起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑩ いちばん大事な数字の話し

創業の計画

最後の砦です。

 

 

前回の投稿では、創業計画書の「4 取引先・取引関係棟」「5 従業員」「6 お借入の状況」について、お話しさせていただきました。

 

起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑨ 仕入先を知ってますか?

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

残すところあと2項目

 

創業計画書の記入も残すところ、あと2項目。

ここから数字の話になる大事なところです。

 

日本公庫 創業計画書に記入する8項目

1 創業の動機

2 経営者の略歴等

3 取扱商品・サービス

4 取引先・取引関係等

5 従業員

6 お借入の状況

7 必要な資金と調達方法

8 事業の見通し(月平均)

 

「7 必要な資金と調達方法」は、いよいよ本題になります。

 

日本政策金融公庫HPより

こちらは、洋風居酒屋の記載例です。

 

店舗をオープンするにあたって、必要となる資金を左側に記入します。

設備資金には、店舗の内外装工事、厨房機器、什器・備品等、保証金といった費用がならびます。

金額的に大きい部分ですので、見積書などの客観的な資料が必要になります。

 

設備資金とは別で必要になるのが、運転資金です。

こちらには、材料の仕入代金やオープンチラシなどの広告宣伝費、人件費や家賃、水道光熱費等の毎月のコストをある程度計算しておきましょう。

また、事業主の生活費は運転資金には含まれませんので、ご注意ください。

 

実際のところ、何ヶ月分の運転資金を計算すればよいのかは不明ですが、私が公庫の融資担当者に聞いた話では、3~6ヶ月分という話しをされていたと思います。

私は正直に「半年程度では軌道に乗らないと思うのですが」と聞いたのですが、日本公庫サイドでは「半年以上では時間がかかりすぎ」という見方をされるみたいですね。

 

ポイントは、左右の数字が一致していること

 

こちらの表では、左側に設備資金と運転資金という必要資金を書き入れます。

反対に右側では、これらの必要資金の調達方法を記載する欄になります。

この左側の数字の合計と右側の数字の合計は、かならず一致させなくてはいけません

思いついた順に感覚的に書いてしまうと、この数字は絶対に一致しないと思いますので、ご注意ください。

 

記入する順番としては、借入希望金額を先に埋めるのではなく、最初に必要な資金をうめていき、その後に自己資金や親戚(親・兄弟等)からの借入と他社からの借入をうめていき、最後に残りの差額を日本公庫の借入金にする、というイメージです

 

借入を希望するときに、どうしても金額先行で「とりあえず多めに500万円」とか1,000万円という切りの良い数字をざっくりとした希望額で出してしまいがちです。

ですが、内外装の工事費をちゃんと見積もりをとったり、運転資金を実際のデータを集めたりして、じっくり考えてこの資料を作成してみると、本当に必要な借入金額がわかってくると思います。

 

自己資金と借入希望額のバランスも大事

 

以前の投稿でもお伝えしましたが、自己資金と借入希望額のバランスも大事です。

日本公庫の新創業融資制度の要件には、借入希望額の10分の1以上の自己資金があることが要件となっています。

この10分の1というのは最低ラインの話しで、実際のラインは3分の1程度が目安と言われています。

というもの以前は3分の1が基準だったのが、最近、10分の1に改正されたためだそうです。

 

ですので、100万円の自己資金しか用意できない人が、1,000万円の借入希望額というようなスレスレのプランを作成しても、実際には採用されにくい、ということは念頭においたほうが良いでしょう。

先にもお話したとおり、事業主の生活費は運転資金には含まれないため、「自己資金=預貯金の全額」というのも危険です。

ある程度、ゆとりをもたせたプラン設計をしなくてはなりません。

 

以上のポイントを押さえた上で、「7 必要な資金と調達方法」をまとめていただけたら、幸いです。

だいぶ長くなってまいりましたので、続きは次回にお話しさせていただきます。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。

朝はお決まりのブログ執筆から。
この締切2時間前からスタートしないと、調子が出なくなってしまいました。。

執筆後は、チャンピオンズリーグを視聴。
バルセロナがバイエルンに完敗し、まさかのGS敗退。。
神の子メッシを中心としたバルサの黄金時代が完全に終わったひとつの象徴的な出来事です。
今後のバルサがどんな風に復活するのか、とても興味深いです。
放漫経営による財政難が原因なだけに、資金を投じて優秀な選手を獲得することができないため、難易度は高いですね。

午前中は、自宅にてスキャンをとったり確定申告の仕込みなど。
12月から確定申告のスタートをするなんて勤務時代ではありえなかったことです。

その後、温かい日差しの中で10キロジョギングを。
走りながら聞いているオーディオブックの「GAFA next stage」が非常に面白く、刺激的です。

午後は再び資料整理をして、子どものお迎えと夕食の準備。
帰ってきた妻と入れ替わりで、新規客の面談のため近所の喫茶店に、という1日でした。

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