税法免除大学院にも試験はあります。
試験の時期が、実は重要なポイントになります。
税法免除大学院の入試の時期
税理士試験に苦しむ方にとって、税法免除大学院の存在はいわば「希望の光」になりうるものですが、大学院にも当然、入学試験はあります。
大学院入試の特徴として、大学の入試と異なるのは、春入試と秋入試の2回の選抜が行われる、という点です。
春入試とは、出願期間が12月~2月で、試験日が1月~2月、入学手続きは3月というパターンです。
秋入試とは、出願期間が8月~11月で、試験日が9月~12月、入学手続きは9月~11月というものです。
どちらの試験を受けても、入学時期は4月です(9月入学できるところもありますので、詳細は各校のホームページ等でご確認ください。新型コロナウイルスの影響により、「大学9月入学」論があることから、もしかすると大学院の入学時期も将来的には、変更される可能性はあると思います。)
ということは、秋入試が先に行われ、その後、春入試が行われる、ということになります。
ここで、注意しなければならないのは、定員数が秋入試と春入試で均等に分かれるわけではなく、秋入試がメインの選考で、春入試はサブの選考、という位置づけであるという場合がほとんど、ということです。
大学受験でいえば、前期日程と後期日程の関係と同じで、春入試(後期日程)の方が、枠が少なく、難易度もアップするものである、ということです。
秋入試がおススメです
その意味では、秋入試で受験することがおススメです。万が一、合格することができなくても、春入試でもチャンスがあるからです。
ただし、問題となるのは、税理士試験の結果が出るのは12月、という点です。
受験生側の心理としては、試験に合格して、3科目確定してから、大学院を受験したという方や、2科目(例えば簿記論・財務諸表論)の合格を確定させてから、大学院に挑戦したい、というところだと思います。
が、大学院側の心理としては、4月入学の直前の春入試で受験生が集まらずに欠員になるようなリスクを回避したいわけで、秋の段階で優秀な学生をある程度、確保して、春の入試では足りなかった若干の欠員を補う程度に入試をしたい、ということになります。
秋入試、動き出すのは、税理士試験後すぐなんです
そのようなわけで、私は秋入試をおススメします。
秋入試を受験するためには、税理士試験が終わった後すぐの、8月に動き出す必要があります。
税理士試験に燃え尽きて、8月はゆっくり休みたい、という方も多いかと思います(私もだいたいそうでした)が、お盆開けくらいから大学院の受験準備はスタートしますので、ご注意ください。
8月から、前回の投稿でもお話しした河合塾KALSのような税法免除大学院の受験セミナーが何回かあると思いますので、まずはそのセミナーに参加し、最新の情報を仕入れていただくと良いと思います。
私は、河合塾KALSの新宿校で無料セミナーに参加しました。担当の先生の話しが興味深く、受験するならこの先生から学びたいと思えるほどでしたが、結果的には、予備校の先生にお世話になることはなく、合格することができました。
次回は、税法免除大学院の試験内容について、お話しさせていただこうと思います。
【編集後記】
昨日は、母の日。
妻には、カーネーションを送りました。
長男君は、妻の肩もみをして、感謝の気持ちを伝えました。