日本政策金融公庫 融資担当者のかたとの面談について

日本公庫に必要書類をインターネットで提出

いよいよ担当者のかたと面談です。

 

 

前回の投稿では、創業計画書の「8 事業の見通し」についてお話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑪

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

面談はお近くの日本公庫支店かオフィスで

 

必要書類をそろえて、インターネットで申込むと日本公庫の融資担当者のかたから面談の依頼の電話があります。

面談の場所は、お近くの日本公庫の支店の窓口になることが一般的です。

中には申込者の事務所を指定されることもあるようです。

 

事務所を指定されるケースは、実際に店舗や工場を見てみたいという希望もあるのかもしれませんね。

今はコロナ下で、日本公庫の融資担当者は多忙だと思いますので、基本的には支店に出向くことになるものとお考えください。

 

面談の際に追加で提出を求められた書類として、

① 身分証明書 (運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証など)

② 通帳原本

③ 資格取得の証明書

④ 公共料金の領収書

⑤ 前職の源泉徴収票

などがありました。

 

①の本人確認は当然のことですね。

窓口に本人以外のかたが面談する「替え玉面談」なんて以ての外です。

まれに「税理士さんに変わりに行ってほしい」という無茶を言う人もいます。

慣れない金融機関のかたを相手に緊張するお気持ちはお察しいたしますが、当然ダメですね。。

金融機関の融資担当者のかたは、融資希望者のお人柄も見たいので、問題外です。

 

②の通帳原本では、私のメイン口座である埼玉りそな銀行は通帳レスにしてしまっているため、過去1年分くらいの入出金取引がわかる明細をプリントアウトして持参しました。

取引履歴については、過去6ヶ月分でOKという記述もあります。

ですが融資担当者のかたは、自己資金がちゃんと計画的に貯められいるかどうかの過程を見たいものです。

ですので1年分では貯まる過程が追えないというかたは、もう少し長い期間の取引履歴をプリントアウトをしたほうが良いかもしれません。

 

証券口座を融資担当者に見せるかどうか

 

また銀行取引には、証券口座の入出金(しかも家族名義)もだいぶ絡んでいるため、証券口座の口座状況(残高)や入出金の記録なども合わせてプリントアウトして持参するようにしました。

その結果、証券口座5つ分の資料が出ることになりました。

資金の流れが複雑でわかりにくいため、あまり良い印象を持ってもらえなかったかもしれません。

そもそも創業して間もないかたやコロナで資金ショートしそうなかたの相手をしている日本公庫さんに私のようなセミプロの投資家が証券口座の残高を見せてしまったら「その株売って、そのお金で本業に精をだしてください!」と言われても仕方がないところです。

私は税理士ですので、先輩方の信用もあって、かなりゆるく審査していただいているのが実際ですね。。

 

私の趣味でありライフワークでもある株取引ですが、融資担当者のかたによっては、好印象をあたえないケースもあるようです。

というもの、融資をした資金がひょっとすると個人的な株取引に流用される可能性があると思われるからでしょう。

私も過去に、銀行融資を受けて資金に余裕ができて株を購入しているかたをみたことがあります。

そのかたの末路はとても悲惨でした。。

 

もし仮に融資を受けたお金で株を買ってしまったら

 

もし仮に、融資を受けたお金で株を買ったことが発覚してしまったら大変です。

「資金使途違反」ということになり、金融機関からは「融資資金全額を一括で返済してください」ということになりかねません。

それは事業経営者にとっては、一発レッドカードを食らってしまったようなもの。

お金が足りないから融資を受けているのに、全額返済なんてほぼ不可能なはずです。

つまり事業経営上、致命傷になってしますので、くれぐれもご注意ください。

 

少し長くなりましたので、続きはまた次回に。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

朝の活動は、ブログの執筆から。
終了後に海外サッカー観戦。

レアル・マドリード対アトレティコ・マドリードのダービーマッチ。
今年の優勝争いを左右する重要な試合でしたが、マドリーは余裕をもって勝利しました。
ここまで強いマドリーは、私が見る限りはじめて。

今のマドリーであれば、プレミア3強やバイエルンにも互角以上の戦いができそうな雰囲気(アヤックスも強そうですが)。
久しぶりにチャンピオンズリーグの優勝も視野に入ってきて、テンションが上ります。

午前中は、お問い合わせ対応とシミュレーション作成。
年末らしい駆け込みの相談が入ります。

午後は、資料作成と押入れの整理。
大学院時代の大量の論文類を処分しました。
これで仕事のスペースが増えたので、やる気が出ます。

夕方は子供をサッカーに送って、ブログの仕込みという1日でした。

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑪

創業の計画

いよいよラストです。

 

 

前回の投稿では、創業計画書の「7 必要な資金と調達方法」について、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑩ いちばん大事な数字の話し

 

今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。

 

事業の見通し

 

創業計画書の記入も残すところ、あと1項目です。

 

日本公庫 創業計画書に記入する8項目

1 創業の動機

2 経営者の略歴等

3 取扱商品・サービス

4 取引先・取引関係等

5 従業員

6 お借入の状況

7 必要な資金と調達方法

8 事業の見通し(月平均)

 

「8 事業の見通し(月平均)」で今後の見通しを語ります。

 

日本政策金融公庫HPより

 

事業の見通しとして、月平均の事業の数字を「創業当初」と「1年後又は軌道に乗った後(◯年◯月頃)」の2つで記入していきます。

 

内容としては、売上高・売上原価(仕入高)・人件費・家賃・支払利息・その他・利益といった内容です。

このうち、売上高以外の項目は、ある程度、予測が立ちやすい科目だと思います。

特に家賃や人件費などは決まっていれば、かんたんに埋まりますね。

 

一番難しくて重要なのが、売上高の予測になります。

 

売上高についても、おおざっぱな見込みをたてるのではなく、毎日の売上を分解して考えています。

見ずらいですが、上の日本公庫の記入例は洋風居酒屋のものです。

売上高は、曜日ごとに客単価×席数×回転率×日数で細かく計算されています。

ランチとディナーの営業があれば、それぞれ別の数字になりますので、別々に試算することになりますね。

 

売上高の根拠を明確に

 

この数字の根拠をしめす欄が狭いので、やはり別紙を使って、A4用紙1枚にまとめても良いかもしれません。

また、来客数は楽観的に見積もりがちな部分ですが、実際に営業時間帯の店舗前の通りの人通りを数えて、そのうちの何%が来店するから、来客数はこの人数です、といえるような客観的な根拠を示せるほうが、融資担当者には響くと思います。

また、軌道にのったあとで言えば、リピーターになってくれるかたが〇〇%で、宴会需要等(コロナを経験してしまった今となっては、厳しいですが。。)はこれくらいといった今後の見通しを盛り込んでも良いかもしれません。

そういった数字が、実際にご自身の経験(修行時代の)から導き出せていれば、より良いですね。

 

理想を言えば、創業当初と軌道に乗ったあとの2項目ではなく、創業当初から1年分(もっというと返済期間全体があればベスト)の事業の毎月の見通しをエクセルで作成できれば、より具体的な事業の見通しやお金の流れが見えてくるかもしれませんね。

毎月の数字のうち、固定的な数字はある程度コピペできますので、ハードルは高いですが、志が高いかたはチャレンジしていただけたら幸いです。

 

提出書類がそろったら、オンラインで申込を

 

だいぶ長くなってしまいましたが、創業計画書の作成が終わりですね。

終わったら、ようやく借入の申込みができます。

 

スピーディな審査を希望するならば、郵送や電話をするのではなく、インターネット申込が有利です。

 

日本政策金融公庫HPより

 

メールアドレスを登録してから、申込情報を入力し書類を添付するという流れです。

注意点としては、メールアドレスを登録してから、書類を用意しようとすると、書類の作成に数日かかっている間に、メールアドレスの登録が消えてしまう点です

申込情報も消えてしまいので、ご注意いただきたいと思います。

 

私の場合は、このことを知らずにメールアドレスの登録から先にして、書類の作成に時間がかかって、再度、メルアドの登録からやり直すことになってしまい面倒でした。。

 

申込みが終わると、お近くの日本公庫の融資担当者から電話が入り、面談の日程が決まります。

面談の際には、提出した書類についても質問がありますので、資料はかならずプリントアウトして保存しておくことをおすすめいたします。

また、資料の数字の根拠となる書類はできるだけ用意しておいて、面談時にすぐに提出できるようにしておくと審査はスピーディに進むと思います。

 

次回は、日本公庫の融資担当者との面談についてお話ししたいと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

休日の朝は、事務所HPの更新から。
住宅ローン控除について、軽い記事を書きました。
細かいところを書くと難しくなってしまうので、シンプルな内容にしています。
一応、今年の税制改正大綱についても触れた内容にしています。

午前中は、長男(小3)のサッカー大会に帯同。
決勝リーグを勝ち上がり、決勝戦まで行きました。
残念ながら決勝では負けてしまいましたが、立派な準優勝。
新加入選手の活躍もあり、素晴らしい戦いっぷりでした。

途中、練習から帰ってきた次男(小1)とも合流し、空き時間に試合会場の横でロングキックの練習をしたり、昔のお友達と1対3の試合をしたり。。
試合は、広いコートを使ったので、ほんとに辛かったです。

夕方は、自宅でゆっくりと情報収集などして、ブログの仕込みという1日でした。

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑩ いちばん大事な数字の話し

創業の計画

最後の砦です。

 

 

前回の投稿では、創業計画書の「4 取引先・取引関係棟」「5 従業員」「6 お借入の状況」について、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑨ 仕入先を知ってますか?

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

残すところあと2項目

 

創業計画書の記入も残すところ、あと2項目。

ここから数字の話になる大事なところです。

 

日本公庫 創業計画書に記入する8項目

1 創業の動機

2 経営者の略歴等

3 取扱商品・サービス

4 取引先・取引関係等

5 従業員

6 お借入の状況

7 必要な資金と調達方法

8 事業の見通し(月平均)

 

「7 必要な資金と調達方法」は、いよいよ本題になります。

 

日本政策金融公庫HPより

こちらは、洋風居酒屋の記載例です。

 

店舗をオープンするにあたって、必要となる資金を左側に記入します。

設備資金には、店舗の内外装工事、厨房機器、什器・備品等、保証金といった費用がならびます。

金額的に大きい部分ですので、見積書などの客観的な資料が必要になります。

 

設備資金とは別で必要になるのが、運転資金です。

こちらには、材料の仕入代金やオープンチラシなどの広告宣伝費、人件費や家賃、水道光熱費等の毎月のコストをある程度計算しておきましょう。

また、事業主の生活費は運転資金には含まれませんので、ご注意ください。

 

実際のところ、何ヶ月分の運転資金を計算すればよいのかは不明ですが、私が公庫の融資担当者に聞いた話では、3~6ヶ月分という話しをされていたと思います。

私は正直に「半年程度では軌道に乗らないと思うのですが」と聞いたのですが、日本公庫サイドでは「半年以上では時間がかかりすぎ」という見方をされるみたいですね。

 

ポイントは、左右の数字が一致していること

 

こちらの表では、左側に設備資金と運転資金という必要資金を書き入れます。

反対に右側では、これらの必要資金の調達方法を記載する欄になります。

この左側の数字の合計と右側の数字の合計は、かならず一致させなくてはいけません

思いついた順に感覚的に書いてしまうと、この数字は絶対に一致しないと思いますので、ご注意ください。

 

記入する順番としては、借入希望金額を先に埋めるのではなく、最初に必要な資金をうめていき、その後に自己資金や親戚(親・兄弟等)からの借入と他社からの借入をうめていき、最後に残りの差額を日本公庫の借入金にする、というイメージです

 

借入を希望するときに、どうしても金額先行で「とりあえず多めに500万円」とか1,000万円という切りの良い数字をざっくりとした希望額で出してしまいがちです。

ですが、内外装の工事費をちゃんと見積もりをとったり、運転資金を実際のデータを集めたりして、じっくり考えてこの資料を作成してみると、本当に必要な借入金額がわかってくると思います。

 

自己資金と借入希望額のバランスも大事

 

以前の投稿でもお伝えしましたが、自己資金と借入希望額のバランスも大事です。

日本公庫の新創業融資制度の要件には、借入希望額の10分の1以上の自己資金があることが要件となっています。

この10分の1というのは最低ラインの話しで、実際のラインは3分の1程度が目安と言われています。

というもの以前は3分の1が基準だったのが、最近、10分の1に改正されたためだそうです。

 

ですので、100万円の自己資金しか用意できない人が、1,000万円の借入希望額というようなスレスレのプランを作成しても、実際には採用されにくい、ということは念頭においたほうが良いでしょう。

先にもお話したとおり、事業主の生活費は運転資金には含まれないため、「自己資金=預貯金の全額」というのも危険です。

ある程度、ゆとりをもたせたプラン設計をしなくてはなりません。

 

以上のポイントを押さえた上で、「7 必要な資金と調達方法」をまとめていただけたら、幸いです。

だいぶ長くなってまいりましたので、続きは次回にお話しさせていただきます。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

朝はお決まりのブログ執筆から。
この締切2時間前からスタートしないと、調子が出なくなってしまいました。。

執筆後は、チャンピオンズリーグを視聴。
バルセロナがバイエルンに完敗し、まさかのGS敗退。。
神の子メッシを中心としたバルサの黄金時代が完全に終わったひとつの象徴的な出来事です。
今後のバルサがどんな風に復活するのか、とても興味深いです。
放漫経営による財政難が原因なだけに、資金を投じて優秀な選手を獲得することができないため、難易度は高いですね。

午前中は、自宅にてスキャンをとったり確定申告の仕込みなど。
12月から確定申告のスタートをするなんて勤務時代ではありえなかったことです。

その後、温かい日差しの中で10キロジョギングを。
走りながら聞いているオーディオブックの「GAFA next stage」が非常に面白く、刺激的です。

午後は再び資料整理をして、子どものお迎えと夕食の準備。
帰ってきた妻と入れ替わりで、新規客の面談のため近所の喫茶店に、という1日でした。

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑨ 仕入先を知ってますか?

創業の計画

じっくりと練りましょう。

 

 

前回の投稿では、創業計画書の「取扱商品・サービス」の欄について、いささか脱線しつつお話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑧ 創業計画書で「違い」をアピール

 

今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。

 

取引先・取引関係等とのつながりも大事です

 

前回の投稿では、「3 取扱商品・サービス」の話からサービスの「違い」の見つけかたについて、お話しさせていただきました。

今回はより具体的な「4 取引先・取引関係等」についてです。

 

日本公庫 創業計画書に記入する8項目

1 創業の動機

2 経営者の略歴等

3 取扱商品・サービス

4 取引先・取引関係等

5 従業員

6 お借入の状況

7 必要な資金と調達方法

8 事業の見通し(月平均)

 

こちらは、洋風居酒屋の記入例です。

販売先は、一般の個人のかただけに売っているということですね。

回収の方法は、現金だけになっています。

 

今の時代は、キャッシュレス決済がブームですので、現金だけでなく、キャッシュカードやPayPayなどのオンライン決済も多いですよね。

そういった決済方法なども、独立前であればあまり考えてこなかった部分だと思います。

特にキャッシュカードでは売り上げた後に入金まで2ヶ月ずれることもあることから、キャッシュフロー的に大事な部分です。

 

すべてを自分でやらなくてはならない

 

また、仕入先の部分もスタッフとして働いていたときはオーナーや店長に任せていて、あまり考えていない部分かもしれません。

この仕入先との関係が作れているかどうかが、この欄では問われています。

独立前に店長クラスで店舗の仕事のあらかたを知っている立場のかたであれば、ある程度、仕入業者さんとも顔見知りになっていて、独立後もスムースに仕入れを行うことができるかもしれませんね。

すでに取引を開始しているのであれば、実際の請求書や注文書を資料として添付することで、融資担当者のかたに信用していただけると思います。

 

ここでもやはり、現場での実務経験が問われる部分です。

逆にその分野での経験がないかたであれば「そういえば、仕入れはどこでやってるんだろう?」となってしまうでしょう。

 

私自身も、会計事務所の職員時代に申告書の納品に使う決算書のファイルや封筒などの事務用品をどの業者に頼んでいていて、単価はいくらか?までは知りませんでした。

申告書の納品作業の流れは自分で再現しなくてはいけない部分ですので、独立前からパートさんの仕事を横目で見つつ、なんとなくの流れは押さえておきました。

これも実際に再現してみると、ちっとも簡単ではなく、いろいろなミスを繰り返しながら少しづつ、前に進んでいる感じです。

 

独立する前であれば、こういったことは上司や先輩がフォローしてくれる現場でいくらでも勉強できるのですが、なかなか自分の担当の持ち場以外のところまで目配りして、吸収することは難しいものです。

独立してしまった以上は、こういったことは、すべて実地で自分の出費で失敗しつつ練習していかなくてはなりません。

覚悟を決めて前に進みましょう!

 

従業員の人数・借入金の状況は?

 

次の「5 従業員」の欄はシンプルです。

 

こちらも洋風居酒屋さんの記入例。

従業員のかたを5人雇用しているということですね。

ありのままを書くだけですので、考えることはなにもないと思います。

人を雇っていないと信用されない、ということはありませんので、ご心配なく。

むしろスタートは最少人員で、リスクを少なく、小さくはじめることのほうが大事です。

 

 

「6 お借入の状況」では、ご本人の借入状況を記入します。

事業用の借入だけではなく、住宅ローンや自動車ローン、教育ローンといった個人的なローンも正確に記入します

この部分は、隠してもバレてしまう部分ですので、変に隠し立てをしないことが大事です。

住宅ローンや自動車ローンついては、それが常識的な金額であれば、マイナスの評価になることはないので、ご心配なく。

これらのローンは担保がついている(払えなくなれば、家や車は売却されてしまいます)ので大丈夫です。

「住宅ローンが〇〇万円も残っているから、事業資金は借りられないかも」ということにはなりません。

 

ですが、カードローンの債務が残っている場合はマイナスの評価にはなると思います。

さらには、過去2年間に滞納していたりすると状況はかなり苦しいでしょう。

これらの実績は信用情報機関に残っていますので、融資担当者が返済事故の履歴にアクセスできてしまうためです。

 

続きはまた次回にお話しさせていただきます。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

いつものようにブログ執筆からスタート。
終了後に、海外サッカー観戦。
WOWOWにて、レアル・マドリード対インテルを視聴。

なぜかトラブルで映像が乱れまくり、参りました。
ここまでひどいトラブルは初めて。
試合は、マドリーが盤石の試合運びでした。
途中出場のアセンシオの左足のミドルは完璧。
東京オリンピックで日本代表を絶望させたあのミドルですね。。

午前中は、自宅で届出書の作成などのデスクワークを。
雨が降る中、ひとりでクラシックを聴きながら作業ができるのはけっこう幸せを感じる瞬間でした。

午後は、請求書作成などの事務作業を。
郵送作業もけっこう時間をとられるので、なるべく電子化していきたいところですね。

夕方は子どもの宿題をみて、ブログの仕込み、という1日でした。

 

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑧ 創業計画書で「違い」をアピール

創業計画書の作成

あと少しです!

 

 

前回の投稿では、創業計画書の創業の動機と経営者の略歴等について、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑦ 創業計画書の続き

 

今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。

 

商品やサービスの説明も

 

前回は創業計画書の最初の「1 創業の動機」と「2 経営者の略歴等」を見てきました。

そこまでは起業する前段階の話ですが、いよいよここからは、起業後の話しになります。

 

日本公庫 創業計画書に記入する8項目

1 創業の動機

2 経営者の略歴等

3 取扱商品・サービス

4 取引先・取引関係等

5 従業員

6 お借入の状況

7 必要な資金と調達方法

8 事業の見通し(月平均)

 

まず「3 取扱商品・サービス」です。

 

こちらは、飲食店のかたの記入例です。

店舗で実際に提供するサービスとして、お昼のランチ時の客単価(900円)や夜の時間の客単価(4,500円)などが具体的に書かれています。

居酒屋で4,500円の客単価はけっこう高いけど大丈夫?
という疑問がわくと思いますので、実際の料理のメニューの写真やドリンクの品揃えの写真なども添付資料として用意したいですね。

 

 

↑ こちらは学習塾のかたの記入例。

市場調査をしていて、近隣に小学校が7校、中学校が5校、高校が5校あり、英語塾のニーズが見込める地域という分析がされていました。

せっかくそこまで調べたのであれば、その同じエリアに競合する学習塾・英語塾がどのくらいあるのかも知りたいですね。

また近隣という言葉は、漠然としているので、2キロ圏内とか5キロ圏内とかの数字も必要かもしれません。

おそらくそっちも数えるでしょう(嫌でも目に入るでしょう)が、あえて伏せているのかはわかりません。

競合がいる事自体は当たり前の話なので、隠す必要はなく、むしろ競合する塾とどのように差別化を図って生徒を獲得していくのかが、この創業計画書でアピールすべき部分だと思います。

 

差別化は難しいけど、ひねり出そう!

 

「差別化」

お客様目線では、だれでも簡単に言うことができます。

この店はあのチェーン店のパクリだとか、あのサービスはちっとも新鮮味がないとか。。

 

が、実際に自分がサービスを提供する側に回ってみると、違いを生み出すことはなかなか難しいことですよね。

考えれば考えるほど「そんなにオリジナルなサービスなんてないんだよね」ということもあると思います。

 

私自身も自分のセールスポイントがなにかについて、ずいぶん悩み苦しみました。

ですが後発で参入する税理士として、なんらかの「違い」を生み出す必要はあります。

 

こだわりの2つ折り名刺で営業をしてみよう②

 

↑こちらは、私が名刺を作った際に考えた自分の事務所の特徴です。

税理士事務所の特徴として、外国語(英語・中国語)にも対応とか国際税務に強いとか相続の実績が100件以上とか、そういった輝かしい「違い」はないのですが、ちょっとした「ズレ」をひねり出しました。

 

「違い」のネタはどこにある?

 

「専門用語を使わない」とか「上から目線なしで話しやすい」とか、そういった地味なアピールでも刺さる人には刺さります。

実際、この名刺を渡したかたから「そうなんだよね」と共感をいただき、ご契約をいただけたケースもでてきています。

「税理士本人が担当」するのは、ひとりで開業しているから当たり前なのですが、実際に見込み客の声を聞いていると「職員がくるだけで、税理士は最初にきただけ」とか「税理士に会ったことはない」というケースも多いものです。

 

こういった「違い」は実のところ、私が考えたわけではなく、すでに先行して成功している税理士の先輩がたのブログやメルマガを参考にしている部分がほとんどです。

先行する同業(または近い業種)の先輩方が積極的にSNSやブログ、メルマガ、書籍、セミナー等でそのノウハウを出し惜しみなく提供してくれているケースがあるので、そういった発信はぜひ積極的に利用したいものです。

 

ちょっと話しが脱線してしまいましたので、続きはまた次回に。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

今日もブログ執筆からスタート。
公庫融資ネタ、ずっと書きたかったのでじっくりと書いています。
終了後には、面談の準備を。

今日は早朝からアポのため、子どもたちの準備を前倒しにして、早めの登園。
三男を車で送った後は、そのまま訪問先に直行。
車で20分程度の近場ですが、普段行かない場所で新鮮でした。

その帰り道、大学時代にバイトをしていた街で買い物を。
20年以上前の話でだいぶ街並みが変わってしまったけれど、バイトしていたお店(パチンコ店)は健在で嬉しかったです。

自宅に戻って、休憩してから、事務作業を少し。
夕方には、新たな訪問に。
新しい形でのサポートができそうで楽しみです。

夕方は、子どもの宿題を見て、ブログの仕込みという1日でした。

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑦ 創業計画書の続き

創業計画書というカベ

なんとか乗り越えましょう!

 

 

前回の投稿では、日本公庫のはじめて融資を受けるかたに必要な創業計画書について、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑥ 創業計画書について

 

今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。

 

創業計画書の項目は8項目

 

日本公庫がはじめての融資を希望されるかたに提出を求めている創業計画書。

A3版の大きな紙に、8項目が並んでいます。

 

日本政策金融公庫 創業計画書PDF

 

こちらが、その8項目です。

 

日本公庫 創業計画書に記入する8項目

1 創業の動機

2 経営者の略歴等

3 取扱商品・サービス

4 取引先・取引関係等

5 従業員

6 お借入の状況

7 必要な資金と調達方法

8 事業の見通し(月平均)

 

では、その中身を見ていきましょう。

記入できる場所は思った以上に小さい

 

この創業計画書、日本公庫のホームページからダウンロードできるExcelの書式に実際に入力してみると、1つ1つの項目の欄が思った以上に狭いと気づきます。

特に創業の動機はたったの4行しかありませんので、かなり少ない印象ですね。

逆にこの欄がスカスカで埋まらないというかたは、ピンチです。

この欄に収まらないくらいの熱量あるメッセージがないと、融資担当者のかたのハートに響かないのではないでしょうか。

 

そこでおすすめしたいのが、この欄にはダイジェスト的な内容を記入するだけにして、別紙で添付資料として、もう少し詳しい内容のものを作るという方法です。

金融機関のかたは「紙」の資料の添付が多いほど、喜ぶ傾向にあることは知っておいて損はないと思います

私は、Wordで創業の動機を打ち直して、創業までの前職の体験や経緯を語り、独立しようと思った流れをストーリーにして語りました。

私にとっては税理士試験の話など分量はいくらでも書けますが、そういうことを熱心に語っても融資担当者のかたにとってはどうでも良いことでしょうから、今後のビジネスの展開に結びつく重要な経験のストーリーを語る必要があります。

WordのA4書式に5~10行程度でも良いので、しっかりとした文章でつづってみることをおすすめいたします。

この動機の部分は、ご自身のホームページやチラシにも流用できるものになるでしょうし、お客様との雑談の中でも聞かれたりする部分です。

改めて、この機会にじっくりと考えてみると良いでしょう。

 

略歴も詳しくお伝えしてアピールを

 

1の創業の動機とならんで、2の経営者の略歴等も6行しかなく少ないですね。

そこで私の場合は、先の創業の動機につづいて、WordのA4書式に職歴を時系列で書くことにしました。

そして、その職場で学んだことや得たスキル、ポジション(役職)や顧客を担当していた数、新人の研修担当をしていたことなどを文章にしてつづりました。

私の場合であれば、実務経験を2つの会計事務所で合計10年以上経験していますし、その前の仕事では営業について徹底的にやってきましたので、その経験をアピールしていきました。

 

融資担当者は、希望者が起業する業界でどの程度の経験を積んできたかを見ています。

一番信頼されるかたは、その業界での実務の経験年数が長く、すでに取引先や顧客をある程度抱えているかたでしょう

そういうかたは、その実績をアピールするだけで、わりとスムースに信用していただけると思います。

 

逆にいうと、これから起業しようというかたが、その業界の経験がなかったり、数ヶ月程度しかないないというパターンでは、簡単ではないはずです。

起業をする以上はその業界のプロとして仕事をする必要があるのに、その下積みが全然できていないということであれば、その下積みのなさを補う何かを証明する必要があります

かりにフランチャイズビジネスのチェーンに加入する形での独立であれば、本部がかなりの部分のノウハウを提供してくれるため、経験の無さはカバーされると思います(その分、本部に対して高い加盟金やロイヤリティを払うことになります)。

ですが、そうでないかたは、前職の経験がいかに今後の起業にとって役に立つかをしっかりとアピールする必要があるでしょう。

 

続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

朝はブログ執筆からスタート。
書き上げて、今日の面談の準備を。

午前中は、税務署にて定例の記帳指導の面談。
2時間の面談を合計4回、無料で受けられるというサービスは利用者にとっては、かなりお得ですね。
このサービスに値付けをしたら、税理士によってばらつきはあると思いますが、けっこうな金額になるはずです。

午後は自宅に戻って、書類整理と事務作業を。
封筒に宛名を印刷するだけなのに、何回もしくじってしまい悲しくなりました。

夕方は子供の宿題をみて、サッカーの送迎、ブログの仕込みという1日でした。

 

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑥ 創業計画書について

日本公庫

はじめての方は創業計画書がネックです。

 

 

前回の投稿では、日本公庫の借入時の自己資金要件や税理士に依頼する試算表についてお話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑤ 試算表の依頼はお早めに

 

今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。

 

はじめて借入れるかたの書類

 

日本公庫。

起業をして間もないかたにとって、頼りになる金融機関です。

ですが、公庫サイドでは、融資希望者のかたについての情報が不足しています。

起業をしたばかりで事業についてのデータがそろわない状況なので、いろいろな書類の提出を求められます。

 

日本政策金融公庫HPより

 

求められているのは、創業計画書・企業概要書・法人の履歴事項全部証明書・運転免許証のコピー・許認可証のコピーの5点。

 

創業計画書と企業概要書以外は、簡単にそろう書類です。

今気づきましたが、創業計画書を提出すれば企業概要書は必要ないんですね。
私は両方とも作成してしまいました。。

創業計画書が最大のハードルです

 

提出書類の中で一番のハードルは創業計画書ということになると思います。

 

日本政策金融公庫 創業計画書PDF

 

↑こちらが創業計画書です。

A3版の用紙に記入します。

この用紙、PDFと入力用のExcelも用意されていますので、手書きせずにパソコンで入力することも可能です。

 

この創業計画書、手書きすべきか?パソコンで入力すべきか?という問題があり、私も事前にいろいろな記事を読みました。

手書き派の主張は、手で書いたほうが気持ちが伝わる、というスタンスですね。

気持ちはわかりますが、今どき手書きの書類で本気度を伝えるというのは、ちょっと違うのかなと、個人的には思います。

逆にパソコンを使うスキルが無いのでは?と思われないか不安です。

 

私が出した結論は、パソコン入力でOKというものです。

私の場合は理由は単純で、私は字があまり上手なほうではないので、パソコンで入力したほうがきれいに書類が仕上がるからです。

創業計画書は数字に関わるビジネス文書でもあるので、パソコンで入力を仕上げましょう

手書きしたい(字に自信がある)かたでも、パソコンで下書きデータを完成させてから、手書きで清書したほうがよいと思います。

どうしても手書きで気持ちを伝えたい方は、創業の動機などの部分を手書きした手紙風の別紙を用意しても良いかもしれませんね

 

記入例はたくさんありますが

 

この創業計画書。

残念ながら、かんたんに書くことができるような代物ではありません。

日本公庫のHPには、見本として、いろいろな業種の記入例が示されています。

 

日本政策金融公庫HPより

 

↑このように洋風居酒屋・美容業・中古自動車販売元・婦人服・子供服小売業・ソフトウェア開発業・内装工事業・学習塾・歯科診療所・介護サービスといった業種の記入例があります。

 

これらの見本の業種と同じ業種で開業されるかたであれば、かなりの部分をコピーできるのでラッキー!となるかもしれません。

ですが、常識的に考えて、記入例を丸パクリした創業計画書を持っていっても、日本公庫の融資担当者のかたには響かないでしょう。

 

これらの記入例を下敷きにしつつ、じっくりと自分の事業の今後について向き合い、脂汗を流しながら考える時間が大事だと思います。

この時間が創業の苦しみであり、逆に考えると楽しみでもあります。

こういった経験はサラリーマン時代にはできないものですので。。

創業計画書は、税理士やコンサルタント等の専門家に手数料を払って作成してもらうこともできますが、できればご自身の手で完成を目指していただきたいものです。

もちろん私自身も手数料をいただいて、お手伝いすることはできます。

 

その経験が、ご自身のビジネスに対する本気度を確かめることにつながります。

ひょっとすると本気度が足りないことに、気付かされてしまうこともあるかもしれません

その時点で立ち止まって「やっぱ辞めよかな」と足がすくんでいるようでは、そもそも起業しないほうが良いかもしれません。

 

そのくらい創業計画書のカベは高く大きいものです。

このカベを楽に超えることができるかたは、そうとうビジネスに対する準備ができているかたか、単に鈍感なかたかのいずれかですね。。

 

少し長くなってきましたので、続きはまた次回にお話したいと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

朝時間は、事務所ホームページの更新を。
確定申告についての記事を書いています。

その後、レアル・マドリードの試合を観戦。
難敵ソシエダにも、きっちり勝利。
今のヴィニシウスは、確実にネイマールより怖い選手です。
ベンゼマの負傷が心配ですが、代役のヨビッチが1G1Aとしっかり結果を出してくれたのが、嬉しい。
できれば働きすぎのベンゼマを休ませて、ポテンシャルは高いはずのヨビッチ選手の覚醒に期待したいところですね。

朝から長男のサッカーの大会に参加。
いつもの通り審判をしようとしていたところ、想定していなかった審判服着用があり、ちょっとビックリ。
だんだん3年生も本格的な試合になってきました。
試合はなんとか3連勝して、決勝トーナメントに進出。
来週が楽しみです。

午後は、昼寝をして、のんびりと明日の打ち合わせの準備など。
いろいろ下準備があって大変です。
その後、ブログの仕込みという1日でした。

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑤ 試算表の依頼はお早めに

日本公庫の創業融資。

書類作成がちょっと大変です。

 

 

 

前回の投稿では、日本公庫のネット申込の借入申込書について、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう④

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

自己資金要件とは?

 

前回の投稿で、融資希望額と自己資金のバランスが大事という話しもさせていだきました。

というのも、実は自己資金がないことには融資を受けられないという事実があるためです。

「お金がないから借入をしたいのに、まさか自己資金が必要なんて!」と驚かれるかたも、けっこういらっしゃいますね。

 

日本公庫の新創業融資制度では、借入希望額の10分の1以上の自己資金の確認が必要になります。

例えば、1,000万円の融資を希望しているかたは、100万円以上の自己資金の確認が必要です。

自己資金の確認とは、銀行などの口座に残高が確認できることです。

 

日本政策金融公庫HPより

 

この自己資金、ただ口座にお金が入っていれば良いというものではありません。

それでは親戚や知人から借りてきて入金してもできますので。。

ちゃんとお給料をコツコツ貯めて、起業に向けて準備をしてきたというプロセスも見られている(通帳の入出金をさかのぼって見ています)のです。

「そこまでチェックされるのか」と思われるかもしれませんが、日本公庫サイドはまったく知らない人のビジネスにお金を貸す(しかも国のお金です)のですから、それだけ厳しくチェックしているものとお考えください。

 

借入の書類は?

 

前回お話しした借入申込書に添付する書類は、借入をされるかたの状況によって、だいぶ変わります。

 

日本政策金融公庫HPより

すでに事業をはじめていて、ある程度の年数が経っているかたは、2年分の申告書・決算書のコピーを。

法人のかたであれば、決算後6ヶ月以上経っている場合は、さらに直近の試算表が必要になります。

 

試算表の依頼はお早めに

 

試算表とはかんたんに言うと、決算後、新しい期の事業報告の途中経過のようなものです。

税理士(会計事務所)のかたに会計処理を依頼している場合は、お願いをすれば、試算表を出してもらうことはできます。

ですが、決算後に資料もいっさい渡していない状態から試算表を出すことはできませんね。

会計資料を渡してから試算表を待つことになると、ある程度の時間がかかります。

 

よく「借入の際に試算表がなかなかできなくて税理士を解約した」という声を伺います。

ですが、会計事務所サイドでは、予定していない試算表作成の依頼が急に来ても、スピーディに対応できない場合もあります。

会計事務所サイドでは、その月々に決算を組んでいる法人が複数あって、その期限(月末)に間に合わせるためにスタッフがフルに動いていて、翌月のはじめになるまで手が空かない、ということも多いものです。

特に繁忙期と言われる11月~3月の間は、会計事務所のスケジュールはパンパンに詰まっている可能性が高いのです。

 

試算表をスピーディかつタイムリーにもらいたい場合は、税理士との顧問契約を年1~2回の会計処理から、毎月~2ヶ月に1回程度の会計処理に変更する必要があるかもしれません

理想を言えば、自計化(会計事務所に頼らずに自社で経理)をして毎月の事業の数字をタイムリーに経営者のかたが把握している状態がベストです。

自計化した上で、毎月の税理士のチェックを受けていれば、なおのこと良いでしょうね。

自計化をしてこまめに会計処理をしていれば、銀行などの金融機関から試算表の提出を求めれれても、すぐに対応することができますね。

 

逆にいうと、年1~2回の会計処理の料金しか払っていないのに「試算表が遅い」という話しをするのは、普通料金しか払っていないのに特急に乗ろうとしているようなものでしょう。

試算表を作成するには、ある程度時間がかかるもの(時期によっては1月くらいかかるケースもあります)とお考えいただいたほうが良いと思います。

急ぎの場合は、期限を会計事務所に伝えておきましょう(料金は別途請求されるものとお考えください)。

 

だいぶ長くなってまいりましたので、続きは次回にお話ししたいと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

シャワーで温まって、ブログ執筆。
執筆後に、レアル・マドリードの試合を観戦。

いつも分が悪いビルバオに1対0でなんとか勝利。
これで2位アトレティコに勝ち点7差のダントツ首位。
今年のマドリーは調子が良すぎて、ちょっと怖いです。
ベンゼマやモドリッチといったベテラン勢が、未だにキャリアハイを更新するようなパフォーマンスを見せるので、ほんとに驚かされます。

午前中は、自宅で書類作成を。
ここ数日、ずっと新規の顧問先の届出書を作っていて、届出書の達人になってきました。
実務のカンが、ようやく戻ってきたような気がします。

午後は、商工会議所で先週につづき、事業計画書のセミナーを受講。
事業計画をたてることの重要性をしっかり学べたと思います。

夕方は、子どもの宿題を見て、ブログの仕込み、という1日でした。

 

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう④

日本公庫で融資。

ネットで申込む際の書類について、お話しします。

 

 

前回の投稿では、日本公庫でのネット申込みについてお話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう③

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

ネット申込みの流れ

 

前回にもお話しさせていただきましたが、改めてネットでの日本公庫の融資申込の流れを確認してみます。

 

 

まずは、ネットで申込データを送信します。

その後に公庫の融資担当者のかたから電話があり、公庫の支店にて面談をします。

面談後の審査の結果、融資が決定したところで、担当者のかたから電話で決定した旨を教えていただきます。

その後、契約書が送付されてきて契約書に記入して返送すれば、融資が実行されます。

たった1度の面談で申込から融資実行まで進みますので、このネット申込の流れはおすすめです。

 

申込の書類について

 

ネットの申込で大事なのは、書類です。

書類がきちんと整っていれば、審査はスピーディに進みますし、逆に必要な書類がそろっていなかったり必要な事項が記載されていなければ、修正や再提出が必要になり、審査は滞ります。

金融機関の手続きでは、とにかく書類がそろわないことには進みませんので、慎重に集めていきましょう。

 

日本政策金融公庫HPより

こちらが、借入申込書です。

住所・氏名などの事項を記入します。

 

申込金額は、今回の融資での希望額を記入します。

希望額通りにいかないこともあります(希望額より増額されることはありませんが、減額されて審査がおりることはよくあります)ので、少し多め目に見積もっておいたほうが良いかもしれません。

多めにと言っても適当な額では難しいです。

特に創業時の融資では、創業計画書の記載が必要になりますので、この創業計画書との整合性が大事です。

ですので、創業融資の場合は、申込金額はすべての書類を作成したあとに記入することをおすすめいたします

また、融資希望額は自己資金とのバランスも大事です。そのことは、次回お話しをさせていただきます。

 

借入希望日は、1ヶ月程度が目安です。

すでに融資を受けた実績があれば、もっとスピーディに進む可能性はありますが、初めての融資というかたは1ヶ月はみておいたほうが良いと思います。

 

資金の使いみちが大事です

 

大事なことは資金の使いみちです。

使いみちは、運転資金設備資金に分かれます。

 

運転資金であれば、

①商品、材料仕入 ②買掛、手形決済 ③諸経費支払

④公庫資金借換 ⑤その他

という項目の中から◯をつけます。

 

借りた資金を事業運営の何に使うのか

この部分が明確になっていないと、融資額が減額されてしまう可能性があります

商品や材料であれば、〇〇を何個、どのメーカーからいつ仕入れるといったところまで、具体的にしておくことが大事です。

ネットのホームページ上にその商品や材料があるのであれば、実際にプリントアウトして写真や値段を見せられるようにしておくと、なお良いと思います。

ちなみに、この使いみちのところに「事業主の生活費(生活資金)」と書いても、その目的では融資はおりませんので、ご注意ください。

 

また、使いみちが設備資金である場合には、

① 店舗・工場 ② 土地 ③ 機械設備

④ 車両 ⑤ その他

の項目の中から◯をつけます。

設備資金の場合は、見積書の提出も必要になります。

店舗の内装などは、場合によっては金額が大きすぎるのではないか?という指摘が入ることもあるようです。

融資担当者も他店(他の事業者)との比較から、この店舗のこの広さでこの内装費は多すぎると指摘しているはずですので、その場合は、内装費の見直しが必要になります。

少し長くなってきたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

珍しく、一度も起きることなく目が覚めました。
最近、夜布団に入るのが楽しみです。

シャワーを浴びて、ブログ執筆。
朝にブログを書くのが楽しくなってきました。
締切(6時半)があるのでちょっと怖いですが、このほうが効率的なような気がしてきました。
執筆後は、漫画を少し。
ショッキングな作品で、続きが気になります。

午前中は、自宅にて年末調整を1件。
作業系の仕事をしているとラジオが欲しくなりますうね。
その後、調べ物や掃除を。

お昼は、アマゾンプライムでザ・マスクド・シンガーを視聴。
ちょっとしか見てませんが、思ったより面白いですね。
普段テレビを見ていない(経済ニュースだけは見ます)ので、日本の芸能人がかなり新鮮に感じられました。

午後は、再び作業に戻って、届出書の作成など。
電話やメール対応もして、繁忙期らしい仕事をしている雰囲気になってきました。

夕方は、子どものお迎えをして、ブログの仕込みという1日でした。

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起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう③

日本政策金融公庫(日本公庫)

いったいどんなところなのでしょうか?

 

 

前回の投稿では、金融機関と信頼関係を作ることの大事さや事業資金と生活資金をわけることについて、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう②

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

日本公庫とは?

 

日本政策金融公庫(日本公庫)とは何か?

ご存じないかたもいらっしゃると思いますので、ここでお伝えしたいと思います。

 

日本公庫とは、普通の銀行や信用金庫・信用組合といった金融機関とは少し違っていて、政策金融機関です。

政策金融機関とは、国(政府)がお金を出している金融機関のことです。

国がサポートしているので、民間の金融機関では融資を行うことができないようなかた向けにも融資を行うことができます。

 

 

新しく事業をはじめたばかりの方、災害やコロナで経営が行き詰まっているかた、業績が厳しいかたなど、一般の金融機関では貸し出しをすることが難しいかたにも門戸を開いてくれるありがたい存在です。

 

特に、事業をはじめたばかりのかたは、事業の実績がなく、金融機関に提出する決算書もない状況です。

(借入をするときは、一般的に2~3期分の確定申告書・決算書のコピーを金融機関に提出します。)

その状況では、融資が出にくいのが一般的です。

そんなかたの頼りになるのが、政府系の金融機関である日本公庫です。

 

日本公庫で融資を申し込むには?

 

では日本公庫で融資を受けるには、どのような手続きが必要なのでしょうか?

私自身の体験談も交えつつ、お話ししていこうと思います。

 

 

日本政策金融公庫HPより

↑ こちらのサイトに親切に手続きの流れは説明されています。

 

まず、相談ダイヤルに電話して、融資を申し込みたい旨を伝えます。

この相談ダイヤルに電話することが大事で、いきなり日本公庫の窓口を尋ねるのはNGです。

日本公庫に限らず、金融機関の融資担当者のかたは、融資案件を常に数十も抱えていて多忙です

 

そこにアポ無しで訪問するお客さんが来たら、どうでしょうか?

ただでさえ〇〇忙しいのに、いきなりアポなし資料なしの手ぶらの状態で訪問しても、おそらく歓迎されないと思いますので、ご注意ください。

 

相談ダイヤルで話しをするのではなく、直接窓口で対面で相談したいというかたも相談ダイヤルに電話して、ある程度の相談内容を伝えてから、支店の担当者のアポを取ったほうが良いですね。

 

ネットで融資を申し込むことができます

 

日本公庫はコロナの最中は特に、中小零細事業者のために融資を積極的に出していました。

そのため、窓口でお仕事をされている融資担当者のかたは、特に超多忙です。

その超多忙な融資担当者をイメージしつつ、融資を申し込むことが大事なのではないかと考えます。

 

ご覧のとおり、日本公庫のホームページでは税理士向けに「インターネット申込」をしていただくようお願いしています。

 

つまり、融資を申し込む際に日本公庫の窓口で申込むのではなく事前に資料をそろえていただきインターネット申込をすることができるのです

資料を郵送したり持って行く必要がないので、楽ですよね。

また、コロナの関係で「紙のやり取りが嫌」というかたも、ネット申込であればデータのやり取りだけで済みますので、安心です。

 

ネット申込のあとは、最寄りの日本公庫の支店の融資担当者から電話があります。

電話で訪問依頼があり、事前にアポをとって1度、日本公庫の支店で融資担当者との面接があります。

 

面談のあとに、審査があって融資実行という流れになります。

私の場合は、融資をネットで申し込んでから、実際に融資が実行されるまでに1ヶ月弱かかりました

他の金融機関でもそうですが、1週間後に資金が必要とか、そんな切羽詰まった状態で申込をしてもどうにもならないことがほとんどですので、借入は時間的な余裕をもって申込むことが重要になります。

 

次回は、ネット申込時に必要になる書類について、お話させていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

早朝時間はブログ執筆を。
完成後に、届出書作成を少し。

今日は、久しぶりにアポがない作業デイ。
作成した届出書を電子申告しようとしたところ、送信できずに電子申告の設定に苦戦。
小さいとろこで、いろいろなつまづきがありますね。
少しづつ小石を取り除きながら、前に進んでいます。

お昼には、ジョギングを10キロ。
最近は、週に1回しか走れず、なかなか本気モードに入れない状態です。
走る時間を短くするか、なにか方法を考えたいと思います。

その後、少し調べ物をして、子どものお迎えに。
メルマガや動画をたくさん見て、夕方はブログの仕込みという1日でした。

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