税法免除大学院 文献の集め方② 日本税務研究センター図書室

税法免除大学院での研究において、文献収集は必須です。

そんな文献収集話しの続きを、お話しいたします。

前回の投稿では、文献集めの場所として、大学図書館や市立・県立図書館、そして租税資料館について、お話しさせていただきました。

税法免除大学院 文献の集め方① 租税資料館

 

今回は続きとして、もう一か所、ご紹介させていただこうと思います。

日本税務研究センター図書室 アクセス◎

 

前回、お話しした租税資料館で、おおよその文献は揃うと思います。

その他に一般の方が利用ができる租税専門書の図書館と言えば、日本税務研究センターの図書室が有名です。

場所は品川区の大崎で、アクセス的にはJR山手線の大崎駅から徒歩2分ですので、東京都内で仕事をされている方は、顧問先を訪問している間にちょっと寄ったり、大学院に行く前にちょっと寄ったり、という具合に、ピンポイントで利用ができるため、とても便利です。

公益財団法人日本税務研究センター図書室

 

アクセスが良く、図書室の雰囲気も租税資料館にくらべるとオシャレです。

 

 

ただし、蔵書数は、和書で約2万冊、洋書で1500冊ですので、租税資料館よりは、少ないですね。

また、コピー代は1枚20円しますし、コピー機はけっこう人がいて込んでいました。

私は平日に一度、利用しただけでしたが、大学院生の他にも、実務家風の方もいて、20人くらいはいたように思います。

租税資料館ほど、閲覧席は広くないため、ノートパソコンを持ち込んで、一日じっくり研究・執筆するという感じではないかもしれません。

 

利用したい賛助会員制度

 

日本税務研究センターには、賛助会員制度があり、この制度の学生会員になると、機関誌の「税研」や研究紀要の「日税研論集」その他「税務事例研究」といった出版物を、会員価格でお安く購入することができます

安く購入するどころか、実は、過去に発行された「税研」や「日税研論集」が全てPDFデータで、HPからダウンロードできてしまいます。

これは余り知られていませんが、かなりおいしい制度です。

例えば、私が修士論文執筆中に購入した「消費税法の研究 日税研論集第70号」では、定価6,000円(税抜)ですので、税込で6,600円もするのですが、この学生会員になっていれば、年会費5,000円(大学生・大学院生の場合)でPDFをダウンロードすることができます。

 

 

結局、紙の本を買っても、コピーを取って、アンダーラインをひきながら読んでいくことになるため、PDFデータをダウンロードしてプリントアウトした方が、コピーする時間分お得(自分で数十ページコピーするだけでも、かなりの時間がかかります)です。

また、プリントアウトも自宅ですれば、図書館やコンビニでコピーするより大いに節約になります。

PDFを自宅のPCでダウンロードできる環境というのは、現在のように新型コロナウイルス感染拡大の影響で移動を制限された時などに、大いに役に立つと思います。

また、実際に修士論文を執筆してみる分かるのですが、様々な論文を読み漁る中で、その論文で引用されていて重要なものだったりする論文に出会うと、この論文を自分の論文に使いたい(引用したい)というものが、急に出てきます

そういったときに、このPDFをダウンロードできる環境があることは、かなり有利です。特に、論文執筆の終盤戦(11月~12月)頃になって欲しい論文が出てきたときに、すぐに論文が手に入らないタイムラグが、結構、煩わしくなります。

ちなみに私は、「日税研論集」で2冊、「税研」で10冊以上をダウンロードして、修士論文中に引用しましたので、軽くモトは取れたと思います。

「日税研論集」は自分の修士論文のテーマのものがあれば、必ず必要になってくると思います。それくらい重要な論文が収録されているので、要チェックです。

執筆されている方は、そのテーマの重要な学者・先生ですし、収録されている論文は、そのテーマの基本的な文献になると思います。

 

「税研」も自分が選んだテーマが特集されている号などは、必須になりますね。
「日税研論集」に比べると、重厚な論文は少ないですが、5~6ページくらいの小論文が多く、引用数を増やしたい時にも役に立ちます。

私は、修士論文の中で、10回以上引用しました。

おまけももらえました

 

日本税務研究センターの学生会員は、他にもこんなサービスがありました。

 

・コピーサービスもあります

私は利用したことはありませんが、コピーサービスも賛助会員の特典です。
大崎まで行かなくても、希望する文献をコピーしていただけるので、なかなか便利ですね。

料金は、20枚までは1,000円 20枚超は1枚につき50円。

後日お話しする国会図書館より、やや割高ですね。

 

・郵送貸出のサービスもあります

賛助会員の特典として、郵送貸出のサービスもあります。
このサービスを利用するば、着払いで本を送っていただけます。

返送もするので、往復で2,000円程度の送料がかかります。

コストはかかりますが、東京都内まで足を運ぶ電車賃や時間を考えると、まだ安いかなとも考えられます。

私は、国会図書館の遠隔複写(後日、ご説明いたします)ができない文献があって、どうしても気になったので、一度だけ利用しました。

 

 

ちなみに学生会員になったことでプレゼントに「租税基本判例70」が貰えました。この本は、「租税判例百選」と並んで、判例探し、論文のテーマ探しに最適な本ですね。

すでに、持ってたので、ダブりましたが。。

 

そんなわけで、今回は、文献探しの日本税務研究センター図書室をご紹介いたしました。

基本は、租税資料館の方が蔵書が多いのでおススメですが、近場で用事がある方や、少しだけ文献を集めたい方には、こちらもおススメです。

また、学生会員サービスは、個人的には非常にお得なサービスだと思っています。正直に言うと、私は自分の論文に使うもの以外の日税研論集もダウンロードして保存してます。

ぜひ、ご利用をご検討してみてください。

 

本日も、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

昨日は雨で気温も低め。

ジョギングができないため、読書を多めにしました。

積読本がたまっているため、速読にもチャレンジ。

あまり印象には残りませんでしたが、本棚が片付いたので良しとします。

 

 

 

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