私の合格体験記 消費税法③

消費税法の合格体験記、さらに続けます。

前回までの投稿で、4年連続で消費税法に不合格となった私が、税理士試験に合格するためにやった「今までと違うこと」として、「仕事を退職する」「O原の答練も受ける」「万年筆を使う」ということをお話ししさせていただきました。

今回は、それに加えて、より踏み込んだ内容で、お話しさせていただこうと思います。

理論を全部覚える

 

④ 理マス(理論マスター)をすべて覚える

税法科目で、受験生を悩ませるものの大半が、理論暗記によるものでは、ないでしょうか?

私も長く受験生をやってきたので分かるつもりですが、計算については、だいたい2年もやれば、合格レベルに達してくるような気がします。

ところが、理論については、2年たっても3年たっても、全部覚えた、というところまで仕上がらないようです。

私も消費税法の理論暗記が苦手で、なかなか仕上がらずに苦労してきました。
覚えた題数でいうと、1年目は15題、2年目は25題、3年目は30題、4年目は35題くらいだと思います。

中には、30題くらい覚えたところで、合格してしまう方もいるようですが、それは、その方の応用力と計算力、運のたまもので、5年目のベテラン受験生ともなると、「運」の要素は極力排除していきたいところです。

そうすると、まずできることは、当日、試験会場にもっていく理論の題数を増やすことです。私は、5回目の挑戦では、全46題の理論(TACの理論マスター)のうち45題を、ほぼ丸暗記して、本試験に臨みました。

私の理論暗記法は、理論マスターを見て、ひたすら頭の中で、暗唱する方法です。
そして、理論マスターには、蛍光ペンを6色駆使して、色の分け方を統一して、視覚的に印象が残るようにしていました。

知り合いには、真っ白な理論マスターでも合格している方もいますので、好みの問題でしょうね。私の場合は、色を塗りまくって、使い古した感がでないと気が済まない感じでした。この辺が、なかなか受からない原因なのかもしれませんね。。

私の場合、実際に書いて覚えるということは、しませんでした。手が疲れるのと、時間が勿体ないため(実際に書き出すと短い理論1題でも、20分以上かかります)です。

ただし、答練の解きなおしをするときだけは、ちゃんと手を動かして、紙に書き出していました。

 

目をつぶって、頭の中で、全部通して云えるようになったら、理論のタイトルの下に日付を入れていました。この日付が増えるほど、回した(暗唱できた)回数が増えたということで、視覚的に成果が確認でき、自信につながります

また、直前期には一つの理論で、1週間以上のブランクを作らないように、気を付けていました。

この暗唱の作業は、軽い理論で5分、重たい理論で30分くらいかかります。

これを受験勉強に専念できるときは、一日に最大13題くらいこなしていました。

この暗唱作業の良いところは、机に座っていなくてもできることです。

私の場合、最寄り駅まで20分近く歩かなければいけない環境自転車を使えよ!という説もありますが。。)なのですが、この歩いている時間にも、暗唱を繰り返すことで、勉強時間を増やしていました。

歩きながらの暗唱は、慣れるのに時間がかかりますが、慣れるとかなり勉強時間が増やせるので、おススメです。

 

このようにして、暗唱をした理論は、手帳にもOKマークを入れて管理していました。暗唱すべき理論は、あらかじめ前日~前々日にスケジュールをたてておいて、当日の気分に流されないようにしています。

 

去年の7月の手帳。サッカーを見に行ってます(絶対に真似しては、いけません!

直前対策テキストを回す

 

⑤ 直前対策テキストを回す

過去に失敗した4回の受験では、いつも直前期に渡される教材のボリュームに圧倒され、消化不良のまま、本試験を迎え、失敗!というパターンを繰り返していました。

いつもそうなのですが、4月までのインプット期の教材は、それなりにこなせて答練でもそこそこの点数が取れるのですが、直前期になると一気に難易度が上がって、苦戦してしまうのです。

 

直前対策テキスト、この壁の向こうに合格があります。しかし、この壁は厚い。。

このテキスト、直前期にやってきますが、なかなかの曲者です。

直前期は、答練の予告理論を暗記をして、答練を受け、答練の解きなおしをして、、と答練中心の勉強をこなしていると、このテキストの予習復習まで、なかなか手が回らない、というのが実際だと思います。

しかし、このテキストは、過去問の良問を抜粋した非常によくできたテキストですので、これを最大限に活用することで、合格がぐっと近づくことになると思います。逆にいうと過去4年間は、このテキストを消化できなかったので、不合格でした。

私は、このテキストを計算編、理論編とも本試験までに3回転させました。

理論編では、答えを書き出すことはせずに、頭の中で、柱上げ(解答すべき理論を挙げる)をして、解答をイメージするにとどめました。この辺をがっちり書いて解こうとすると挫折するので、理論を書くのは、答練(と解きなおし)のときだけにしています。

計算編も、書き出さずに頭の中で、解答プロセスをイメージするだけにとどめました。時間があるときや、苦手だが重要そうな問題(私の場合は、納税義務判定)などだけは、手で解答を書き、実際に電卓をいれて計算をしていました。

 

理論編では、このテキストを使うことで、応用理論対策ができるようになるので、非常に苦しいですが、喰らいついて欲しいと思います。

また、応用理論がなかなか解けないという方は、(そもそも個別理論が覚えられていない場合は、必死に覚えるしかないですが)応用理論の基本解答例をしっかり覚えると、良いと思います。この骨格が出来てくると、解答が変な作文にならず、安定感がでてくると思います。基本解答例は、このテキストの最初の方に、出てきます。

理論ドクターも回す

 

⑥ 理論ドクターを回す

すでに④⑤だけでも、かなり大変だと思いますが、更に⑥もあります。

 

理論ドクター、5度目の受験で初めて使ったかも。。

TACでは、理論マスターとセットで理論ドクターを渡されますが、このドクターは余り使う機会がなく、いままではスルーしていました。

ところが、この理論ドクターでは、応用理論対策ができますので、ある程度、理論暗記が進んだ方、目安として30題以上覚えられた方は、この理論ドクターを使って、応用理論への対応力を養った方が良いと思います。

使い方は、⑤と同じで、書き出さずに、頭の中で解答を柱上げしたり、イメージするだけで良いと思います。余り解答に時間をかけずに、分からなければ答えをパッとみていました。

私は、この理論ドクターも本試験までに3回転させました。

使い始めたのは、7月頭からですので、かなり終盤戦から使い始めることになります。

 

今回は、4年連続で消費税法に不合格となった私が、税理士試験に合格するためにやった「今までと違うこと」として、3つのことをお話ししてみました。

期せずして、3つともほぼ、理論暗記に関することになりました。

理論暗記の苦しさ・難しさが、税理士試験(税法科目)の胆だと思いますので、このお話しが少しでも皆さまのお役にたてれば、嬉しいです。

 

では、良い週末を!

 

【昨日のできごと】

昨日は、さっそく届いたブレイブボードで遊びました。

 

長男(小学2年生)は、一日で乗りこなしました。

私(44歳)も、5~6回乗っただけで、できるようになりました。

私の場合、世代的にスケボーブーム(光GENJI)経験者なので、余裕です!

 

 

 

 

 

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