創業計画書というカベ
なんとか乗り越えましょう!
前回の投稿では、日本公庫のはじめて融資を受けるかたに必要な創業計画書について、お話しさせていただきました。
起業をしたらまず、日本政策金融公庫で借り入れをしよう⑥ 創業計画書について
今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。
創業計画書の項目は8項目
日本公庫がはじめての融資を希望されるかたに提出を求めている創業計画書。
A3版の大きな紙に、8項目が並んでいます。
こちらが、その8項目です。
1 創業の動機
2 経営者の略歴等
3 取扱商品・サービス
4 取引先・取引関係等
5 従業員
6 お借入の状況
7 必要な資金と調達方法
8 事業の見通し(月平均)
では、その中身を見ていきましょう。
記入できる場所は思った以上に小さい
この創業計画書、日本公庫のホームページからダウンロードできるExcelの書式に実際に入力してみると、1つ1つの項目の欄が思った以上に狭いと気づきます。
特に創業の動機はたったの4行しかありませんので、かなり少ない印象ですね。
逆にこの欄がスカスカで埋まらないというかたは、ピンチです。
この欄に収まらないくらいの熱量あるメッセージがないと、融資担当者のかたのハートに響かないのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、この欄にはダイジェスト的な内容を記入するだけにして、別紙で添付資料として、もう少し詳しい内容のものを作るという方法です。
金融機関のかたは「紙」の資料の添付が多いほど、喜ぶ傾向にあることは知っておいて損はないと思います。
私は、Wordで創業の動機を打ち直して、創業までの前職の体験や経緯を語り、独立しようと思った流れをストーリーにして語りました。
私にとっては税理士試験の話など分量はいくらでも書けますが、そういうことを熱心に語っても融資担当者のかたにとってはどうでも良いことでしょうから、今後のビジネスの展開に結びつく重要な経験のストーリーを語る必要があります。
WordのA4書式に5~10行程度でも良いので、しっかりとした文章でつづってみることをおすすめいたします。
この動機の部分は、ご自身のホームページやチラシにも流用できるものになるでしょうし、お客様との雑談の中でも聞かれたりする部分です。
改めて、この機会にじっくりと考えてみると良いでしょう。
略歴も詳しくお伝えしてアピールを
1の創業の動機とならんで、2の経営者の略歴等も6行しかなく少ないですね。
そこで私の場合は、先の創業の動機につづいて、WordのA4書式に職歴を時系列で書くことにしました。
そして、その職場で学んだことや得たスキル、ポジション(役職)や顧客を担当していた数、新人の研修担当をしていたことなどを文章にしてつづりました。
私の場合であれば、実務経験を2つの会計事務所で合計10年以上経験していますし、その前の仕事では営業について徹底的にやってきましたので、その経験をアピールしていきました。
融資担当者は、希望者が起業する業界でどの程度の経験を積んできたかを見ています。
一番信頼されるかたは、その業界での実務の経験年数が長く、すでに取引先や顧客をある程度抱えているかたでしょう。
そういうかたは、その実績をアピールするだけで、わりとスムースに信用していただけると思います。
逆にいうと、これから起業しようというかたが、その業界の経験がなかったり、数ヶ月程度しかないないというパターンでは、簡単ではないはずです。
起業をする以上はその業界のプロとして仕事をする必要があるのに、その下積みが全然できていないということであれば、その下積みのなさを補う何かを証明する必要があります。
かりにフランチャイズビジネスのチェーンに加入する形での独立であれば、本部がかなりの部分のノウハウを提供してくれるため、経験の無さはカバーされると思います(その分、本部に対して高い加盟金やロイヤリティを払うことになります)。
ですが、そうでないかたは、前職の経験がいかに今後の起業にとって役に立つかをしっかりとアピールする必要があるでしょう。
続きは次回にお話しさせていただこうと思います。
本日もご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
3:30起床。
朝はブログ執筆からスタート。
書き上げて、今日の面談の準備を。
午前中は、税務署にて定例の記帳指導の面談。
2時間の面談を合計4回、無料で受けられるというサービスは利用者にとっては、かなりお得ですね。
このサービスに値付けをしたら、税理士によってばらつきはあると思いますが、けっこうな金額になるはずです。
午後は自宅に戻って、書類整理と事務作業を。
封筒に宛名を印刷するだけなのに、何回もしくじってしまい悲しくなりました。
夕方は子供の宿題をみて、サッカーの送迎、ブログの仕込みという1日でした。
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