「ノマドランド」を2回観ました(ネタバレあり)

ノマドランド。

2回も観てしまいました。

よく分からない部分もありますが、あとを引く映画です。

 

 

映画好きではないのですが

 

今回は観た映画についてお話ししてみようと思います。

 

先にお伝えしておくと、私は映画通でもなんでもないだたのおっさんです。

むしろ、普段ほとんど映画を観ないおっさんと言った方が正しいですね。

 

ここ数年で、劇場で観た映画では「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)を2回観たのと「鬼滅の刃 無限列車編」(2020年)を子供と一緒に観たくらいです。

「鬼滅の刃」は、けっこう面白かったのですが、途中の10分くらいは寝てしまったと思います。

そんな超話題作しか観ていない私ですが、「ノマドライフ」は観る前に何度か耳に入ってきたので、きっと話題作なんだろうと思います。

 

車上生活者のリアル

 

この映画の舞台は、2011年3月、リーマン・ショックで世界経済が打撃を受けたあとのアメリカの田舎町です。

主人公のファーンは60代くらいの女性。

USジプサムという会社の社宅に住んでいたのですが、リーマン・ショック後に夫と死別し、代用教員という職を失ったため、家を出て古い車を買い、アマゾンの倉庫などで季節労働をしながら、旅を続けていくというライフスタイルを選んだ人の話です。

作品にドラマティックなストーリー展開はなく、ドキュメンタリータッチで、ファーンと同じように車上生活を送る人たちとの出会いなど描きつつ、リアルな生き様を映しています。

 

主人公のファーン (C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.

 

実は、作中に出てくる登場人物は、ほとんどが俳優ではなく、本当にアメリカで車上生活を送っている方々(エンドロールで、役名と出演者名がほとんど同じで「アレ?」となります)というのが驚きです。

 

リアルな描写の代表として、作品冒頭で、旅立ったファーンが何もない砂漠で車を止めて、放○(女性なので、座ってです)をするシーンがありました。

ここまでリアルな生活シーンを映画で見たのは、初めてだったのでちょっと衝撃的ですね。

その後にも、同じ車上生活者の集まりで、車上生活者のベテランがトイレのレクチャーをするシーンもありました。

車にバケツを積んで、そこで用を足すんですね。

実際にファーンもお腹を壊して、大きい方の用を足すシーンも出てきて、またビックリです。

 

他にも、車内で孤独に食事をしたり、パンクしたり、エンジントラブルにあったり、といった車上生活者のリアルが描かれています。

 

美しい自然や仲間たちとの温かい交流

 

ファーンは、一人で旅を続けていますが、ずっと孤独というわけではありません。

年末年始のアマゾンの倉庫での季節労働を始めとして、ウォールドラッグという世界最大のドラッグストアのレストランで働いたり、バッドランズ国立公園というところで清掃員をしたりする中で、同じように車で生活している友達に恵まれます。

 

雄大な自然に囲まれた環境で、のびのびと自由に暮らす様子はちょっとうらやましくなります。

 

なかでもデイブという男性とは、一緒に行動する時間も長く、ほんのりとしたロマンスもあります。

デイブが車上生活をやめて、息子や孫がいる大きな家に住むようになったとき、「ここで一緒に暮らそう」と誘われますが、結局ファーンは、元の車上生活を選びました。

また、ファーンの実姉も比較的裕福な暮らしをしていて、姉からも「一緒に住もう」と誘われるのですが、やはり元の旅に戻りました。

 

車上生活というノマドは楽ではない

 

現代のノマド(遊牧民)といえば、「ノマドワーカー」といわれる組織や場所に縛られずに自由に仕事をするスタイリッシュな若者の頭脳労働者、というイメージですが、本作で描かれたノマドたちはそういったイメージとはだいぶかけ離れていました。

主人公のファーンは、車が故障したときに修理代の2,300ドル(25万円弱)が出せないほど、所持金は少ないのです。

また、年齢的にも60代の後半になっていて、ひざを痛めていたりするので、健康でいられる時間はそう長くはないかもしれません。

ちなみに日本人の健康寿命は平均で、男性で70歳女性で73歳です。

 

雄大な自然に囲まれて、海や山、川を巡って旅をしていく様子は極めて魅力的ですが、私だったら同じ年齢で同じことはできないかなと思いました。

夢や希望、そして体力がある20~30代前半くらいだったらこういった生活も魅力的ですが、現実の60代での車上生活はかなり過酷です。

世代的に言えば、現在の60代後半~70代の高齢者は、かつてのヒッピーカルチャーの洗礼を受けた世代かもしれませんね。元ヒッピーの方であれば、こういったノマドライフは比較的すんなりと受け入れられるのかもしれません。

 

それでも「自由」を選ぶのか、はたまた選ばざるを得ないのか?

そのへんは良く分かりませんでしたが、観た後に色々と考えさせられる映画です。

車、自然、海、川、空、砂漠、化石、恐竜、エコ、音楽、老い、家族、仕事、病気、死、コロナ、家、友達、お金、不動産、アメリカ、アマゾン、フェイスブック、、刺さるポイントは人によって、また観るタイミングで違うでしょうね。

私もまた、しばらくして、アマゾンプライムで見直すことになるのでしょう。

そのときにどんなことを感じるのか、楽しみにしたいと思います。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

2:58起床。
早すぎるのですが、2度寝は嫌なので起きました。
もっとお酒の量を減らして、眠りの質を上げようかと迷う今日このごろです。

朝勉は、税務雑誌(税理6月号)のチェックから。
昨日のブログでもお話した「DX」が特集です。税理士と「DX」は相性が良さそうですね。私もこの波に、ちゃっかりと乗って行こうと思います。

CFPは、ライフと金融資産の問題演習を。
ライフでは「リタイヤメントプランニング」も学びます。老後・引退後のお金、ノマドランドでも、重要なテーマでした。

午前中は、資料作り。
自分のビジネスプランについて、ゆっくり考えました。
やるべきことは山とあるのですが、なかなか進みませんね。。

午後は、調べ物とブログ執筆、子どものお迎え、という一日でした。

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