「聞く読書」のメリットとデメリット①

聞く読書

いいことも悪いことも考えてみます。

 

 

前回、前々回の投稿では、聞く読書の具体的な方法として、オーディブル、オーディオブックのお話しさせていただきました。

 

本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法③ オーディブル

本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法④ オーディオブック

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

最初に利用するなら、オーディブル

 

オーディブル、オーディオブックという2つのサービスをご紹介させていただきましたが、個人的なオススメとしては、オーディブルです。

オーディブルは、Audible会員(月額1,500円)になれば、1コインですべての作品が聞けますので、最新の作品を聞くことができます

オーディオブックは、聴き放題(月額750円)プランで、聴き放題作品は無制限に聞くことが出来ますが、新しい作品は少ない、という印象です。

その分、コンテンツはたくさんありますので、新しさよりも、過去の文学作品や落語などをじっくり楽しみたい、という方には向いているかもしれませんね。

 

ですが、これから「聞く読書」をしようという方は、基本的には情報収集に貪欲な方が多いのではないでしょうか?

かくいう私も、今は「質より量」で乱読の最中ですが、ことビジネス書に限って言うと、なるべく最新のものに触れたいと思います。

そういう意味では、オーディブルの方が品揃えは良いし、コストパフォーマンスは良いように感じています

 

ちなみに私は、1日1冊ペースのインプットを理想にしていますので、どちらか一方ではなく、両方のアプリを使っています

アプリの使いやすさでは、オーディオブックに軍配が上がるように思うので、実際に使っていただいて、お好みで決めていただくのが一番だと思います。

 



聞く読書のメリットは?

 

ここで改めて、聞く読書のメリットについて、まとめたいと思います。

 

聞く読書のメリット

① 時間が無くても、本を読むことができるようになる

② 読むのが面倒な本でも、気楽に挑戦できる

③ 普段読まないような作品にもチャレンジできる

④ 本を手元に置かなくて良いので、物理的にスッキリ

 

①は、本を開いて読む時間というのは、忙しい私たちにとっては、なかなか作れないものですよね。

ですが、聞く読書では「ながら作業」ができますので、私は、家事をしながら、運転をしながら、子どもたちとテレビを見ながらだって、聞くことができてしまいます。

特に、私は子供のサッカーの試合で、送迎をしたり審判をしたりで、休日を丸一日拘束されてしまうことがあり、かなり時間のロス感覚に苦しんでいたのですが、この「聞く読書」をこっそりすることにより、だいぶ助けらています。

 

②も重要なのですが、聞く読書をすることで、苦手な本でもクリアすることできるようになります。

私の例でいうと、外国の著者のビジネス書を読むのが苦手でした。

ですが、外国の方の本のほうが、情報量が多く有益である場合も多いんですよね。
発行元の国で、ある程度評判になったことで、翻訳されているのですから、当然といえば、当然のことだと思います。

例えば、「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」という2020年のベストセラー作品は、素晴らしい本なのですが、この本を紙で読み始めたとしたら、おそらく私は、数ページで挫折しただろうと思います。

ですが、オーディブルで聞くことで、この分厚い本をクリアすることができました

これはすごい本だと思い、紙の本でも買ったのですが、やっぱり読んでいません。。

 

 

読みにくい時代小説なんかも楽しめます

 

③は、②とも重複する部分もあるかもしれませんが、聞く読書は基本的なプランは、定額の読み放題なので、普段手が伸びないようなジャンルの本にも気軽にチャレンジすることができます。

私は、小説を読むのも苦手(昔は、あんなに好きだったのに)なので、最近はなかなか読み通すことができないのですが、聞く読書であれば、苦労せずに聞き通すことができました。

 

池井戸潤さんの「陸王」「下町ロケット」も聞いてみました。
さすが「半沢直樹」の著者だけあって、超絶に面白い
すね。

 

おそらく時代小説などは、普段読まない人にとっては手が出しにくいジャンルだと思いますが、聞く読書では、プロのナレーターが流暢に読んでくれますので、違和感なく入っていけると思います。

「吉原手引草」(松井今朝子)という作品は、いろんな登場人物の語りだけで、ストーリーが進んでいく独特の時代小説ですが、ナレーターの方々の素晴らしい語りに聞き惚れ、心は江戸時代の吉原にぶっ飛んでしまいました。

本の置き場に困らないことは、とても快適

読書好きな人はだれでも、本の置き場がなくなって困るという経験をしたことがあると思います。
また、本は買ってから本屋さんやアマゾンの包装を破って、ゴミを捨てて、読み終わった後にもブックオフに持っていったり、買取に来てもらったりと、何かと面倒なことが多いですよね。

ですが、④のようにオーディブルは、アプリに音声データをダウンロードして聞くだけですので、当然、置く場所には全く困りません

これは、思った以上に快適ですね。

本棚に収まりきらないくらい、本を買ってしまう私ですが、聞く読書を導入することで、本に触る時間が減り、ストレスが軽減されたように思います。

 

以上、聞く読書のメリットについて語ってみました。

デメリットについては、長くなってまいりましたので、次回にお話させていただこうと思います。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

気がつけば、もう週末ですね。

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
シャワーを浴びて、朝勉。
税理1月号は、デジタルエコノミーについての記事をチェック。昨年の大学院で修士論文を書きましたが、ちょうど内容的にシェアエコノミーやギグ・エコノミーという新しい小規模事業者の消費税について、取り上げたことを思い出しました。
FP2級は、2019年1月の過去問(実技)。正解率は8割超。ようやく仕上がってきた感じですが、本試験まで後10日。目標は、9割の圧勝、油断できません。

子どもたちを送った後に、久しぶりの洗車。もちろん、洗車しながらオーディブルで本を聞いています。そして、庭に花を植えました。日中はかなり温かいのでいいのですが、朝の霜にやられないか心配です。

お昼休みは、アマゾンプライムで映画「空飛ぶタイヤ」を視聴。一瞬にして惹きつけられてしまいました。ドキドキしながらも、きっと正義は勝つんだろうな、という池井戸ワールドならではの安心感もありますね。

午後は、ブログ執筆をして、お迎え、という一日でした。

 

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本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法④ オーディオブック

アマゾンのオーディブルのライバルがオーディオブック

オトバンクというベンチャー企業が運営しています。

 

 

前回の投稿では、聞く読書の具体的な方法として、オーディブルのお話しさせていただきました。

 

本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法③ オーディブル

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

オーディオブック 日本のシェアナンバーワン

 

今回は、私が利用するアプリのもう一つであるオーディオブックについて、お話しさせていただきます。

 

このオーディオブックは、現在の日本の聞く読書の配信サービスにおいて、シェアトップを誇るサービスです。

そして、このオーディオブックというサービスを提供している会社は、オトバンクという会社です。

オトバンクの設立は、2004年。

2021年1月現在、未上場の会社です。

 

オーディオブックの聴き放題プラン 月額750円

 

オーディオブックの聴き放題プランは、とてもシンプルです。

月額750円で、文字通り聴き放題です。

この750円は、かなりお得だと思います。

私は、このプランに加入して2ヶ月で、すでに25冊ほど聞いてしまいました

これも、本で購入すると軽く数万円はしてしまうのですから、このサービスがいかにお得か、お分かりいただけると思います。

 

聴き放題のオススメは

 

そんな聴き放題プランのおすすめ作品を、私がセレクトしてみました。

 

オーディオブック聴き放題作品 3選

① 野村ノート 野村克也

② 勝間式超コントロール思考 勝間和代

③ 孫正義の参謀: ソフトバンク社長室長3000日 嶋聡

 

①は、昨年亡くなったプロ野球の野村元監督の著作です。

私は小中学校時代に一応、9年間野球をやっていたので、プロ野球も昔はよく見ていました。

野村監督の解説は、知的で面白かったですね。

この作品を聞くと、野村監督がいかに野球で頭を使っていたか、ということがよく分かる作品です。

ヤクルト監督時代の話しもたくさん出てきますから、当時のファンの方にはたまらない内容になっていると思います。

また、それ以外にも、球界の生き字引的存在だったノムさんにしか語れない球界裏話もてんこ盛りですので、オールドファンも十分に愉しめるでしょう。
(ちなみに、私は巨人ファンです。巨人が弱いのでサッカーに改宗した、ということになっています。)

 

②の勝間和代さんは、経済評論家でビジネス書作家です。

勝間さんのの本は、10年くらい前からよく読んでいて、私はかなり影響を受けています。

ちなみに、女性作家の作品の場合には、女性ナレーターの声でが吹き込まれているようですね。

このオーデイブルやオーディオブックを意識するようになったのも、元は勝間さんのメルマガで言及されていたからだったように思います。

以下、レビューからの引用です。


超コントロール思考とは「お金と時間を効率的に使いながら
自分のイメージ通りに人生を動かすスキル」です。自分のできることがどんどん広がる→ストレスがなくなる→毎日が大満足。だから、「超コントローラー」の人生は最高に楽しい!

 

皆さまも、自分のイメージ通りに人生を動かしてみたいと、思いませんか?

 

③は、ソフトバンクで社長室長を8年間務められた嶋さんの著作です。

私は、以前にソフトバンク株もよく売買していたのですが、嶋さんのことは恥ずかしなが知りませんでした。

嶋さんは、ソフトバンクに入る前には民主党所属の国会議員として、民主党が政権をとる前の重要な時期に議員をつとめていた方です。

この本を読むと、ソフトバンクのボーダフォン日本法人の買収劇や米スプリント買収劇の舞台裏で、政治家との強いパイプを持つ嶋さんの水面下の働きがかなり重要だったことが分かります。
(特定団体が政治家に主張を訴える「ロビイスト」活動の記録、という意味でも本書は貴重です)

また、嶋さんは松下政経塾の出身であり、その政経塾人脈も随所で生かされる様子がとても興味深いです。

多くのビジネス書は、企業経営者からの視点の著作がほとんどですが、こういった参謀の方の視点にたった作品というのは、かなり斬新だと思います。

また、民主党政権時代の話しやソフトバンクが携帯事業に参入していく様子は、当時を知る人なら誰でも、かなり懐かしい記憶を呼び起こされるでしょう。

 

以上は、私がオススメするオーディオブックの聴き放題作品でした。
(本当は「全裸監督」もランクインさせたいけど、自粛します。。)

 

聴き放題のタイトルは、新しいものはそう多くない

 

このように、オーディオブックの聴き放題プランは安くて、いい作品があってお得、と結論づけたいのですが、実は違います。

というのも、聴き放題プランで聞くことができる作品は限られて、その中に新しい作品は、あまりないということです。

ですが、聴き放題プランは1万冊以上のコンテンツがあるそうですので、古い文学作品や落語なども沢山そろっているようです。

 

新しい本は、月額会員になってお得なポイントを手に入れることで、購入することもできます。

 

オーディオブックHPより

 

月額料金の金額が大きいほど、お得な割合が大きくなっています。

私は、現在までのところ、まだ聴き放題プランだけで満足できていますが、そのうち、月額会員に移行して、新作を大量購入する日が来るかもしれません。

 

オーディオブックの市場規模は

 

日本能率協会総合研究所という調査機関によると、オーディオブック(オトバンクのサービス以外にも、声優やナレーターが朗読したコンテンツの音声データサービス)市場は、2024年度には、現在の3倍以上となる260億円に達すると推計しています。

 

日本能率協会総合研究所 プレスリリースより

 

この市場がこれから伸びていく市場であることがよく分かりますね。

もともと市場のトップランナー(2007年にオンラインストアがスタート)はオトバンクですが、そこにアマゾンのオーディブルが2015年に参入したことにより市場は活性化している状況ですね。

オトバンクは、すでにコンテンツを数万点揃えていて、先行者利益を享受する可能性は高いです。

ですので、現在未上場のオトバンクが、もし仮に株式公開したら、投資してみたいなと、個人的にはワクワクしています。
(エンジェル投資家の瀧本哲史さんが設立当初から投資を行っていたことでも、この会社は有名なんですね)

 

順調に市場が育ってくると、楽天の三木谷さんも黙っていないかもしれませんし、出版界からも、新たなプレーヤーが現れるかもしれません。

そんな市場を今後も見守っていきたいと思います。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:50起床。
軽い寝坊ですが、スッキリ起きました。
朝の身支度中にも、実は、オーディルブルで本を聞いています。
今日は、ひげを剃りながら、ビットコインについてのポッドキャスト番組を聞きました。
ビットコインも、世間的な認知も広がっていますし、私の相場観も出来つつあるので、いずれ投資してみたいジャンルです。今はまだ高値圏と考えています。
朝勉は、税理1月号をチェックして、FP2級の過去問(2019年5月実技)2回転目。8割の正解率で満足です。

午前中は、子どもたちを送り出した後、ブログ執筆。
書きかけのまま、久しぶりの11キロラン。澄み渡る青空の下、気持ちよく走りました。ブランクのせいで、なかなかスパートがかからないですが、徐々に走り込んでタイムを取り戻したいと思います。

午後は、昼寝のあとに、再びブログ執筆をしてお迎えという一日でした。

 

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本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法③ オーディブル

聞く読書という言葉、めんどうなので、別の言葉がほしいですね。

聞書(ぶんしょ、もんしょ)、

聴書(ちょうしょ)

しっくりこないですね。

新しい言葉が必要かもしれません。

 

 

前回の投稿では、聞く読書が通常の読書とは違った体験であることについて、お話しさせていただきました。

 

本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法②

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

聞く読書の具体的な方法

 

前回までは、聞く読書の魅力について、お話しさせていただきましたので、今回は、具体的にどのようにして、本を聞くのか、ということについてお話しさせていただこうと思います。

 

聞く読書では、有名な2つのアプリがあります。

それはオーディブル」と「オーディオブックです。

ちなみに、オーディブルはアマゾンのサービスです。

アマゾンについての過去記事はこちら↓

2016年にNISA口座で投資した銘柄について 米国株編③ アマゾン

 

2つのアプリは、全く同じサービスというわけではないため、特徴をそれぞれご紹介したいと思います。

 

オーディブル 利用料は月額1,500円

 

オーディブルの仕組みは、少しだけ複雑です。

利用料は月額1,500円で、毎月1コインがもらえます。

このコインで好きな本を1冊買うことができます。

それとは別に、無料でもらえるボーナスタイトルが月1冊あります。
(ちなみに今月[2021年1月]は、又吉直樹さんの「劇場」という小説。私も聞きました。
けっこう、古典的なダメ男ストーリーですね。嫌いじゃないです。)

 

月1冊では、少ないですよね。

私は入会して次の日に1冊聞き終わってしまい、
「これは面白い! 次の月まで待てないぜ!」
と、すぐに次の本を定価(オーディブルの本は定価で買うとだいたい2千円以上します)で購入してしまいました。

次の本も面白くて、あっという間に聞き終わってしまったので、
おいおいこれじゃ、お金がいくらあっても足りないぜ!
と思っていたのですが、調べたら、私の勘違いでした。
(この種の「うっかりエピソード」に事欠かず、恥ずかしい限りです)

 

購入した本の返品・交換が可能

 

私の勘違いというのは、このコイン、一度買ったら終わりではなく、実は返品をすることで、新しい本を買うことができることになっているのです。

この事実を知ってからは、私は、聞き終わったらすぐに返品をして、新しい本を購入する、というサイクルを繰り返すことになりました。

 

ただし、返品については、オーディブルHPによると

短期間における過度の返品など、会員特典の趣旨から外れた利用はご遠慮ください」というただし書きがついています。

実際、私が返品を繰り返していた(月に10冊くらい)ところ、「返品不可」という表示が出てしまい、返品ができなくなってしまいました。

すでに、聞く読書のトリコになっていた私は我慢できずに、別のアプリとしてオーディオブック(詳細は次回お話しいたします)を導入しました。

 

返品不可でも、返品できる方法があります

 

オーディオブックも導入し、「返品不可」にビビらなくなった私でしたが、返品不可がなかなか解除されなかったため、ちょっと不安になりました。

これも調べてみると、実は「返品不可」になっても、オーディブルのカスタマーサービスに連絡(メール)を送れば、すぐにコインを返してくれて、新しい本を買うことができます

 

あくまでも、オーディブルは「聴き放題」というスタンスは取らずに、「1月に1コイン1冊だけど、返品もできますよ」というスタンスです。

おそらくは、聴き放題にしてしまうと、コンテンツのダウンロード数が大幅に上昇して、オーディブル側が、制作者に支払う手数料が上がってしまうため、「返品」にある程度のブレーキをかけているものと推察しています。

 

聞く読書は、本のスブスクリプションでもあります

 

私は、オーディブルだけで月10冊程度は聞いていますので、月額1,500円の利用料のモトは軽く取れていると思います。

今の私は目についたいろいろなジャンルの本を読み漁っている段階なのですが、実際に10冊の本を買えば、数万円はするでしょうね。

 

考えようによっては、従来であれば制作者側は10冊分の印税収入が手にできたはずが、聞く読書になると、オーディブルから入る手数料だけになってしまうので、痛手ですよね。

印税収入が、オーディブルから入る手数料よりも多いか少ないかはわからないですが、おそらくは、本を売ることよりも多くは無いでしょう。

きっと制作者側の取り分は、その方のネームバリューで決まるでしょうから、どの作者にも一律に同じ印税が入る、ということではないと思います。

 

本のサブスクに本の未来がある?

 

音楽の世界では、SpotifyやAppleMusicといった配信サービスがが主流になる一方で、CDが以前のようには売れなくなりました。

本の世界でも同じように、オーディブル、オーディオブックなどのサブスクリプションサービス(月定額制の利用無制限サービス)が従来の紙の本を売れなくさせてしまう可能性は十分にあります

そういえば、アマゾンの電子書籍読み放題サービス、キンドルアンリミテッドも本のサブスクですね。

 

ですが、よ~く考えてみると、私の先の本月10冊という需要は、紙の本では生まれなかった需要でもありました。

つまり、これらの新しいサービスは、新たな需要を生み出していることから、むしろこの新しい「聞く読書」というサービスにこそ、本の未来が隠されているように私は考えているのです。

 

少し長くなってきましたので、続きは、次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:17起床。
昨日は20時半に寝たので、スッキリです。寒さに凍えながら、シャワーで体を温めて朝勉。税理1月号は、個人事業関係の記事。青色専従者の判定について、コロナ禍での影響があるので、要注意ですね。
FPの2級は、2019年9月の過去問(実技)。2回転目は間違えたところだけ解き直し。正答率66%とイマイチでした。

子どもたちを送り出してから、三男の給食費の引き落とし用の銀行口座を作るために、地元の信金に。20分くらい待ち時間があったので、投信のパンフレットやら税理士会のパンフレットやら情報収集をしました。

午後は、昼寝のあと、ブログ執筆、子供のお迎え、という一日でした。

 

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本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法②

聞く読書

クセになりそうな、新しい習慣です

 

 

前回の投稿では、本は「読む」から「聞く」の時代に、として本や読書についての私の経験談と「本を聞く」体験について、お話しました。

 

本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法①

 

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

聞く読書で、読了数は大幅にアップ

 

私は携帯アプリで本を聞き始めて、まだ3ヶ月弱です。

数えてみたところ、この3月弱という短い期間で72冊の本を聞いていました。

本を読むだけだった時代には、これだけの数を読むことは難しかったです。

数が単純に増えることで、インプットの量が増えていくのですから、それだけでも「御の字」です。

 

ですが、それ以上にありがたいのは、読後の印象が、普通の読書よりも、強く残りやすいという点なのです。

 

聞く読書は、アンストッパブル

 

聞く読書では、プロのアナウンサーや俳優の方が、一字一句、間違えることなく正確に本を読み上げてくれます。

それに対して、読む読書では、私自身が読みますので、漢字や英語が読めなかったりして、詰まることもあります。

また、読んでいる途中で、スマホが鳴ったりして集中が途切れ、本を読むことをやめてしまうこともあるんですよね。

 

ところが、聞く読書では、そういった読書の最中に「途切れてしまうこと」が少なくなるように思います。

少なくとも、漢字や英語で詰まること100%なくなりますし、どんどん読みすすめてしまう(私の場合は、速聴機能を使って、だいたい1.8倍速で聞いています)ので、スマホをいじってSNSの文字情報をチェックしたりすることを、同時に行うことは難しいのです。

 

聞く読書は、通常の読書とは違った体験

 

私が聞く読書を革命的だと感じたことは、
本を読み上げる俳優さんが、一人ではない
という点です。

例えば、男女2人の人物が対話している場面があるとして、単純な朗読では、一人の人が二人の声を読み上げることになると思います。

ところが物によっては、男性の声は男声のプロが読み上げ、女性の声は女声のプロが読み上げ、というふうに、声を分けてくれるコンテンツがあります。

 

対話シーンでは、誰の発言かが一瞬にして分かるため、大変聞きやすいです。

なかには、感情が激するシーンでは、演者の方がちゃんと演じてくださって、喜怒哀楽をしっかりとセリフに吹き込んでくれるコンテンツもあります。

こうなってくると、ラジオドラマに近いですよね。

俳優さんのリアルな演技が、私のハートにビンビン響いてきます。

 

対話が面白かったコンテンツ 3選

 

これまでの私の「聞く読書」経験の中で、対話が面白かったコンテンツをご紹介したいと思います。

 

対話が面白い「聞く読書」コンテンツ 3選

① 嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え
  著者:岸見 一郎, 古賀 史健 (オーディブル)

② 人生は楽しいかい?
  著者:ゲオルギー・システマスキー, 北川 貴英 (オーディブル)

③ 教場
著者:長岡弘樹 (オーディオブック)

 

①の「嫌われる勇気」は、2013年発表のベストセラーです。

私は、学生時代に、一応哲学を専攻していたのですが、このアドラーという方は、知りませんでした。おそらく、学生時代に授業で取り上げていた先生もほとんどいなかったと思います(ほとんど授業に出ていないので、あまり私の証言は当てになりませんが)。

そんな無名だったアドラー哲学・心理学を、哲学者と青年が熱く議論を戦わせる「対話篇」という形で、紹介してくれます。

 

聞いていただくと分かりますが、人間関係の悩みを抱えている青年の演技がちょっと大げさではあるのですが、私はハマりました。

「ええい、いまいましい! このインチキ哲学者め!」とかいいながら、全力で哲学者に食らいついていく、青年の立場に共感しながら、聞いていくと面白いと思います。

続編の「幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII 著者:岸見 一郎, 古賀 史健」もオーディブルに入っていて、こちらもオススメです。

 

②の「人生は楽しいかい?」は、ビジネス書です。

アマゾンのあらすじを引用します。

もう他人の価値観には振り回されない!
笑って泣けてためになる、感動のストーリー。

うだつの上がらないサラリーマンの僕が出会った謎のロシア人“ゲオ”。

一見小太りでパッとしないゲオが僕に伝えてくれたのはロシア特殊部隊で生まれた「人生を変える方法」=「システマ」だった――。

 

 

謎のロシア人のキャラが、かなり面白いです。

この面白さは、自分で読んでもなかなか再現できませんね。

ちなみに、私は1.8倍速で聞いているので、演技がどうとか、イントネーションがどうとか、そういう細かいことはあまり気にしていません。。

 

③の「教場」は、キムタク主演でテレビドラマ化もされた話題作ですね。

これは、完全にラジオドラマ(といっても、今の若い方は、ラジオドラマを聞いたことがないという方のほうが多いかもしれませんね)です。

登場人物ごとにナレーターが分けられていますし、少しですがBGMも入っています。

かなり不気味なBGMですが。。

私は小説も、1.8倍速で聞いていますが、作品の雰囲気やBGMまでじっくり味わいたいという方は、標準の速度で再生しても良いと思います。

 

以上、私がおすすめしたい3つのコンテンツについて、簡単にご紹介させていただきました。

いずれも、紙の読書では味わえない、「聞く読書」ならではの体験ができるステキな作品です。

まだ、利用されていない方は、この機会にお試しいただけたら、幸いです。

 

次回は、私が実際に使っているアプリ「オーデイブル」と「オーディオブック」について、ご紹介させて頂く予定です。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
早朝のシャワーと笑顔トレーニングの後で、税理1月号チェック。ネットビジネスについての小論文をチェック。私も新しい分野でビジネスをされている方とお仕事をしたいな、と思います。
FP2級は、2019年1月過去問(実技)。2回転目は、間違えたところだけを解いて時間短縮です。だた、この方法だと、1回転目に勘(まぐれ)で正解してしまったところが復習できないのが難点です。

午前中は、子どもたちと住宅展示場に行き、恐竜の模型に乗ることができるイベントに参加しました。なかなかリアルで面白かったです。
恐竜好きな次男は、自由帳を持参して、熱心にスケッチ。私は絵心がなく、自発的にスケッチをしたことが無いので、ちょっと驚き。
お父さん(私)も注文住宅の見本を見学、ステキな雰囲気を楽しみました。

午後は、長男がサッカーに行っている間に、次男・三男と図書館に。残念ながら、コロナで閉館中だったため、近くの花屋さんでお花を買って帰宅。

夕方はブログ執筆という一日でした。

 

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本は「読む」から「聞く」の時代に 私の読書法①

読書が苦手な方に朗報です

本は、読むよりも聞くほうがラクですよ!

 

本は子供にいたずらされるのも悩みです。これはマンガですけど。。

読書はお好きでしょうか?

 

皆さまは、読書はお好きでしょうか?

私は、まあまあ好きです。

昔は「趣味は読書」とずっと言ってきましたが、今は体を動かしたり、スポーツ(サッカー)を見たりするほうが好きです。

 

私は大学生の頃から本が好きになり、当時はなかなかの文学青年でした。

当時の好きな作家は、三島由紀夫やドストエフスキーです。

他にも夏目漱石や太宰治といった古典(?)から、村上龍や村上春樹といった人気作家まで、ずいぶん沢山の本を読んできました。

 

社会人になると文学熱は一気に冷めてしまい、時代小説しか読まないおっさんになりました。

司馬遼太郎や池波正太郎、柴田錬三郎、吉川英治の小説をよく読みましたね。

 

本は読むよりも、買うこと、並べることの方が好き

 

読んでいた当時から、私は本を読むよりも、本を買うこと、そして本棚に本を飾ることの方が好きでした。

読まなくても、本棚に並べて飾っておくだけで満足なのです。

学生時代には、6畳の自室に数千冊の文庫本が並んでいたと思います。

全然読んでないのですが、買って並べておくだけで満足なんですね。

変な趣味ですが、もしかしたら、また復活するかもしれません。

 

私が大学生だった(20年以上前)頃は、ブックオフのような大型の古書店がどんどん増えている時代です。

新刊書店では、絶対に入手できないような絶版の文庫本が100円均一でゴロゴロ入手できたのです。

今の「せどり」のようなことをしている方もいませんでした(といっても、当時知り合いだった街の古書店の店主は、ブックオフで仕入れている、と聞いたことがあります)ので、すごく集まったんですよね。

結局、全部ブックオフに売ってしまったのですが、豪快に手放しすぎたと後悔もあり、少しづつ買い戻しているところです↓↓

 

↑↑ こういう感じの本を集めていました

 

本を読むのは苦手です

 

そんな知的虚栄心(三島由紀夫の言葉?)も、加齢とともにだいぶ薄れてしまいましたが、今でもかすかに残っています。

ですが、正直、本を読むのは苦手です。

老眼鏡をかけるほどではないのですが、細かい字が苦手で、あれほど好きだった文庫本が、今では、手に取るのがおっくうです

 

ですが、独立を意識して、ブログを書くようになってからは、アウトプットをするためインプットが大事、ということで読書の時間が重要になりました。

読書の時間をなるべく取ろう、と心では思うのですが、なかなか本に手が進まないんですよね。

 

「聞く読書」という革命

 

そんな状態で、本を読もうと思い、本を買いはするものの、なかなか読まないで積ん読になってしまい、部屋が本だらけになるという状況に苦しんでいました。

 

 

そんな時に、本を聞くことができるオーディブルというアプリに出会いました。

本を聞くことができるということは、以前から知識としては分かっていたのですが、私は自分が「本が好き」な人間だと思っていたので、なんとなく「本を聞く」という行為が邪道ではないか、と思っていたのです。

そして、本を聞くということは、何時間も時間をかけて本を読む(聞く)ということだから、なんとなく非効率的だな、とも思っていました。

 

ですが、試しに聞いてみて、その考えは間違いだと気づきました。

本を聞くことが邪道かどうかは、なんとも言えませんが、非効率かどうかという点では、かなり効率的だと言わざるを得ません。

 

読む時間はなくても、聞く時間はかなりあります

 

本を聞いてみて分かったことは、本を読む時間はなくても、本を聞く時間はたくさんある、ということです。

私が本を聞いているのは、車の運転中(子どもたちの送り迎えだけで、一日に1時間半くらいあります)や洗濯物を干しているときやたたんでいるとき、布団を干しているとき、料理を作っているときや皿を洗っているとき、買い物に行っているとき、等々です。

 

そうです。

本を聞く、という時間は家事等をしながらの「ながら時間」に最適です。

この時間にはいままで、英会話のアプリを聞いたり、ラジオ(じゃなくて、正確にはラジコですが)で大好きなFM(J-wave)を聞いていました。

それはそれで良かったのですが、オーディブルを導入して本を聞く習慣ができてから、さらに充実した良い時間になりました。
(そもそも論としての、家事の時短については、現在、研究中です。)

 

具体的な方法や聞く読書の魅力など、もう少しお話したいのですが、長くなってまいりましたので、詳細は次回にお話しさせていただきます。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

明日から、嬉しい3連休ですね。

Have a wonderful weekend !!

 

【昨日のできごと】

3:13起床。
朝のシャワーと筋トレの後に、税理1月号チェック。
「税務手続のデジタル化」についての小論文。税務の実務家からすると、迷走を続けている(年末調整の電子化等)ように思えるデジタル化行政ですが、私は全体的にはいい方向に向かっていると思います。
私がこの業界に入った11年前には、電子申告はなく、申告書は紙提出だけだったので、かなりの進歩だと評価しています。

FP2級は、過去問2回転目。いよいよ受験票が届き、受験地は東京国際大学(埼玉県川越市)となりました。コロナの問題もあり、開催が難しいと思われましたが、とりあえず開催が決まり、嬉しいです。

午前は、登録書類の作成で、午後は昼寝の後に11キロジョギング。
冬休みは、ずっとサボっていた(子供との時間を優先した)ので、久しぶりでした。風が強かったですが、久しぶりのジョギングを楽しみました。

その後、夕方はブログ執筆という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人⑤

先日、逝去されたTAC創業者の斎藤学院長の著作「ビジネスの論理」再読。

今回は、その第5弾です。

 

 

斎藤先生の訃報を聞いて「ビジネスの論理」を再読しています。

先生の公認会計士の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となって、会計士市場、税理士市場を攻略、さらには新しい市場に挑戦し続けた時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人④

 

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

斎藤先生流の限界の超え方

 

前回までの時系列的な先生とTACのヒストリーから離れて、「ビジネスの論理」に語られている、斎藤先生流の限界の超え方について、今回は見ていきたいと思います。

 

まず、先生が最初の壁を超えるのは、公認会計士の受験生として、仙台で独学しながら2年連続で不合格になった後に、東京の受験予備校に入ったところで、勉強に打ち込むシーンです。

 

それまでの私は普通であった。
だが、普通に努力したのでは普通で終わってしまう。
群れから抜け出て圧倒的な強者になるためには、普通を遥かに超えた努力をする必要があると感じた。
私は何とかして普通の人の群れから抜け出て地上最強の強者になろうと決意した。
そのためには他の人に真似のできないレベルで実行して限界の壁を超える必要があった。
私は試験と一つになりきり、他の人には真似のできないボリュームの時間を投入することで全受験生の中で一番になろうと目標を定めた。
勉強時間を捻出するために睡眠時間を削った。1日に10分ずつ減らした。
当初は6時間あった睡眠時間を5時間にし、さらには4時間にした。
そして3時間にまで減らした。3時間眠れば翌日も頭は回転した。
だが、それ以上睡眠時間を減らすと頭は使い物にならなくなった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p83

 

睡眠時間を削って勉強することについては、人によって成果が出る場合と出ない場合があるでしょうから、私からはあまりオススメはできません。

ただ、一つのことを極めようと決意した場合に、「何か」を手放さければならない、というのは事実だと思います。

斎藤先生の場合は、それが「睡眠」だっただけで、私たちの場合では、それが「友人との飲み会」だったり「スマホ」だったり「SNS」だったりすれば良いではないかと考えます。

 

全国模試1位を取る人の努力

 

 

ちなみに「全受験生の中で一番になろう」という先生が、どの程度の努力をしたのか、以下の文から察していただけると思います。

 

1日3時間睡眠で全てのエネルギーを勉強に集中するには並はずれた体力と精神力が必要であった。
肉体と精神が限界に近づくまで私は自分を追い込んだ。
想像を絶する過酷な日が続いた。
幾度も限界の前であえいで倒れた。それでも私は限界のバーを日々高めた。
すると限界は一日ごとに高くなった。
私はその日に勝つことだけに集中した。命懸けの勝負で負ける訳にはいかなかった。勝てない日にはなりふり構わず引き分けに持ち込んだ。
日ごとに限界は高められ、私は無人の原野を一人で走った。私と同じレベルで走れる人は誰もいなかった。
私はゴボウ抜きで順位を上げた。そして公認会計士の最大規模の公開模試で念願の一位になった。私は受験生の頂点に立った。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p83

 

ここまでの努力を私は、まだしたことがなく、また、これから先もできないだろうと思います。

ただ、ここまで努力した人を知っている、というだけでも意味があるかな、とも思います。

 

太く短く生きること

 

斎藤先生の「圧倒的な努力」は、受験生時代から経営者時代にも続きました。

 

私は公認会計士の受験生時代に、1日3時間睡眠で勉強した。
あの時私は日本で私以上に頑張って生きている人はいないはずだ、と思いながら頑張った。
だが、社長になってみてあの時の私は甘いことがわかった。
いくら辛いとは言え、自分一人のために頑張っただけの平和な日々であった。(中略)
私は多分、40歳までは生きないだろうと思った。1日3時間睡眠は経営者になっても続いた。
無理に無理を重ね生命を削って働いた。
私は太く短くいきればそれでよいと思った。
長くだらだら生きるよりも全速力で駆けられるだけ駆けて、40歳位でポックリと死ぬのが私の人生のイメージになった。
私は生命の長さに執着せずに、いま、ここにいる自分の全ての生命力を出し尽くして生きる覚悟をした。
私は生まれたばかりのTACを何としても大きな会社に成長させようと強く願った。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.139-140

 

先生は、生命の長さよりも、今の瞬間に生命力を出し尽くすことを選択したようです。

若いころから、体に無理を重ねたため、倒れてしまう話しも何度となく、「ビジネスの論理」には紹介されています。

そして、40歳を超えてもまだ、走り続ける先生の話しは続きます。

 

その他にも読みどころ満載

 

特に、先生の趣味であるマラソンの話しは、勉強やビジネスの苦労話以上に、さらに過酷な話しが出てきます。

ちょっとだけ、ご紹介すると、マラソンと言っても、100キロを超えるウルトラマラソンであったり、山の中を24時間以内に走破する山岳耐久レースであったり、とその過酷さは、尋常ではありません。

その様子は、先生の別の著作である「風の二重奏」にかなり詳しいです。

 

また、先生は子育てについても少し、エッセイを書いていて、激務のさなかで、子供をお風呂に入れることと寝かしつけの絵本の読み聞かせを習慣にしていることにも触れています。

その他、独身時代の恋愛の話し学生時代のインド放浪の話しなど、紹介しきれない話しがたくさん詰まっています。

 

TACで勉強している方、していた方、違う学校ではあるものの斎藤先生に興味がある方は、ぜひ先生の著作を手にとって見ていただれば幸いです。

今まで、経験したことがないような熱量を、その文章から感じ取っていただけると思います!!

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

 


【昨日のできごと】

2:10起床。
漢字検定2級の勉強。学習してみると、2級でも楽ではないことに気づきました。
読みはほとんどできるのですが、「部首」「熟語の構成」「四字熟語」といったところは、大苦戦が続いています。部首なんて、中学校くらいからやっていないので、さっぱり分からないのです。勉強を続けていると少しづつ、カンを取り戻してきますが、来週の日曜日が試験日なので、日程的にタイトすぎて厳しいです。

4時からは、海外サッカー観戦。レアル・マドリー対レアル・ベティス。前節では動きの悪かったマドリーですが、今日は好調でした。先取点のゴールを決めたバルベルデ選手、去年の好調時のようなアグレッシブな動きを見せてくれてよかったです。

その後、マクドナルドで、お昼を買って家で食べ、午後からは長男のサッカーの送迎。今日は練習の見学は中座して、昼寝と読書をしました。

家に戻って、夕方はブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人④

先日、逝去されたTAC創業者の斎藤学院長の著作「ビジネスの論理」再読。

今回は、その第4弾です。

 

斎藤先生の訃報を聞いて「ビジネスの論理」を再読しています。

先生の公認会計士の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となって、会計士市場、税理士市場を攻略した時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

次なる一手は、専修学校

 

公認会計士市場を攻略した後に、税理士市場において苦戦しつつも、順調に受講生の数を伸ばし続けたTAC。

1980年度に1億円だった売上は、4年後の84年度には8億円となり、4年間で8倍という急成長を遂げることになります。

ここで斎藤先生は、次の一手として、専修学校の認可を受けて、学校法人になることを目指します。

高校を卒業した人たちを教育する専修学校には、肥沃なマーケットとしての魅力があったそうです。

 

しかし、ここで思わぬ横やりが入ります。

専修学校に新規参入するには、同じ区内にある既存団体の了解が必要であるという規制がありました。

 

TACが学校法人ではない理由

 

当然、既存団体は、自分たちの受講生が奪われることを恐れ、TACの参入を認めようとはしません。

結局、既存団体はTACの参入を徹底的に阻止し、先生の描いた専修学校の夢は葬られてしまいました。

 

私は規制という名の新規参入制限に歯ぎしりした。悔しかった。
目の前で描いていた夢が瓦解した。
私は「規制」のある世界でビジネスすることに嫌悪感を抱き市場から撤退することを決めた。(中略)
後にバブルが崩壊した時、様々な人から「学校法人を買いませんか」と誘いを受けた。「学校法人になると税金が安くなり補助金がもらえます」と説明された。
私は二つの理由を挙げてこの話を断った。
「税金を払うのは大事なことです。学校法人だからと言って税金が安くなるのはおかしいです。TACは自立した存在として自分の足で立つことに誇りを持っています。補助金をもらうと、出してくれた役所に飼い慣らされてしまいます。自分の運命の主導権はいつも自分が握るべきです。それが人生の基本です。補助金はいりません」
学校法人になることを断った根っこには、この時、規制の前に撤退を余儀なくされた苦い経験があった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.239-240

 

映画のワンシーンになりそうな感動的な場面ですね。

斎藤先生のキーフレーズである「自分の運命の主導権は自分で握る」がここにも現れました。

(TACが学校法人でない理由は、こういったことも背景にはあったようですね。)

 

ピンチをチャンスに変える

 

専修学校の認可を得ることができずに、一歩踏み込んでいた市場から撤退を余儀なくされたTAC。

会計士・税理士市場で二戦二勝して、勢いにのっていたTACの成長神話が、崩壊するピンチにさらされました。

しかし、ここでも斎藤先生は、次の成長シナリオを描きます。

 

当時、資格は分野毎に分かれていた。
会計以外の資格は別の世界にありそれぞれの老舗が牛耳っていた。
私は垣根を壊して全ての分野の資格をTACで制覇しようと野心を抱いた。
84年、33歳になった私は、全社員を小さな教室に集めると、これからTACが取り組む壮大な戦略を語った。
シーザーがルビコン河を渡ったように、私は戻れない決断をした。
あとはひたすら駆け抜けて戦うだけであった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.250

 

ここからのTACは、毎年のように怒涛の勢いで、新たな分野での新規の講座を開講していきます。

 

85年 情報処理技術者試験
86年 宅地建物取引主任者試験
87年 行政書士試験
88年 英文会計試験
89年 中小企業診断士試験
89年 米国公認会計士試験
90年 証券アナリスト試験
91年 不動産鑑定士試験
92年 ファイナンシャル・プランナー試験
94年 公務員試験

 

各分野の老舗は、一度出来上がったコンテンツ(教材)を何年間も使うことで利益を上げていたのに対し、TACは毎年、莫大な手間とコストをかけて教材を作り変えることにこだわったそうです。

そして、会計士と税理士の市場で戦ってきたTACは、そのノウハウを新市場でも導入し、次々に新しい分野での頂点を極めていくことになります。

 

規制の壁に阻まれて、撤退した専修学校でしたが、その後にTACは、規制のない自由な市場で、戦いに勝ち続けていきます。

まさにピンチから生まれたチャンス

私達の日常においても、一見ピンチに見える状況が、実はチャンスではないか、という発想を大事にしたいですね。

私も税理士登録ができずに、日々もどかしい状況ではありますが、この状況を楽しみつつ、新しい展開に備えているつもりです。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

 

【昨日のできごと】

2:20起床。
少し早いですが、スッキリ目覚めたので、そのまま起きました。
FP2級は、公的年金について。私が老齢基礎年金をもらえるまで、あと20年。私が大学生の頃には、年金は私達が老人になるころには破綻していてもらえない、という話しが流行していたけど、今は、そんな話しはあまり聞かなくなりましたね。
漢字検定は、2級の問題集が届いたので、早速スタート。実は、試験も10日後に控えているので、急ピッチでお勉強です。読みは、95%以上できますが、部首の問題は、さっぱり分からず、焦っています。

さらに、積読中の図書館の本を一気に4冊パラパラ読み。1冊10分程度ですが、じっくり読んだときと、残るものはそんなに変わらないような気もします。

その後、子どもたちを送り届け、雨が降りそうなので、先に11キロジョグ。
珍しく、先を走っている人がいて、抜かしてしまうそうだったので、急遽、コース変更を。たまに、抜かすと抜き返してくる人がいて、こっちもさらに抜かされないようにペースアップしたりして消耗するので、なるべく抜かさないようにしています。

その後は、ブログ執筆と漢字練習、子供のお迎え、といった一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

TAC創業者の斎藤先生の著作「ビジネスの論理」再読しました。

今回は、その第3弾です。

 

前回、前々回は、斎藤先生の著作を再読し、先生の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となった時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

 

今回は、その続きからお話させていただこうと思います。

 

税理士市場に参戦するも

 

公認会計士市場を席巻したTACのその後。

斎藤先生は、次の狙いを公認会計士市場の5倍の市場規模がある税理士市場に定めました。

斎藤先生自身が「伝説の受験生」であり「人気講師」でもあった公認会計士市場とは異なり、先生自身もまったく知識のない税理士市場。

そこで斎藤先生は、公認会計士の講師時代に財務諸表論の担当だったことから、税理士講座でも財務諸表論の講師を担当します。

そこで、ライバル調査をした際に、ライバル校は年が変わっても、教材の作り変えをしていなかったことに着目し、TACのオリジナルな試験委員対策を行うことを思いつきます。

そして、財務諸表論の試験委員である宇南山先生という方の名を冠した「宇南山対策特別講座」という特別講座を作り、雑誌に全面広告を掲載して宣伝して、その講座に斎藤先生自身が、講師として教壇にたって勝負をかけたそうです。

そして、これが評判となり、夏の講座開講前の前哨戦となるこの特別講座は、税理士試験の受験生を多く集め、順調なスタートを切ったかに見えました。

 

税理士市場での苦戦

 

ところが、夏の本試験後の税理士講座開講時に、集まった受講生は、簿記論・財務諸表論・税法3科目の講座に対して、合計でわずか90名だったそうです。

すでに、税理士講座が順調に滑り出す予定で、新築ビルの賃貸契約もすませていた中での大誤算に、TACの講師たちの士気は下がります。

中には、順調な公認会計士講座に経営の焦点を絞って、税理士市場からの撤退を迫ってくる社員も現れたそうです。

そこで斎藤先生は、手を打ちます。

 

私は講師に集まってもらった。
講師が自信喪失するとそれが受講生に伝わってしまう。
まず会社の立場を明確にした。「予定通り続けます。閉鎖はしません」こうして講師の不安を取り除くと、次に考え方を語った。
「いまきてくれている受講生の面倒を徹底的に見て下さい。寺子屋式で一対一で教えて実力を高めるのです。いまいる人たちを大事にすれば、来年は必ず知人を連れてきてくれます」
私は90名の受講生を雪達磨の芯にして大きく回転させる作戦を熱を込めて語った。そのためにも、目の前の受講生の面倒をしっかり見て欲しいと頼んだ。
(中略)
私は自分が税理士講座の「輝く太陽になろう」とした。
授業前に企画室に立ち寄る講師に、私は明るく元気に声を掛けて情熱と勇気を手渡そうとした。(中略)
私は危機の時ほど、明るく元気に振る舞うことを自分に課した。
私は1年365日を「輝く太陽」であり続けようとした。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.174-175

 

税理士講座の苦戦で、危機に陥りながらも、自らが「輝く太陽」になり、講師にそして受験生に「情熱と勇気」を与え続ける姿勢が感動的です。

また、顧客である受講生を、徹底的に大事にする姿勢にも、好感が持てますね。

 

コペルニクス的転回で逆転

 

この顧客である受講生を徹底的に大事にする姿勢が、新しい教育システムの発明につながっていきます。

 

私は税理士講座で教えるようになってから、受講生のイメージが変わった。
公認会計士講座では優秀な大学生が集まっていた。親が出資してくれるので、本人は勉強に専念していればよい恵まれた環境にいる人が多かった。
そのため、高いハードルのカリキュラムでもついてきてくれた。
それに対して、税理士講座の受講生は主婦も含む多様な社会人であった。(中略)
私は「多忙な社会人」を見つめて受講生の概念にした。
私は「受講生中心主義」をTACの理念に掲げていた。受講生として「多忙な社会人」を見つめることで、その人たちをはっきりと見分けることができるようになった。
これまでどの教育機関も考え出すことのできなかった全く新しい中心概念を、TACは提示することができた。
この中心点から新しい教育システムが構想された。コペルニクス的な発想の転換であった。私は「これで勝てる」と心の中で叫んだ。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p195

 

先生は、それまでの受験予備校では遅刻したり欠席したりする社会人が邪魔者扱いされていた状況に着目し、むしろ「多忙な社会人」こそが、顧客の中心点にあることに気づき、授業を欠席した人たちをフォローするために「無料テープレクチャー制度」を作りました。

こういった改革を行うことで、TACの税理士講座は、翌年の夏には、300人以上の受講生が来ることになり、以降、毎年倍々ゲームで受講生を増やし、税理士講座でもブランドを築くことに成功しました。

 

様々な業界において、この「顧客第一主義」は、良く使われるスローガンではあります(話題のドラマでも、頭取が使っていますね)が、実際に現場レベルで、真の「顧客第一主義」が実践されていることは、少ないものです。

「顧客第一主義」とは何かについて、真剣に考え、実行してきた企業は、優良企業であり、投資に値する会社でしょう。
(その上で、社員満足度も高い会社であれば、なお良いですね)

また、ご自身の仕事においても「顧客第一主義」、できるできないは別にして、突き詰めて考えてみるのも、有効かもしれませんね。

 

少し長くなってきましたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
FP2級の勉強は、社会保険について。3級より詳しくなっていますが、かなり重複しているので、覚えるのはラクです。
漢字検定は、引き続き準1級の勉強。読みのAランク、初見で正答率が30~60%という厳しい現実。間違った問題を全て覚えようとしても、多すぎて無理ですね。ただ、よく読んでいると、意味がつかめてくる感じが面白いですね。

その後、子どもたちを送り出し、雨が降りそうなので、先に11キロジョグ。
曇り空で、気温は23度くらい。涼しくて快適ですが、ちょっと物足りない展開かも。つらかったけど、夏の強烈な日差しが、恋しくなります。

その後、昼食を取らずにブログの執筆。
連休中の体重増加をプチ断食でカバーしてみました。お昼を食べないと、眠くならないし、思ったより快適。勤務時代も忙しすぎるときは、お昼を抜くことはたまにアリましたが、これはこれで、なかなか良いですね。ちょこちょこ試してみようと思います。

午後は3男を保育園から早退させて、予防接種のため小児科に。
3歳になったばかりの3男は、意外にも泣かずに余裕のそぶりでした。

 

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生の著作「ビジネスの論理」再読しました。

今回はその続きです。

 

前回は、斎藤先生が公認会計士だったころの受験生時代について、お話ししてみました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

カリスマ受験生から人気講師に

 

先生は、超人的な努力(一日3時間睡眠で猛勉強をした結果)で、全国1位を取り続け、公認会計士試験を突破すると、受験生仲間が監査法人に就職していくのを尻目に、1年間は動かずに(就職等せずに)生きる戦略を練る、という決断を下します。

そして、その1年間の間に、ご親族への学費の返済を目的に、1年間だけの契約で会計士の受験予備校の講師を引き受けられます。

先生は、ご自身の公認会計士の受験勉強で汗と涙を流した経験を活かし、受験生と同じ目線で授業を組み立てて、講義用レジュメを工夫され、たちまち人気講師になったそうです。

そしてそのまま、先生は人気講師として活躍してた受験予備校の新会社(TAC)の社長に29歳で、就任されます。

 

人気講師から経営者に

 

受験予備校において人気講師となった斎藤先生は、若くしてTACの未来を託されます。

 

今から約40年前、公認会計士の受験校の市場は今ほど大きくはなく、もちろん、O原、T社といった大手ブランドも存在しない時代の話しです。

そこでは、試験合格者の起業家たちが、小さな市場の覇権を争って、受験指導校を作り、戦国時代さながらの「血みどろの争奪戦」が繰り広げられたそうです。

 

私は公認会計士の受験市場をTACで総取りしようと考えた。
限定された市場ではあるが、高度に知的なマーケットであった。
この市場で圧倒的な強者になれれば次々に他の市場を攻略して日本における知的産業の強力なリーダーになれるはずだと大それた望みを抱いた。
私は野心でいっぱいになった。一方で現実は悲惨で絶望的ですらあった。
私はTACで一番の人気講師であったため、連日授業に忙殺された。
夜の授業が終了した10時過ぎにようやく自分の時間を持ち戦略を考えることができた。
私は会社に寝袋を持ち込んだ。帰宅できる日は幸運な日だった。
私は1年365日を全て働いた。体力なら無尽蔵にあった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p114

 

斎藤先生は、受験生時代に毎日3時間睡眠で勉強したそうですが、この時代にもやはり3時間睡眠を続ける「圧倒的な努力」で、この難局を切り開いていきます。

 

大学生市場を開拓して、公認会計士の受験市場を席巻

 

斎藤先生は、この公認会計士の受験市場を攻略する鍵として、大学生に目を向けました。

 

当時、公認会計士の受験市場の中心に会社を退社した人たちがいた。
大学在学中に勉強を始める人はまだ少数派であった。
私は自分の経験から、これからは大学在学中に公認会計士受験を目指す人が増えるだろう、と予感した。
但し、当時は圧倒的に大企業を志望する大学生が多かったため本当にそうなるかどうかはわからなかった。
私は「プロフェッショナルへの招待」というパンフレットを作った。
その中で、大企業に自分の運命を委ねる生き方とは別に、プロフェッショナル(職業的専門家)としての自立した生き方があることを力説した。
職業的専門家として運命の主導権を自分が握る自立した生き方を主張した。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p128 太字部分は、投稿者によるもの

 

当時の日本は、高度成長期。

大企業に入れば一生安泰と思われていて、大学がレジャーランド化していた時代。

斎藤先生は大学生に向かって「人間として如何に生きるべきか」の人生哲学を正面から説き、会社に頼らず自分の足で、しっかりと大地に立つ生き方を大学生に訴えることで、大学生の心を捉え、公認会計士の受験市場において、新たな鉱脈を掘り当てました。

 

その戦略眼の鋭さに、舌を巻きますね。

 

運命の主導権を自分が握る

斎藤先生の言葉の中で、私が好きなのがこの「運命の主導権を自分が握る」という部分です。

経済評論家の勝間和代さんに「会社に人生を預けるな」という本があったと思いますが、同じ発想ですね。

 

会社に所属する≒会社に毎日通勤する、という前提が崩れつつある現在。

コロナ禍の状況下で、働き方は劇的に変化しつつあり、リモートワークを取り入れる企業が増えるなど、ますます成果主義が浸透していくように思います。

企業によっては、入社面接すらオンラインで行われる中で、働く人のスキルを証明する手段の一つとして、「資格」の持つ役割は、ますます増していくのかもしれません。

 

少し長くなってきましたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
シャワー等のルーティンの後、FP2級の勉強。住宅取得資金計画について。3級より少しづつ、論点が掘り下げられていますね。
ちなみに私は、頭金をほとんど入れずに、住宅ローンで自宅を購入しました。10年間は住宅ローン控除を使った方が、お得だからです。10年後は、返せるならさくっと払ってしまったほうが良いですね。

その後、漢字検定準1級の勉強。正直なところ、漢字にはかなり自信があったのですが、準1級は恐ろしく難しいです。そこで、作戦を変更して10日で2級を復習して、2級を突破してから、準1級に行く作戦をとることにしました。

朝食前に、11キロジョギング。3日の休足日をもうけたにもかかわらず、左ふくらはぎは全快せず。ジョギング後のケア(ストレッチ)も研究しないといけないようですね。
連休中に外食が続き、体重が増え始めた(+2キロくらい)ので、ここから走りこんで落としていきたいと思います。

その後、家族で児童館に行き、午後からは、ブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

私の受験キャリア(簿記検定・税理士試験)のほとんど全ては、TACの講座で学んだものでした。

私がTACを好きな理由は、株主優待券を使うことで受講料が安くなることもありましたが、TACの創業者として、長年、経営に携わってきた斎藤先生の魅力も大きかったと思います。

 

 

そんな斎藤先生の訃報が、9月の上旬にTACのニュースリリースで伝わりました。

 

TAC株式会社 【訃報】弊社全体表取締役社長の逝去に関するお知らせ

 

享年69歳。

あまりにも、早すぎる別れです。

ですが今でも、斎藤先生の残された著作を紐解くと、その濃密で劇的な人生の一端を垣間見ることができます。

 

「ビジネスの論理」を再読

 

今回の訃報を聞いて、久しぶりに斎藤先生の著作を手にとってみました。

 

その一つである「ビジネスの論理」は、70数編からなるエッセイ集です。

一つのエッセイは、4~5ページで2~3分程度で読み終えることが可能です。

その内容は、斎藤先生の少年時代や大学生時代、公認会計士の受験生時代、TACの創業期、数々の講座を立ち上げていく拡大期、趣味のマラソンの話しなど様々な場面が、語られています。

必ずしも時系列で並んでいるわけではありませんが、どのエッセイにも斎藤先生自身の人生経験が色濃く反映されていて、読む人にエネルギーを与え、勇気づけてくれるはずです。

 

受験生時代の私も、何度となく斎藤先生の著作に励まされていました。

今でも、なにか楽をしようとしている時、サボろうとしている時には「合格しなければ、タダの人」や「圧倒的な努力」といった斎藤先生のフレーズが頭をよぎりますね。

 

カリスマ受験生だった斎藤先生

 

斎藤先生は、東北大学を卒業後、公認会計士になるために、東京の受験専門学校に入り、勉強をしています。

その頃の先生は、全国模試で1位を立て続けで取るような「伝説の受験生」だったそうです。

ただし、そんなカリスマ受験生になる前の斎藤先生は、仙台にいる時代に、公認会計士の勉強を2年間独学で行っていて、しかもその2年間の独学は、かなり的外れの独学だったようです。

 

公認会計士試験は7科目から成り、1科目に2名ずつ試験委員がいた。
かつ試験委員は自分の個性で出題していた。そのため私は一人で14名の試験委員と対決することになった。
彼らの著書を全部購入するとサブノートにまとめた。
だが、著書の点数が多すぎてまとめるのに膨大な時間がかかった。
いくらまとめても間に合わなかった。
 7月が、公認会計士の試験日であった。(中略)
問題を見た時、自分の知識とのレベル隔差に愕然とした。
仕方なく寝ていた。

『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p55

 

先生が受験生であった当時には、仙台には受験予備校がなく、また、受験用の参考書も充実していなかったようです。

 

今は、情報格差がほとんどない恵まれた時代

 

今では、仙台にも受験予備校はたくさんあるでしょうし、また、仮に通えない地域にお住まいの方も、Web通信やDVD通信、音声通信といったスタイルで、東京の受験生と変わらない情報量で、受験勉強をすることが可能です。

また、仮にお金や場所の制約等で、受験予備校に頼らずに独学で勉強するにしても、斎藤先生のように試験委員の著作から勉強するようなスタイルではなく、独学用の優れた参考書が書店やネットでいくらでも手に入りますから、先生が受験生だった頃のような情報格差は、いまではほとんど無くなっています

(そういう意味では、今の環境に感謝して勉強しないといけませんね。)

 

ですが、先生が受験生だった当時には、このような情報格差によって、受験生の進路の選択肢が少なかったのだろうと思われます。

このような情報格差は、実はビジネスチャンスであるとも、捉えられます。

つまり、情報格差があるということは、そこに情報格差を補うようなビジネスを展開する余地がある、ということです。

 

少し長くなってきそうなので、続きは次回にお話させていただきます。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
早朝時間は、先日に続き、新しい勉強のネタ探し。
今日は、漢検について調べてみました。前からチャレンジしてみたかった資格。ネット上でお試し問題を見た感じでは、2級までは取れそうだったので、準1級から受けてみるのも良いのかな、と思っています。とりあえず、問題集を取り寄せてみました。

その後は、大学院に仲間に頼まれた資料探しをしたものの、見つからず。

昨日、だいぶ攻めた走りをして、足にダメージが残っているので、ジョギングは休んで、サボっていた庭の芝刈りと草取り。
今年は、芝刈りを全然やっていなかったのに、あまり伸びていないのが不思議。7月の悪天候のせいかもしれませんね。

お昼は、何回かに分けてみていた映画「キングダム」鑑賞。原作を読んでいないので、特に思い入れがないのですが、けっこう楽しめました。特に、信(しん)と漂(ひょう)の少年時代から別れまでの前半の流れが、良かったですね。開始早々、うるっときてしまいました。

そして、昼寝後にブログ執筆、という一日でした。

 

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