税法免除大学院での研究で集めた文献についての
保存の方法について、続きです。
見栄えは悪いですが「頑張ってる感」は、出てますね。
前回のブログでは、論文を入手した際に行う下処理についてまで、お話しをしてきました。
今回は、その続きについて、まとめてみたいと思います。
スープは熱いうちに飲め⁉
論文を集めて、下処理をしたら、なるべく早い段階で一読することをおススメいたします。
これは、読書でも同じだと思いますが、メンタル的には、その文献に対する思いは入手した時がもっともホットで、時間がたてばたつほど、その文献に対する思いは冷めてしまい、最終的には「これは多分、自分の論文には関係ないからいいや⁉」なんてことに、なりかねないためです。
その意味で、鉄は熱いうちに打て、スープは冷めないうちに飲め(そんな言葉ないですよね)の精神で、積読にならぬよう、少しづつでもコツコツ読んでいくことがポイントです。
効果絶大のふせんメモ
論文を読んだら、読みっぱなしのままでは、頭に残らず、何度もまた同じ論文を読み返さなくてはならなくなり、非効率的です。
ですので、論文を読んだら、読んだことが分かるような爪あとを必ず残す必要があります。
私の場合は、重要だと思われる部分にマーカーで色を付けながら、読み進めていました。
何色かのマーカーや色鉛筆を使い分けて、塗っている方もいるようですし、私もその方法を試したこともあるのですが、最終的には、めんどくさくなってしまったので、マーカーの色に意味を持たせることはしていませんでした。
これは、好みの問題だと思いますので、好きな方法で取り組んでいただけたらと思います。
重要なのは、付箋(ふせん)にメモを残すこと
また、読み進めていて、「これは面白い」「論文に引用できる」「素晴らしい」という部分が出てくると思いますので、そういう箇所のページには、付箋をたてておきます。
ここで、重要なのは、付箋をただつけるだけではだめで、付箋にその部分を思い出せるようなキーワードをメモしておくことです。
私も当初、付箋をつけるだけで終わりにしていたのですが、読み進める論文の数が20ぐらいになってきたところで、付箋をたてたところがだいぶ増えてきてしまい、何で付箋をたてたのか?良く分からなくなってしまったためです。
この方法は、私の指導教官にマンツーマンの論文指導を受けていた時に「この論文のこの箇所をちょっと見せて」と言われたものの、メモの無い付箋では、パッと目的の論文の箇所にたどり着けなかったことから、先生が教えてくださった方法です。
この方法を導入することで、論文を書き進めていて、「あの先生の論文のあの意見をもう一度確認したいな」という場面で、インデックスとメモのある付箋をたどることで、目的の論文の部分に早くたどり着けるようになりました。
また、こちらの方がもっと重要なのですが、論文を書き進むにつれて、書くネタに詰まってしまったときに、この付箋の部分だけを読み返していくと、色々な論文のツボの部分を一瞬で確認することができ、新しいアイデアやヒントが生まれてくることがあります。
私はこの方法で、何度もネタに詰まったところから復活し、あまり立ち止まることなく、論文作成の終盤まで、走り切ることができました。
ファイルから付箋がこれでもかと飛び出している様は、ヴィジュアル的にはいまいちですが、効果は絶大ですので、ぜひお試しください。
なお、この方法の副次的効果として、大量の付箋が飛び出すファイルを見て、自分に対して「なんかオレ、結構がんばってるよね」と満足できますし、場合によっては、先生からは「君、ずいぶん勉強してるねぇ」とお褒めの言葉もいただけるかもしれません。
あくまでも、オマケの話しですが。。
リアルな感想が、記憶にこびりつきます
本音の感想を書こう
また、論文を読んだら、付箋とは別に、感想や気づいたことなどを、論文の空白の部分に直接書き込むようにしていました。
人によっては、論文を読むごとに、マインドマップを作製したり、読書カード作ったりや白紙のA4用紙1枚に要旨をまとめたり、といった形で何らかの爪あとを残しているようです。
私の場合は、最初にA4用紙に要旨や感想をまとめるメモを作成していましたが、そのメモを作成するのが面倒に思い、論文の空白に直接に書き込むようにしていました。
その際に私が心がけていたのは、気取った分かった風なことは書かずに「何を言ってるのさっぱり分からん!」「これはおかしい!」「その通り!」といったリアルな感想やツッコミをメモしていました。
このリアルな感想が、あとあと読み返したときに、すぐにその論文を思い出せるような記憶のフックになるので、非常に大事です。
ここに気取った感想を書いても、後で読んで何を思ったのかさっぱり分からないということが起こりますので、なるべく本音の感想を書くことをおススメいたします。
ちなみに私は、ここでは書けないような、もっと過激な感想を書いていました。
意見が違う方を大事にしよう
以前にも、このブログでお話ししたことがありますが、自分の意見と違う意見の方も、実は非常に大事です。
なぜならば、Aという主張をしたいときに、ただ「私はBという理由でAだと考える」と主張するのと、「〇〇教授はCという主張をしているが、それはDという理由で問題があるように思われる。そのため、私はBという理由でAだと考える」と主張するのでは、後者の方が、先行する学者の説を踏まえて比較検討したうえで、自説を展開しているため、説得力が増すとともに、先行研究の成果を踏まえて論じていますよという論文としての体裁が整うためでもあります。
以上、文献の保存の仕方について、私の方法をまとめてみました。
一部、保存の話しを飛び越えてしまった部分もありましたが、いかがでしたしょうか?
余りスマートな方法ではないですが、論文作成で苦労されている方に、少しでもお役にたてれば幸いです。
本日も、ご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
4:40起床。夜に何度も起きてしまったため寝坊。
5時からは、サブディスプレイで海外サッカー中継を見ながら、
ブログの校正をして、投稿。
三男が風邪気味で熱が37.2°あるため、大事を取って保育園を休み。
割と元気なので、自宅の庭で遊んだりして過ごしました。
15時過ぎにようやく昼寝したので、速攻でブログ作成。
明日は、元気になってくれると良いな、と思いつつ、晩酌しました。