税法免除大学院 文献の集め方⑤ その他の方法

税法免除大学院での研究における文献集め。

その他の方法について、お話しいたします。

 

前回まで、税法免除大学院 文献の集め方について、いくつかの場所や方法について、ご紹介してきました。

税法免除大学院 文献の集め方① 租税資料館

税法免除大学院 文献の集め方② 日本税務研究センター図書室

税法免除大学院 文献の集め方③ 国会図書館

税法免除大学院 文献の集め方④ 国会図書館オンライン

 

今回は、さらに違った方法をご紹介しようと思います。

 

思い切って買ってしまう

 

国会図書館オンラインを利用する上で、困った問題の一つとして、どこまでコピーをして良いか分からないという問題が、発生することがあります。

例えば、税務専門雑誌に載っている論文であれば、その論文の全文をコピーしても、少なければ1枚で多くてもせいぜい30枚くらいに収まりますが、書籍全体が論文のテーマと合致しているという場合には、どこをコピーしたら良いか分からない、という問題です。

図書館や資料館で、実際の書籍を手に取って読みながら、必要な部分をその場でコピーする、ということをやっていると、その書籍を読み調べることで一日が終わってしまう可能性もあります。

このブログをご覧の方が、仮に研究者で、将来大学に残って博士課程に進む、という方であれば話しは別(そういう方は多分見てないはず)ですが、社会人学生であれば、もっと効率性を重視すべきだと思います。

私は、こういった状況になった場合には、とりあえず、Amazon、楽天、ヤフオク等を検索して、その書籍が売ってないかを調べていました。

検索した結果、格安で入手できると分かったときは、ためらわずに購入することにしていました。

 

私が調べたかった消費税が導入される以前の「売上税」構想時代の山本先生の書籍(昭和62年発行)は、2冊とも楽天で100円でゲットできました。

書籍を手元に置くことが出来れば、調べたい部分だけを読めばよく、効率は格段にアップします。

私は、気になる書籍はほとんど買っていたので、修士論文作成の際には、30冊程度は購入しました。

ネット検索すると、思わぬ安値で手に入るケースもありますが、良い学術書は基本的に値崩れしてない場合の方が多いような気がします。。

注意点として、例えば、金子宏先生の「租税法」(修士論文には、必ず引用したい書籍)は、現在23版まで、版を重ねていますが、論文に引用する場合には最新の版を用いるのが作法なので(古い版なら格安で手に入りますが)、論文で引用する際にはご注意ください。

 

電子書籍は要注意

もう一つの注意点として、電子書籍は論文の中でを引用する際に、ページ数を示すことが難しい(電子書籍は、フォントを自分で変えたりできるため、ページ数という概念がない)ため、論文内で使うことは、現時点では難しい、という点です。

私は、電子書籍が個人的には好きなので、普通に購入して、引用しようとして困ったことがありました。

電子書籍からの引用は、まだ一般的ではないため、税法免除を目的とした修士論文で、あえてチャレンジをする必要はないかな、と個人的には考えています。

 

ネットで検索をかける

 

このコロナ禍ですので、移動は極力避け、ネットを有効活用して、論文を集めたい、という方も多いと思います。そんな方には、おススメの方法です。

 

論文検索サイトとして有名なのが、
CiNii(サイニー)です。

このサイトでは、大学HP等で公表されている論文にはリンクが張られているので、とても便利です。
「機関リポジトリ」をクリックすると見ることができます)

 

CiNii Articles 日本の論文を探す

 

 

このサイトをつかって、調べたいテーマを検索することで、論文を探すことができます。注意点としては、前回の投稿でもお話ししましたが、実務解説系の記事も含まれるので、そこは回避していただいた方が良いと思います。

 

税法免除大学院 文献の集め方④ 国会図書館オンライン

 

今回、この記事を書くにあたって、他に論文検索サイトがあるかを調べていたら、すごいのがありました。

 

Google Scholar

グーグルスカラーというのでしょうか?

私が大学院生の時は、このサイトを使っていなかったのですが、私が苦労して方々から集めた情報が一気に出てきました。さすがはグーグルですね。

 

ネット検索の裏技

 

ネット検索の裏技として、私が大学院の先輩から伝授されたのが
「〇〇 PDF」で検索をかける、という技でした。

〇〇の部分に自分の調べたいテーマを入れて検索すると、PDF文書が次々とヒットします。

PDF化されていると、ネットにただアップされている文章よりオフィシャル度が上がり、学術論文にたどり着く確率はアップします。

この技の注意点としては、大学生や大学院生の論文などもヒットしてしまうので、そういった方の文書は参考にしない方が良いと思います。

論文で使うことができる文献は、基本的には、大学教授・准教授の方が書いた学術論文、というところが基準になると思います。
一番判断が難しいのは「税理士」が書いた文章ですね。

 

この見極め、私の場合、自分自身でも行っていましたが、あくまでも最終的にゴーサインを出すのは大学院の先生方ですので、先生方と良くご相談のうえ、ご利用いただけたらと思います。

 

本日も、ご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !

 

【昨日のできごと】

午前中は雨が降っていたため、読書。
起業するための本を、ワクワクしながら読んでいました。

ビジネスアイデアを300個考える、という課題があり、Twitterのいいね代行サービスを思いついたのですが、これはすでにあるんですね。

しかもお値段が恐ろしく安い(3万いいねで8000円)ので、どうやってビジネスとして成り立つのか?とても興味深いです。

 

 

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