私の合格体験記 消費税法③

消費税法の合格体験記、さらに続けます。

前回までの投稿で、4年連続で消費税法に不合格となった私が、税理士試験に合格するためにやった「今までと違うこと」として、「仕事を退職する」「O原の答練も受ける」「万年筆を使う」ということをお話ししさせていただきました。

今回は、それに加えて、より踏み込んだ内容で、お話しさせていただこうと思います。

理論を全部覚える

 

④ 理マス(理論マスター)をすべて覚える

税法科目で、受験生を悩ませるものの大半が、理論暗記によるものでは、ないでしょうか?

私も長く受験生をやってきたので分かるつもりですが、計算については、だいたい2年もやれば、合格レベルに達してくるような気がします。

ところが、理論については、2年たっても3年たっても、全部覚えた、というところまで仕上がらないようです。

私も消費税法の理論暗記が苦手で、なかなか仕上がらずに苦労してきました。
覚えた題数でいうと、1年目は15題、2年目は25題、3年目は30題、4年目は35題くらいだと思います。

中には、30題くらい覚えたところで、合格してしまう方もいるようですが、それは、その方の応用力と計算力、運のたまもので、5年目のベテラン受験生ともなると、「運」の要素は極力排除していきたいところです。

そうすると、まずできることは、当日、試験会場にもっていく理論の題数を増やすことです。私は、5回目の挑戦では、全46題の理論(TACの理論マスター)のうち45題を、ほぼ丸暗記して、本試験に臨みました。

私の理論暗記法は、理論マスターを見て、ひたすら頭の中で、暗唱する方法です。
そして、理論マスターには、蛍光ペンを6色駆使して、色の分け方を統一して、視覚的に印象が残るようにしていました。

知り合いには、真っ白な理論マスターでも合格している方もいますので、好みの問題でしょうね。私の場合は、色を塗りまくって、使い古した感がでないと気が済まない感じでした。この辺が、なかなか受からない原因なのかもしれませんね。。

私の場合、実際に書いて覚えるということは、しませんでした。手が疲れるのと、時間が勿体ないため(実際に書き出すと短い理論1題でも、20分以上かかります)です。

ただし、答練の解きなおしをするときだけは、ちゃんと手を動かして、紙に書き出していました。

 

目をつぶって、頭の中で、全部通して云えるようになったら、理論のタイトルの下に日付を入れていました。この日付が増えるほど、回した(暗唱できた)回数が増えたということで、視覚的に成果が確認でき、自信につながります

また、直前期には一つの理論で、1週間以上のブランクを作らないように、気を付けていました。

この暗唱の作業は、軽い理論で5分、重たい理論で30分くらいかかります。

これを受験勉強に専念できるときは、一日に最大13題くらいこなしていました。

この暗唱作業の良いところは、机に座っていなくてもできることです。

私の場合、最寄り駅まで20分近く歩かなければいけない環境自転車を使えよ!という説もありますが。。)なのですが、この歩いている時間にも、暗唱を繰り返すことで、勉強時間を増やしていました。

歩きながらの暗唱は、慣れるのに時間がかかりますが、慣れるとかなり勉強時間が増やせるので、おススメです。

 

このようにして、暗唱をした理論は、手帳にもOKマークを入れて管理していました。暗唱すべき理論は、あらかじめ前日~前々日にスケジュールをたてておいて、当日の気分に流されないようにしています。

 

去年の7月の手帳。サッカーを見に行ってます(絶対に真似しては、いけません!

直前対策テキストを回す

 

⑤ 直前対策テキストを回す

過去に失敗した4回の受験では、いつも直前期に渡される教材のボリュームに圧倒され、消化不良のまま、本試験を迎え、失敗!というパターンを繰り返していました。

いつもそうなのですが、4月までのインプット期の教材は、それなりにこなせて答練でもそこそこの点数が取れるのですが、直前期になると一気に難易度が上がって、苦戦してしまうのです。

 

直前対策テキスト、この壁の向こうに合格があります。しかし、この壁は厚い。。

このテキスト、直前期にやってきますが、なかなかの曲者です。

直前期は、答練の予告理論を暗記をして、答練を受け、答練の解きなおしをして、、と答練中心の勉強をこなしていると、このテキストの予習復習まで、なかなか手が回らない、というのが実際だと思います。

しかし、このテキストは、過去問の良問を抜粋した非常によくできたテキストですので、これを最大限に活用することで、合格がぐっと近づくことになると思います。逆にいうと過去4年間は、このテキストを消化できなかったので、不合格でした。

私は、このテキストを計算編、理論編とも本試験までに3回転させました。

理論編では、答えを書き出すことはせずに、頭の中で、柱上げ(解答すべき理論を挙げる)をして、解答をイメージするにとどめました。この辺をがっちり書いて解こうとすると挫折するので、理論を書くのは、答練(と解きなおし)のときだけにしています。

計算編も、書き出さずに頭の中で、解答プロセスをイメージするだけにとどめました。時間があるときや、苦手だが重要そうな問題(私の場合は、納税義務判定)などだけは、手で解答を書き、実際に電卓をいれて計算をしていました。

 

理論編では、このテキストを使うことで、応用理論対策ができるようになるので、非常に苦しいですが、喰らいついて欲しいと思います。

また、応用理論がなかなか解けないという方は、(そもそも個別理論が覚えられていない場合は、必死に覚えるしかないですが)応用理論の基本解答例をしっかり覚えると、良いと思います。この骨格が出来てくると、解答が変な作文にならず、安定感がでてくると思います。基本解答例は、このテキストの最初の方に、出てきます。

理論ドクターも回す

 

⑥ 理論ドクターを回す

すでに④⑤だけでも、かなり大変だと思いますが、更に⑥もあります。

 

理論ドクター、5度目の受験で初めて使ったかも。。

TACでは、理論マスターとセットで理論ドクターを渡されますが、このドクターは余り使う機会がなく、いままではスルーしていました。

ところが、この理論ドクターでは、応用理論対策ができますので、ある程度、理論暗記が進んだ方、目安として30題以上覚えられた方は、この理論ドクターを使って、応用理論への対応力を養った方が良いと思います。

使い方は、⑤と同じで、書き出さずに、頭の中で解答を柱上げしたり、イメージするだけで良いと思います。余り解答に時間をかけずに、分からなければ答えをパッとみていました。

私は、この理論ドクターも本試験までに3回転させました。

使い始めたのは、7月頭からですので、かなり終盤戦から使い始めることになります。

 

今回は、4年連続で消費税法に不合格となった私が、税理士試験に合格するためにやった「今までと違うこと」として、3つのことをお話ししてみました。

期せずして、3つともほぼ、理論暗記に関することになりました。

理論暗記の苦しさ・難しさが、税理士試験(税法科目)の胆だと思いますので、このお話しが少しでも皆さまのお役にたてれば、嬉しいです。

 

では、良い週末を!

 

【昨日のできごと】

昨日は、さっそく届いたブレイブボードで遊びました。

 

長男(小学2年生)は、一日で乗りこなしました。

私(44歳)も、5~6回乗っただけで、できるようになりました。

私の場合、世代的にスケボーブーム(光GENJI)経験者なので、余裕です!

 

 

 

 

 

私の合格体験記 消費税法②

私の合格体験記、消費税法の続きです。

 

 

退職がベストだが、、

 

前回の投稿で、4年連続で消費税法に不合格となった私が、税理士試験に合格するためにやった「今までと違うこと」として、「仕事を退職する」ということをお話ししさせていただきました。

仕事を退職することは、ある意味では、実現性が低いことであり、誰にでもできることではありません。それができれば苦労しないよ、という話しではあります。

であるがゆえに、退職することが可能な人は、ぜひ挑戦していただきたいとも思います。人と同じことをやっていては、合格できないのが、税理士試験なので。

もちろん、退職したからと言って合格する保証は、どこにもありません。
あくまで、自己責任でお願いいたします。この辺は、投資と一緒ですね。。

その他にやったこと

 

その他に、私がやった方法について、お話しいたします。

 

② O原の答練も受ける

これも、5回目の挑戦にして、初めてやったことです。

私自身は、簿記1級にチャレンジしたころから、ずっとTACに通っていました。

消費税法の受験は、今回が5回目でしたが、その間、ずっとTACの教材・答練を使用していたため、TACの答練の出題パターンや癖がなんとなく読めてしまい、答練の点数も楽に高得点を取れるようになってきました。

そこで、答練は、TACだけでなく、O原の答練も受け、それも会場受験で、水道橋本校まで行って、完全アウェイの状況を作り出し、受験をすることにしていました。

水道橋校では、大学の講堂のような大教室で、受験生間の机の間隔も狭い環境下で、緊張感をもって受験をすることができたので、この「完全アウェイ作戦」は大成功でした。点数的には、大惨敗でしたが、これが逆に追い込みの勉強に火をつけてくれました

TACで答練を受けた時も、ホームである大宮校を避け、池袋や新宿、八重洲校などに行って、アウェイの状況を作り出そうと試みたこともありました。

が、個人的な感想ですが、TACについては、どこで受験しても、机や黒板、教室の雰囲気は余り変わらないため、どうしてもアウェイな感じが出ない、と思います。

(それでも、通学生の方が、ホームの教室で友達とリラックスした雰囲気で受験するのは、やめた方が良いと思います。)

科目合格している方は、ある程度、ご理解いただけると思いますが、準備が十分にできていて、合格の可能性が高いときほど、本試験での緊張の度合いは、高くなるものだからです。そして、答練では、できるだけ本試験に近い環境を作って慣れておくことで、本試験での緊張リスクを回避する必要があります。

 

TACの消費税法については、答練が年々易しくなっているような傾向があり、答練で点を取らせて、自信を持たせるような傾向がみられました。

一方のO原は、答練の難易度が非常に高く、ボリュームにおいても本試験レベルを軽く超えている回が、ありました。O原の受験生は、こんなに難しい答練を受けて自信喪失しないのかな? と、こちらが、心配するほどでしたが、この難しい答練を何度も解きなおすことで、本試験に向けて、難しい問題でへこたれない練習をすることができました。

逆に、O原にずっと通っている方も、TACの出題パターンに慣れていないでしょうから、TACの答練を受ける価値は十分にあると思います。また、点数的には結果を出しやすいので、自信をつける意味でも、有効だと思います。

ただし、ご自身の通っている予備校の答練の解きなおしが出来ていない状態で、他の予備校の答練も受けてしまうと、逆効果ですので、その点はご注意ください。
答練の復習は、最も力がつく勉強になりますので、最低1回できれば、2回は解きなおしをした方が、良いと思います。

使う道具も変えてみる

 

③ 万年筆を使う

直前期(5月以降)では、受験勉強に一日中、専念している場合には、一日一回、答練の解きなおしをするようにしていました。

その際、だんだんと理論を書く時に手がつかれてきて、痛くなってくる時があります。

特に、本試験を意識して、張り詰めた緊張感の中で、猛スピードで覚えた理論を答案用紙に書き出していく作業を続けていくと、手が痛くなり、それが原因で理論を書くこと、更には、答練の解きなおしをすることが、億劫になってしまいます。

そんなことを同じ大学院の友人に話したところ、万年筆を使えばいいのでは、というアドバイスをいただきました。

実は、その話しを聞いたときは「昔、安い万年筆型のペンを使ったときはインクが漏れたし、書き味があんまり良くなかったんだよね」と受け流してしまったのです。

が、その後、何日かして、相変わらず、理論を書くときに手が痛くて、せっかく覚えている理論が、十分に答案に書ききれていない日々を過ごす中で、改めて友人のアドバイスを思い出し、TAC大宮校のそばの高島屋の中にあったLOFTの万年筆コーナーで色々、試してみて、その中の一本を購入しました。


実物は、大学院の後輩にあげてしまったので、手元にないのですが、この万年筆は、万年筆とペンのハイブリッドのようなタイプだと思います。
インクは、乾きが良く、手についたことは一度もありませんでした

この万年筆を使うことにより、理論を書くスピードが、体感で20%くらいアップしたような感じでした。

20%というのは大げさかもしれませんが、答練で理論に費やす時間が、普通のペンだと60分くらいとして、万年筆を使うと、55~56分になっているような感覚です。4~5分、捻出できると考えると、この投資は悪くない、と思っていただけるでしょうか?

私自身、答練であと4~5分あれば、5、6点の上乗せが可能だったのに、という経験を何度もしてきました。皆さまは、いかがでしょうか?

 

そして、なにより、書き味がなめらかなので、無駄な力が入らず、手が疲れにくい、ということが、ポイントです。

快適に理論をかけるため、答練の解きなおしが億劫にならず、勉強がはかどったことは、言うまでもありません。

ちなみに、計算は、普通のペンを使い、理論だけに万年筆を使っていました。

 

どれも、そんなにしっくりこなかったペン。この中では、SARASAの0.4が好きでした

これは、万年筆の字が太めになるため、計算で使ってしまうと、答案が読みづらくなるためです。

 

万年筆は、私が購入したときは、替え芯まで含めると1万円ちょっとしたのですが、結果として、この投資は大正解でした。

万年筆は、好みが分かれると思いますので、導入される方は、実際に実物を手に取って書き味を試してから、購入されることをおススメいたします。

私は、装飾性を排して、試験のためだけに使う目的で購入したので、その後は、一切使っていません。ただ、持つだけでテンションが上がる、勉強が楽しくなるというペン(万年筆)があるのであれば、それは、買いだと思います。

また、本試験までに手にフィットさせるのに、最低1週間、出来れば1ヶ月くらいの練習期間は見た方が良いと思います。万年筆は、ペン先の使い方によって字の太さが変わるため、普通のペンとは若干、書き方が変わるためです。

 

今回は、他の予備校の答練を受けることと、万年筆を使うことについて、まとめました。

ある意味、常識なんでしょうが、やってない方もいらっしゃると思います。

明日は、更に踏み込んで、直前期の勉強法について、お話ししたいと思います!

理論の覚え方について、詳しくお伝えしますので、ご期待ください。

 

【編集後記】

昨日は、一日、専業主夫でした。

最近のマイブームは、縄跳び、です。

子供の様子を見ながら、結構ハードな運動ができるので、お気に入りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の合格体験記 消費税法①

税理士試験、いよいよ直前期に入ってきました。

私の合格体験記、消費税法編です。

集めてしまった6冊の理論マスター、自慢になりません!

さぁ、直前期、ここからが本番です!

 

ゴールデンウイークが明け、気温が25度を超えてくる日が多くなりました。

この時期は、何といっても税理士試験の直前期です。私も昨年まで、税理士試験を毎年のように受けていたため、この時期になると、テンションが上がってきます。

まだ、体の中に、税理士試験の受験生時代のリズムが軽く残っているので、そうなるんでしょうね。きっと来年には、そんなリズムもなくなってくるのかもしれません。

 

私の消費税法との格闘の記録

 

ここで、恥ずかしながら、私の消費税法との闘いの記録を掲載したいと思います。

 

 

第65回(平成27年) 受験せず
第66回(平成28年) B(40~49点)
第67回(平成29年) B(40~49点)
第68回(平成30年) 51点(この年から点数公表)
第69回(令和1年) 合格

 

でした。

第65回は受験当日に出発しようと思って、受験案内を確認したら、既に前日に試験が終わっていた、というマヌケな状態でした(全く仕上がってなかったので、受験しても受からなかったと思いますが)。

こうして振り返ってみると、5年の間で、少しづつ合格に近づいていったのかな、という気がしています。

ですので、なかなか合格できずに苦しんでいる、という方も多いと思いますが、

あきらめないで勉強をつづけていれば、合格をつかむことができると思います。

あきらめたら、そこで試合終了です!からね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わり。。。

 

 

 

 

 

と、言いたいところですが、そんなきれいごとを言っていても、税理士試験は、残念ながら受かりません!

特に、私のように、一つの科目に3年以上合格していない方、勉強していて楽しくない、新鮮味が全くない、という方は、残念ながら、かなり危険な状態です。

ただ、だらだらと勉強しているふりをして、受験を続けていても、なかなか合格は近づかないと思います。

 

今までと同じでは、受からない!

 

残念ながら、いわゆる「ベテ」と言われる、ベテラン受験生になってしまった方は、今までと同じ方法を取っていては、今までと同じ結果になる可能性が高いです。

今までと違う何かをやる必要があります。

そこで、私が、昨年の試験で合格するためにやった「今までと違う何か」を、ここで公開したいと思います。

①仕事を退職して、試験に専念する

 

いきなりの大ネタ(禁じ手)で大変申し訳ないですが、結局のところ、昨年私が合格できたのは、仕事を退職したことが、大きいと思います。

私の場合は、5月末で退職して、6月1日から受験に専念して、TAC大宮校に通い、平日は毎日、朝の9時から夕方5時まで勉強していました。

仕事と勉強を両立するということは、仕事にさほどの責任が生じないアルバイトや新入社員(もしくは入社2~3年目くらい)の立場であれば、比較的余裕があり、スムーズに行くことも多いと思います(それでも、大変なことも多いですよね)

私自身、平成26年に簿記論と財務諸表論を合格した当時は、実務の責任はさほど重くなく、精神的にはさほどの負担もなく、受験に集中することができました。

ところが、実務の勤続年数が上がるにつれ、役職が上がり、お客様の担当件数が増えてくると、勉強に集中できる時間というものが、段々に少なくなってくるものです。

また、仕事だけでなく、私の場合は、子供の数が年々、増えていったこともあり、プライベートで子供に割く時間が増え、メンタル面での負担(小さい子供が夜泣きして、睡眠時間が削られる夜も数知れず。。ありました)も相当なものがありました(もちろん、それ以上の喜びがあるのですが、少なくとも受験上は厳しかったです)

 

私の場合は、前年の第68回の受験の時に、6月ごろまでは比較的順調に勉強が進んでいたのですが、7月に入って、当時担当していたお客様から若干のクレームを受けました(今思うと、大した内容ではなかったのですが。。)。

そのことが気になって、受験に集中できずにテンションが下がって、6月末が絶好調のピークで、そこから下り坂の状態で受験に臨み、不合格になってしまいました。

この経験から、仕事の状況(ほかにも、モンスター客対応や、税務調査の長期化によってメンタル面で削られて、受験に集中できない経験もありました)が受験に響く、ということを痛感したため、満を持して、退職に踏み切りました。

退職することで、お客様からの突然の電話や、勉強中にも容赦なく飛んでくる仕事のチャット等に惑わされることがなくなり、精神的に安定した状態で、本試験に向けて集中することができました。

 

そんなわけで、税理士試験に合格するためにやったこと、続きは、明日お話しさせていただきたいと思います。

もう少し、具体的な話しをさせていただきますので、よろしくお願いいたします!

 

【編集後記】

最近、近所の子たちの間で、流行しているブレイブボードを探しに、

アルペンとトイザらスに。

結局、売り切れでした。。

妻は、待ちきれず、ネットで購入したようです。

 

 

 

 

 

 

税法免除大学院の受験校の選び方

税法免除大学院、どこを受けるのか?

私なりのお話しをさせていただこうと思います。

 

何を重視するかによって変わる

 

税法免除大学院(社会人入学)に進学を検討中の方で、受験校をどこにするかについてお悩みの方も多いと思います。

結論から申しあげますと、受験校の選択は、何を重視するかによって変わる、ということにつきます。

大学院のブランドであったり、学費の安さであったり、MBA(経営学修士号)であったり、交通アクセスの良さであったり、授業の受けやすさ(平日夜間OR土日のみOR通信)であったり、社会人学生に配慮がある校風(単位の取りやすさ)であったり、、で、その理由は、人それぞれだと思います。

また、単純に、お住いの地域によっては、選択肢が限られる方も多いと思います(東京23区内にお住まいであれば選択肢は多いですが、そうでない方は数校しか選択肢がない方も多いと思います)ので、まずは、そもそも、お住いの地域から通うことができる大学院がどのくらいあるか、を知ることが大事です。

以前にもご紹介しましたが、河合塾KALSのサイトが参考になります。

https://www.kals.jp/tax-law/outline/lst/

アクセスの良さは大事

 

私の場合は、職場から大学院へのアクセスの良さを重視しました。

大学院に入学後、単位を取得するために、平日の午後(18時から21時)と土曜日(9時から17時)に授業がある大学院を選んでいます。

(授業は、必修科目と選択科目に分かれ、平日の5日間と土曜日の全ての授業を取る必要はありません。授業の実際の取得例は、後日、詳細にお話しいたします。)

大学院の中には、平日の授業はなく、土日に授業を集中して行うところもあるようですが、私の場合は、土日には家族サービスの時間も取りたかったので、そういったところは、選択肢から外しました。

逆に、仕事が忙しく、平日に大学院に通うことが難しいという方には、そういったところが向いているかもしれません。

 

大学院の中には、郊外型のキャンパスで、最寄駅から歩いて20分近くかかるようなところも結構ありますので、実際にキャンパスに足を運んでアクセスを確認することをおススメいたしますスクールバスや路線バスの本数の確認も必要になると思います。

 

また、平日の夕方から、講義を聴講する場合、勤務先の会社(事務所)の協力が不可欠になります。

私の場合は、17時に会社が終わり、18時から大学院の授業が始まるというスタイルでした。

事務所から大学院まで、電車と徒歩で移動して約40分がかかるため、大学院1年生の春学期(4月~7月)は、週4日(火水木金)は、定時(17時)で上がって、18時から講義を受けるという生活をしていました。

大学院通学に理解のある会社(事務所)であれば話しは、早い(実際に、私の通っていた大学院の仲間たちも、事務所の先輩からの紹介である方が、半数以上でした)です。

また、会社(事務所)の上司や所長が、税法免除大学院のOBであれば、尚のこと話しは早いのですが、そうではない方は、定時帰りをしても文句を言われないような下地をつくっておく必要があります

(単位を取得するために通学が必須になる期間は、大学院1年生の期間限定です。私の通った大学院では、春学期は4月~7月、秋学期は9月末~1月の期間に授業がありました。2年生になると、指導教官のゼミがある日のみの通学ですので、週1日の通学になります。)

私は、アクセス重視のサテライトキャンパス(アクセスのよい場所にある遠隔キャンパスで、本校から離れたで場所で講義を行うところ)の大学院を選びましたので、交通アクセスでのストレスは、ほぼありませんでした。

ただし、サテライトキャンパスについてのデメリットは、大学図書館や学食等が利用できないため、ちょっとした文献でも揃わず、また授業までに時間が空いてしまったときに勉強するスペースを自力で確保しなければいけないといったデメリットがあります。

だし、文献収集法には、裏技がありますので、サテライトキャンパスでも私的にはさほど不便は感じていませんでした。(後に入学後の修論作成法のところで、詳細にお伝えしたいと思います。ちなみに私は、修論作成時に300本以上の文献を集めた文献マスターですので、この点だけは、かなり自信があります)。

学歴ロンダリングやMBA同時取得という道もあるけれど

 

ネット用語なのか良く分かりませんが、「学歴ロンダリング」という言葉があります。

出身大学よりもランクの高い大学院に入ることで、最終学歴を洗浄するという意味のよう(私自身は、こういった人をさげすむような言葉は好きではないので、使いたくないのですが。。)です。

例を挙げると、早稲田大学や青山学院大学の大学院などの有名大学の大学院で税法免除を受けることで、税法免除と最終学歴ランクアップという一石二鳥になるプランです。

また、税法免除と同時にMBA(経営学修士号)を同時に取得する(明治大学)プランも人気の高いコースです。

私自身は、上記のようなプランは採用しませんでした。

これは、単純に私がそれらの大学院に受かる実力がないから、ということになりますが、万が一、奇跡的に合格して通学したとしても、授業や研究についていくのに恐ろしく苦労することになるのが目に見えていたため、でもあります。

ここで、私が詳しいデータで語ることは出来ません(その大学院OBなどの内部関係者しかデータはないと思います)が、大学院によっては、一定数の留年者や退学者が出るという話しです。
(逆に考えれば、入った人すべてが、たいして勉強しなくても、卒業できる日本の大学の方が異常、ということでもあります。)

それだけ高いハードルであるがゆえに、そのハードルを越えた(卒業した)ことに価値があるのだと思います。

 

私の場合は、大学院に入学当時、税理士試験は2科目(簿記論、財務諸表論)しか持っておらず、税法1科目(消費税法をずっと受験していました)も残していましたので、税理士試験に力を注ぐ時間も必要なため、大学院のランクに対するこだわりは捨てていました。

以前にもお話ししましたが、どこの大学院を出ようと、得られる「税法2科目免除」という果実は同じ、と考えたためです。

ですので、私の考えでは、大学院受験の時点で3科目揃っている方(または大学院でのハードな勉強に自信のある方)は、学歴上昇コースやMBA同時取得コースの選択もありだと思いますが、そうでない方は、大学院のランクに対するこだわりは捨てて、大学院のランクを落としてでも、税理士試験に向かう時間を作った方が良いと思います。

極論を言えば、学歴上昇やMBA取得は税理士になってからでも、できます。

恐らくそこまでして、欲しいものではないのではないでしょうか?

今時、学歴にそれほどの価値はないのでは、とも個人的には思ってしまいます。。

 

ということで、私は、アクセスの良さと社会人学生に配慮がある校風(単位の取りやすさ)という点で、受験校を絞りました。

結果的に、地に足の着いた大学院生活を送ることができ、充実した2年間(苦労も多いですが、勉強は楽しかったです)を過ごすことができました。

その内容は、おいおいブログにアップさせていただきますので、乞うご期待!

 

これは、あくまで私の限られた経験の範囲ですので、ご参考までに。

 

逆に、周りに優秀な方がたくさんいて、刺激を受ける環境にいた方が伸びる、という考え方もありだと思います(特に若い方ほど、そうですよね)

 

次回は、大学院の話しを少しお休みして、税理士試験(消費税法)のお話しをさせていただきます。

 

【編集後記】

昨日は、雨のため、一日家で過ごしました。

来年、小学校に入学する次男のランドセル選びをしました。

 

 

最近のランドセルは、おしゃれでビックリです。

 

 

 

 

税法免除大学院入試の研究計画書の作成法②

研究計画書の作成法、続きをお話しいたします。

 

どのくらの分量を書く必要があるのか?

 

「租税判例百選」を読んで(パラパラと眺めて)、面白そうなテーマが見つかった(実際に実務上で似たケースを経験したりしていると、なお良いと思います)、実際の研究計画書の作成になります。

この研究計画書、実際のところ、どの程度の分量を書くものなのでしょうか?

 

例えば、筑波大学大学院の研究計画書では、A4用紙で6枚程度という指定があります。

これを見ていただくと研究計画書は、1日~2日でなんとかなるような代物では、ないことがお分かりいただけたと思います。

このような大学院を受験される方は、やはり河合塾KALSや他の予備校を利用するか、もしくは、優れた本がありますので、そちらを参考にされることをおススメいたします。

この本は、大学院合格者の研究計画書の実例が、40例、挙げられており、税法免除大学院に関する例も、7例、挙げられています。修論をすでに書き終えた私の目から見ても、この実例の方々は、かなりハイレベルです。
ただし、ここに出てくる実例の方は、安くはない授業料を払って、大学院予備校に通い、講師の方の添削や指導を受けて、研究計画書を作成しているわけです。

この本は、実際の税法免除大学院の研究計画書の実例が7例見ることができますので、少々お高い値段です(そして、残念ながら、大学院では、このような値段の高い書籍を結構、買わなければならないのですが、その辺のお話しも、追々させていただきます。)が、買って読む価値はあると思います。

 

 

ちなみに、この研究計画書、私の受験した大学院では、A4のレポート用紙に10行のスペースを与えられていただけでした。

 

受験校によって、大きく変わります

 

この程度であれば、さほどの労を取らずにクリアできるのではないでしょうか?

このように、学院のランクによって、課される課題は大きく異なっています

これは、入学前の研究計画書の例ですが、入学後にも同じことが言えると思います。つまり、有名大学や国公立大学の大学院を受験するのであれば、入学前も入学後も求められる課題のハードルは高くなりますし、逆に私が通ったランク(〇ランクとは言えませんが)の大学院であれば、求められる課題のハードルはさほど、高くはありません。

有名大学の大学院を出ても、無名大学の大学院を出ても、得られる「税法免除」という果実は同じです。

この受験校選びについては、次回、私なりの見解をお話しさせていただこうと思います。

 

 

私が実際に書いた研究計画書 -全文公開‐

 

ここで、私が受験当時に書いた研究計画書を、恥ずかしながら、公開してみたいと思います。

これなら、「俺でも(私でも)余裕だね」と思っていただけると幸いです。

 

研究テーマ

金地金と消費税

研究計画

近年、多発している大量密輸事件や不動産取得に係る消費税還付の節税スキームに利用されてきた金地金。現在の消費税法においては課税取引とされていますが、その為に起こる問題点が多いのが現状です。そこで、私は消費されるモノとしての金と消費されない資産(代替通貨)としての金に着目し、金と消費税について研究したいと考えています。

内容としては、消費税の非課税項目を改めて確認し、諸外国の金地金の課税状況を比較検討し、近年の動向として輸出物品販売場における免税取引の改正(金地金は免税の対象外に改正)について触れ、同じく改正があったビットコインと消費税(課税から非課税に改正)について言及し、最後にあるべき姿として、金地金「購入」については消費税の非課税へ、という提言で締めたいと考えています。ご指導よろしくお願いいたします。

 

以上です。短いですね。

この程度ですが、この文章を作るのにも1ヶ月くらいかけたかもしれません。

結局、このテーマは採用されず、私の修士論文のテーマは、「消費税の事業者免税点制度をめぐる諸問題」というテーマになりました。

同じく、同期の仲間たちも、入学前の研究計画書通りに研究を進めた人はいなかったと思います。

ですので、

入学前の研究テーマ選びは、それほど慎重になる必要はない

というのが、私なりの結論です。

入学後に方針転換をすることは、十分可能です。むしろ、大学院で実際に講義を受けたり、演習で判例について調べ発表したり、模擬裁判を行ったりする中で、自分にしっくりくるテーマが見つかってくるようになります。

ですので、入試前のテーマ選びは、ある程度のところで、見切りをつけて、悩み過ぎないことです。

 

 

次回は、受験校選びについては、私なりの見解をお話しさせていただこうと思います。

 

 

 

【編集後記】

入学前に、私のお気に入りだった「金地金」のテーマ。

平成31年に消費税法の改正があったこともあり、なかなかタイムリーなテーマだった思うのですが、今思うと、先行論文が集まりにくく、難しいテーマだったと思います。

回避して正解だったと、今になって思います。

 

 

 

 

 

税法免除大学院入試の研究計画書の作成法①

大学院試験において、最も悩ましい「研究計画書」について、お話しいたします。

 

研究計画書とは?

 

大学院入試では、多くの大学院で、事前に研究計画書の提出が課されています。

この研究計画書に沿って、面接(口頭試問)もなされますので、その重要性は非常に高いもの、と考えてよいと思います。

とはいえ研究計画書って、そもそも何?」という方もいると思います。私自身、大学院入試を考えた段階で、初めて知りました。

そもそものそもそもで、「研究って何?どうやってやるの?」という方もひょっとしたらいるかもしれまんせんが、そんな方でも、実は大丈夫です。

大学院に入学してみて分かりましたが、大学院に入る方でも、大学で卒業論文を書いたことがないという方も、結構います。そして、そういった方でも、教授の指導についていけば(結構、大変ですが)、修士論文を書き上げることができます。

ご説明が遅れましたが、大学院生にとっての最大のミッションは、修士論文を書き上げることです。講義を受けたり、ゼミに参加して議論をしたり、といった通常の授業を受けて最低取得単位数をそろえることも大事ですが、究極的な目標はあくまで、修士論文の完成になります。

どんな内容を書けば良いか?

 

少し話しがそれましたので、本論にもどります。

研究計画書とは、大学院で2年間、研究を行うためのレジュメのようなものと考えていただくと良いと思います。

(タテマエ上、2年間と言いましたが、実際のところ、2年間びっしりと研究するという優秀な大学院生は、そうはいないと思います。一般的には、大学院の1年生は、単位を取ることに専念し、大学院の2年になって、修士論文の執筆をスタートするというスタイルになるようです。)

要は、こういうテーマを選んで、こういう方法(内容)で研究する予定です。という論文作成のための計画を書く、ということになります。

実は、この研究計画書、入学前に課題として課されますが、私が通っていた大学院では、入学後も半年に一回づつ提出していました。

つまり、大学院で必修単位の勉強しつつ、研究計画(研究の進捗状況)は常に報告していく、ということです。

もっと大変なのが、テーマ選び

 

研究計画書を作成する上で、もっとも大変なのが、テーマ選びです。

私の場合、このテーマが全く思いつかず、苦労しました。

私が、大学院入試を志していた当時は、業種特化型の大型事務所に所属していたため、実務的に税法上、難しい問題を扱うことがほとんどなく、あったとしても他部門の社員や、国税庁OBの税理士に丸投げしてしまって、余り一つの問題について、深く調べるという経験がなかったためです。

ですので、私の場合は、大学院に通う前から、税理士試験の消費税法を勉強していたので、消費税法からテーマを選びました。

しかし、これは、入学後に知ることになるのですが、修士論文のテーマは税法としては、法人税法・所得税法が一般的で、消費税法や相続税法は余り取り上げる人はいない、ということです。

これは、実際に大学院に入学して、勉強してみると分かることですが、研究には、裁判例を扱うことが必須であり、裁判例の中でも最高裁判所まで争うような有名な判例というのは、法人税法か所得税法が多い、ということによると思います。

そして、論文が書きやすいテーマというのは、先行論文(学者先生が先に研究している論文。これがない最新のテーマなどは、論文作成の難易度が上がります)が多いテーマであり、先行論文が多いテーマは、判例が多いテーマということになりますので、判例からテーマを探していくのが、一つの方法になると思います。

その際は、有名な本なのですが、「別冊Jurist 租税判例百選(第6版)」(有斐閣)が、一番参考になると思います。

この本は、大学院に入った後にも、ゼミで発表(後日、お話しします)をしたり、模擬裁判(こちらも後日、まとめます)で議論をしたりするときにも使えますので、入学前から買っておいても損はないと思います。

この本には、100以上の判例が取り上げられていて、頭から読んでいくと100%挫折すると思いますので、あくまでも、タイトルを見て面白そうなものだけをサラッと読めば大丈夫です。

 

少し長くなってきたので、研究計画書については、次回も続きからお話しさせていただきたいと思います。

 

 

【編集後記】

昨日は、妻も休みだったため、公園で家族全員で遊びました。

ドッチビーというやわらかいフリスビーのようなもので、妻とキャッチボールをしました。

まだまだ投げ方が良く分からず、うまく飛ばないのですが、まっすぐに投げられたときは、かなり快感です。

 

 

税法免除大学院の入試の面接についての注意事項

税法免除大学院の入試の面接について、ご説明いたします。

大学院試験の面接(口頭試問)とは?

 

税法免除大学院の社会人入試には、小論文・面接(口頭試問)・研究計画書の提出を求められることが多いことは、前回のブログでご説明させていただきました。

今回は、特に面接(口頭試問ともいいますが、内容に違いはないと思います)について、お話しさせていただこうと思います。

まず初めに、面接の時間ですが、私が受験した学校では、15分程度のものでした。他の大学院の面接時間についても、おおよそ15~30分程度のものと考えて、良いと思います。

面接官の人数、服装は?

 

私が受験した大学院では、面接官の人数は3人でした。

(入学した後、修士論文を書き上げて、その内容について、口頭試問を受ける「卒業試験」のようなものがあるのですが、この時も、面接官の人数は3人でした。)

入学後に知ることになりますが、面接官は、メインの租税法の教授が2人ともうひとりは、租税法以外の教授(民法等)の教授だったようです。

大学院入学後は、租税法の教授の授業がメインとなり、修士論文の指導教官も租税法の教授になります。

できれば、この面接試験が「初めまして」にならないように、事前にオープンキャンパスや入試説明会に参加しておき、教授に顔を売っておくことをおススメいたします

面接に臨むときの服装については、大学院といえども、社会人入試ですので、スーツにしておくことが無難です。面接官の教授は、当然スーツで来ている方が多いです。

質問事項は?

 

これから大学院を受験される方にとっては、一番気がかりなのは、面接時の質問事項だと思います。

代表的なものをここに列挙しますと、

・研究計画書の内容について

・大学院の進学動機

・当大学院の志望動機

・職歴について

・大学で学んだこと(学部や卒論のテーマ)

といったものが、一般的な質問のようですので、これらの質問にはあらかじめ答えを準備して(緊張しやすい方は、紙に書きだして)おいた方が、良いと思います。

大学院の進学動機は「もちろん、税法免除です!」と答えたくなる気持ちをぐっとこらえて(あえて隠す必要もないとは思いますが、それだけだと教授達にとっては、物足りないと思われます)、「〇〇のテーマについて深く勉強したいためです」といった形で、大学院には研究目的で入学することをアピールする必要があります。

また、「〇〇のテーマで研究するには、〇〇教授に教えを受けるのが最適と考えたため」といったところまで、答えられるようであれば、より良いと思われます(自分の研究テーマと教授の専門分野が一致していれば、の話しですが)

私自身は、〇〇教授に学校説明会でお会いした時に、優しそうなお人柄と学問については容赦しない厳しい一面を感じ取り、「この先生についていけば(しんどそうだけど)間違いないな」と思ったため、その思いをそのまま、伝えました。

 

その他の質問事項として、私が受けたものでは、

・実務において、対応が分からない事例に出会った場合に、どうするか?

・大学院の論文執筆は非常に厳しいものだが、仕事と両立できるか?

という質問を受けました。

対応が分からない事例については、「まずは自分でネットで調べたり、法令の条文を調べた上で、上司や社内の国税庁OBの税理士に確認を取ります」と私は返答しました。

実務上の対応として、その姿勢で間違ってはいないと思いますが、「大学院で判例や法令を深く学ぶことで、どんなに難しい問題に対しも、自分自身で答えを導きだせるような税理士を目指します!」といった返答が出来れば良かったかなと、今になって思います。

また、「仕事と大学院の両立」に関する質問については、「両立を目指しているが、最悪の場合は、仕事を辞めてでも、大学院(論文執筆)を優先します!」と私は、答えました。

教授の立場からは、実務の忙しさを理由にドロップアウトするような学生には来てほしくない、という想いがあると思いますので、ここは、ご自身の大学院進学にかける思いを熱くアピールしていただきたいところです。

ちなみに、実際に私は、入学後の大学院2年生の5月末に、仕事を退職しています。そして、6月からは、税理士試験に専念し、8月の試験で3科目めとなる消費税法に合格することができました。(その後、10月から新しい事務所に勤めました)

大学院受験の段階では、仕事を退職してまで大学院を優先しようというところまで、覚悟ができているという方は多くないと思いますが、究極の選択肢の一つとして、受験や論文執筆が追い込まれてしまったときには、仕事を退職して、大学院や税理士試験を優先するというシナリオを持っておいた方が良い、と私は考えます。

特に、資格取得後に独立開業を目指すプランの方は、いずれどこかのタイミングで勤務先の事務所を辞めなければならないので、大学院進学が一つのきっかけになると思います。

退職するにしても、お金の問題や、実務経験(科目免除を受けることで5科目揃ったとしても、2年以上の実務経験がないと税理士として登録ができません)の問題もあるので、誰にでもできる決断ではないのですが。。

その決断の話しは、いずれの機会にお話しいたします。

 

以上、面接について、まとめてみました。

次回は、研究計画書についてを予定しております。

 

【編集後記】

昨日も専業主夫の一日でした。

行きつけの公園では、もう無いと思っていたBB弾を大量にゲット!

余りにも大量なので、子供たちは、一人15個程度持ち帰り、残りはリリースしてきました。

今日も、大漁が期待できそうです!

 

 

 

 

税法免除大学院の入学試験 -小論文の攻略法-

税法免除大学院の試験とは、どのようなものか?

ご紹介いたします。

 

税法免除大学院の試験とは?

 

税法免除大学院の試験には、一般入試社会人入試に分かれます。

一般入試は、大学卒業見込みの方から社会人の方までを対象とした試験です。

社会人入試とは、大学卒業後に企業に就職するなどの社会人経験をもった人を対象に行われる試験です。

一般入試には、外国語や専門科目の筆記試験などがあり、社会人の方が働きながら対策をするには、厳しいものが多いと思います。

ですので、税法免除のみが進学の目的だよという方、働きながら少ない労力で大学院入試を切り抜けたいという方は、社会人入試を選んでいただくのが無難です。

私も社会人入試で受験していますし、このブログをご覧になる方の多くも、会計事務所や一般企業の経理部門などで、実務経験を積んでいて、税理士試験にもある程度、挑戦されている方が多いと思いますので、以降は、社会人入試の話しに絞ってお話しさせていただきます。

事前に準備すべきこと

 

社会人入試では、多くの大学院で、小論文面接(口頭試問)、そして研究計画書の提出、という3つの課題が課されているのが、一般的です。

研究計画書は、願書を入手した時点から着手することができ(もっと言えば、入手する前から着手できますね)、試験当日に作成するものではなく、事前に準備することができるため、対策が必要です。(今後のブログで、お話しいたします)

小論文については、試験当日に受験会場で、テーマを与えられて、その場で文章を書かなければならないため、事前の準備が非常に難しいものです。

私が受験した学校では、事前に過去問が渡されていたため試しに一度くらいは書いてみることをおススメいたします

 

小論文出題例

実際の小論文の出題例(試験時間は1時間)をここに掲載します。

税法免除大学院は、学部としては、法学部になるため、基本的には法律に関する出題がメインになると思われます。

 

① 次の文章を読んで、危険運転致死死傷罪はどのようなものであるかを述べ、それについて自身の考えを述べなさい。

② 次の文章を読んで、法と道徳の違いはどのようなものであるかを述べ、それについて自分の考えを1000字程度で述べなさい。

③ 次の文章を読んで、民主主義を守るためには、何が必要か、自分の考えを述べよ。

次の文章として、A4判の紙にびっしりの40桁×40行程度(1400~1600字程度)の文章が与えられますので、これを読むだけでも10~15分程度はかかってしまいます。

この与えられた文章を読み下したうえで、残りの45~50分程度で小論文をしたためることになるので、時間的にはかなりハードです。

この時間内に、A4の白紙(罫線もはいっていません)がいっぱいになるくらい書いてください、という話しが試験官からはありましたので、ちょっとパニックになりました。

とはいえ、私は学生時代から読書をすることが好きで、文章を書くことも好きだったため、それなりの内容を書くことができました。

もし、文章を書くことが苦手だよという方であれば、ご注意をいただいた方が良いと思います。

 

小論文の攻略法

 

攻略法と言えるほどのものではないのですが、私が良くやるテクニック(入学後の修士論文の執筆時にも使えます)を一つご紹介いたします。

まず、与えられた文章の読み進める中で、「ここがポイントだな!」という部分(いわゆる、論文の「骨子」と言われる部分です)を見つけたら、線を引いていきます。

その線を引いた部分をうまく引用したり要約したりしながら、自分の考えを展開して行きます。

自分の考えを展開するにあたっては、与えられた文章が、Aという主張であれば、「Aという考え方がある一方で、Bという考え方もある」として、敢えて反対の考え方を取り上げた上で、「Bには、〇〇という点で優れているものの、〇〇という問題がある」という具合にBを検討したうえで、「やはり私も〇〇教授と同じくAという主張が〇〇という理由で、正しいと考える」という風にまとめていくと、論旨に広がりが出て、字数も伸びてくると思います。

この方法では、論文の「骨子」(「こっし」と読みます。軸となるホネのことです)を見つけることが、重要になりますので、普段から、まとまった文章を読むときは、その文章の「骨子」を探す訓練をすることをおススメします。

(大学院に入学して、修士論文を作成する段になったときに、この訓練が大いに役立ちます)

 

噂のレベルの話しですが、過去には、与えられた問題文の文章を写しただけの答案を提出して不合格になった(当然と言えば、当然ですが)受験生がいたという話しを聞いたことがありますので、丸写しだけは回避した方が良いと思います。

小論文では、与えられた時間が短い上に、問題文の抽象度が高く、扱われるテーマの間口も広いため、受験生は雲をつかむような歯がゆい感覚で、文章を仕上げざるを得ないと思います。そして、結局のところ、受験生間の差がつきにくいのでは、と考えています。

入学後に仲間たちと受験当時のことを語ったたりもしますが、皆、大した小論文を書けていないようです。

ですので、国立大学や名門私立のような人気校を受験する方は、別として(そのような方は、しっかりと予備校に通い、対策をされた方が良いと思います)、税法免除だけが目的で大学院に進学する方、税理士試験や実務と並行して税法免除大学院の試験準備をされている方は、特別な対策はいらないと考えております。

試験官は、大学院入学後に受験生が修士論文を書くことができるだけの作文能力・論理的思考ができるかどうかを見ていますので、それほど心配する必要はないと思います

 

勘違いする方もいないと思いますが、念のため。

大学院入試は税理士試験とは違うので、青のボールペンで筆記体のような走り書きで書くのは、やめた方が良いと思います。。

字は、税理士試験よりは丁寧に書きましょう。

 

次回は、研究計画書について、私の作成例を交えて、お話ししていたきたいと思います。

 

【編集後記】

昨日は、一日、専業主夫でした。

皿洗い、洗濯、昼ご飯作り、買い物、そして子供3人を公園に連れていき、勉強を見てあげて、、なかなか忙しいですね。

家事もうまくなるように、色々工夫してみたいと思います。

 

 

 

税法免除大学院の入学試験について -春入試と秋入試の違い-

税法免除大学院にも試験はあります。

試験の時期が、実は重要なポイントになります。

税法免除大学院の入試の時期

 

税理士試験に苦しむ方にとって、税法免除大学院の存在はいわば「希望の光」になりうるものですが、大学院にも当然、入学試験はあります。

大学院入試の特徴として、大学の入試と異なるのは、春入試と秋入試の2回の選抜が行われる、という点です。

春入試とは、出願期間が12月~2月で、試験日が1月~2月、入学手続きは3月というパターンです。

秋入試とは、出願期間が8月~11月で、試験日が9月~12月、入学手続きは9月~11月というものです。

どちらの試験を受けても、入学時期は4月です(9月入学できるところもありますので、詳細は各校のホームページ等でご確認ください。新型コロナウイルスの影響により、「大学9月入学」論があることから、もしかすると大学院の入学時期も将来的には、変更される可能性はあると思います。)

ということは、秋入試が先に行われ、その後、春入試が行われる、ということになります。

ここで、注意しなければならないのは、定員数が秋入試と春入試で均等に分かれるわけではなく、秋入試がメインの選考で、春入試はサブの選考、という位置づけであるという場合がほとんど、ということです。

大学受験でいえば、前期日程と後期日程の関係と同じで、春入試(後期日程)の方が、枠が少なく、難易度もアップするものである、ということです。

秋入試がおススメです

 

その意味では、秋入試で受験することがおススメです。万が一、合格することができなくても、春入試でもチャンスがあるからです。

ただし、問題となるのは、税理士試験の結果が出るのは12月、という点です。

受験生側の心理としては、試験に合格して、3科目確定してから、大学院を受験したという方や、2科目(例えば簿記論・財務諸表論)の合格を確定させてから、大学院に挑戦したい、というところだと思います。

が、大学院側の心理としては、4月入学の直前の春入試で受験生が集まらずに欠員になるようなリスクを回避したいわけで、秋の段階で優秀な学生をある程度、確保して、春の入試では足りなかった若干の欠員を補う程度に入試をしたい、ということになります。

秋入試、動き出すのは、税理士試験後すぐなんです

 

そのようなわけで、私は秋入試をおススメします。

秋入試を受験するためには、税理士試験が終わった後すぐの、8月に動き出す必要があります

税理士試験に燃え尽きて、8月はゆっくり休みたい、という方も多いかと思います(私もだいたいそうでした)が、お盆開けくらいから大学院の受験準備はスタートしますので、ご注意ください。

8月から、前回の投稿でもお話しした河合塾KALSのような税法免除大学院の受験セミナーが何回かあると思いますので、まずはそのセミナーに参加し、最新の情報を仕入れていただくと良いと思います。

私は、河合塾KALSの新宿校で無料セミナーに参加しました。担当の先生の話しが興味深く、受験するならこの先生から学びたいと思えるほどでしたが、結果的には、予備校の先生にお世話になることはなく、合格することができました。

 

次回は、税法免除大学院の試験内容について、お話しさせていただこうと思います。

 

【編集後記】

 

昨日は、母の日。

妻には、カーネーションを送りました。

長男君は、妻の肩もみをして、感謝の気持ちを伝えました。

 

 

 

 

 

 

 

税法免除大学院に関する情報の集め方

税法免除大学院の情報収集の方法について、ご説明いたします。

情報はどこにあるのか?

 

はじめに、基本的なことを確認させていだきます。

税法免除大学院とは、文字通り大学院です。

そのため、入学後は大学院生としての学生生活を送るのですが、全日制(働きながら単位を取得し、修士論文を書くことが難しい)の大学院を選んでしまうと、仕事をしながら大学院に通うことは、ほぼ不可能になると思います。

仕事を退職・休職して、2年間学業に専念することができる方は、全日制の大学院を選択肢に入れていただいて問題ないと思いますが、そのように経済的に恵まれた立場の方は、そう多くはないと思います。

 

私自身も、会計事務所に勤務しながら、平日の夜間と土曜日の授業を受けることという大学院生活を送っていました。

そのため、まずは、働きながら大学院に通うのであれば、平日の夜間に授業をしてくれるところ、土日の授業をしていくれるところを探す必要があります。

大学院の情報収集には、河合塾KALSのサイトが参考になります。

https://www.kals.jp/tax-law/outline/lst/

 

税法免除大学院を検討される場合は、河合塾KALSの無料セミナーを受けることをおススメいたします。税法免除大学院に関するデータは、ほぼここで入手できると思います。

税法免除大学院の受験に特化した予備校は、私が知る限りではここしかありません。ただし、この予備校に通う必要は必ずしもありません

実は、税法免除大学院は、三大都市圏に集中していて、地方在住の方にとっては、なかなかアクセスが難しい可能性がありますので、ご注意ください。そういった方は、三大都市圏での就職・引っ越し又は、仕事を退職して、学業(税理士試験も含めて)に専念しての通学も検討事項になると思います。

また、通信制の税法免除大学院(東亜大学大学院)もありますので、こちらも選択肢の一つとして、ありだと思います。ただし、通信制ですので、「ほかの人(先生等)からお尻を叩いてもらわないと無理っす!」というタイプの方には向いてないかもしれません。。

 

予備校に通う必要は必ずしもない

 

河合塾KALSのような予備校に通う必要があるのか?

その答えは、受験校によって変わると思います。

ちなみに、私は予備校には通っておりません。

関東圏で言うと、人気の高い筑波大学(国公立のため、学費はかなり安いです。)や早稲田大学(やはりネームバリューは圧倒的ですね)のような人気が高い大学院は、その分、入試の難易度も上がりますので、対策なしで合格することはほぼ不可能だと思います。

そのため、こういった大学院の進学をお考えの方は、河合塾KALSのような予備校に通い、受験準備をされることをおススメいたします。

予備校の無料セミナーに参加することで、税法免除大学院の入試の難易度のリストも入手することができますで、そのリストにそって受験校を選び、情報収集を続ける必要があります。

直接の情報が一番重要です

 

受験校が決まったら、受験校の情報収集をします。

まずは、受験校の説明会に参加します。説明会に参加することで、実際のキャンパスの場所(仕事をしながらの場合、アクセスのしやすさが重要になると思います)や雰囲気、教授の人柄(入学後、修士論文を書く際には、教授にマンツーマンで指導を受けることになるので、結構大事です)を知ることができ、教授と直接に話すこともできます。

更には、私が参加した説明会の中には、大学院入試の過去問を提供してくれるところもありました。

説明会では、必ず最後に教授やOB学生との質疑応答とか個別相談の時間がありますので、ここで大学院に関する疑問を直接に聞くことが大事になります。

私の場合は、遠慮なく、「過去に税法免除を受けられなかった人はいるか?」「過去に卒業できなかった人はいるか?」「単位取得の難易度やレポートの有無」といった直球の質問をぶつけていました。

これは、私の受験校がネームバリューがあまりない〇ランク(さすがに書けませんが)の大学院であるため、税法免除にかなり理解のある大学院によることが大きいと思われます。

前述したような有名大学の説明会で、そのようなことが許されるのかは、私には正直なところわかりません。説明会は、入試前のコンタクトであり、この時点で教授に変な印象を残して、試験の選考に影響を及ぼすことがないとも限らないので、ご注意ください。

ただ一つ言えることは、難易度の高い大学院ほど、アカデミック(学問的な探求を重視)な度合いが高くなり、税法免除に理解を示さない教授が多くなる傾向にあるということだと思います。(そういった点からも、受験校選びは慎重に行ってください)

また、一番有力な情報源は、その大学院のOBです。

私の場合も勤務先に受験校のOBがいたため、直接に大学院についての情報を集めることができました。

もし、知り合いに志望校のOBがいるのであれば、直接に話しを聞くことをおススメします。

知り合いがいない、ということであれば、私にコンタクトをいただいてもOKです。ZOOM等を利用して、ご相談をお受けいたします。

次回以降は、税法免除大学院の入試について、色々とお話しさせていただこうと思います。

 

【編集後記】

昨日は、子供3人と過ごしました。

近所の公園に行き、お決まりのBB弾探しに。。

昨日は、5コゲット!

そろそろ、自腹で購入して、種まきする必要があるのか、考えています。

 

 

 

PAGE TOP