね。)

 

ですが、先生が受験生だった当時には、このような情報格差によって、受験生の進路の選択肢が少なかったのだろうと思われます。

このような情報格差は、実はビジネスチャンスであるとも、捉えられます。

つまり、情報格差があるということは、そこに情報格差を補うようなビジネスを展開する余地がある、ということです。

 

少し長くなってきそうなので、続きは次回にお話させていただきます。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
早朝時間は、先日に続き、新しい勉強のネタ探し。
今日は、漢検について調べてみました。前からチャレンジしてみたかった資格。ネット上でお試し問題を見た感じでは、2級までは取れそうだったので、準1級から受けてみるのも良いのかな、と思っています。とりあえず、問題集を取り寄せてみました。

その後は、大学院に仲間に頼まれた資料探しをしたものの、見つからず。

昨日、だいぶ攻めた走りをして、足にダメージが残っているので、ジョギングは休んで、サボっていた庭の芝刈りと草取り。
今年は、芝刈りを全然やっていなかったのに、あまり伸びていないのが不思議。7月の悪天候のせいかもしれませんね。

お昼は、何回かに分けてみていた映画「キングダム」鑑賞。原作を読んでいないので、特に思い入れがないのですが、けっこう楽しめました。特に、信(しん)と漂(ひょう)の少年時代から別れまでの前半の流れが、良かったですね。開始早々、うるっときてしまいました。

そして、昼寝後にブログ執筆、という一日でした。

 

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