税法免除大学院というルートを選択する理由について
考えてみました。
私たちは、なぜ税法免除大学院に行くのでしょうか?
そこに税法免除大学院があるから?
それでは答えになっていませんよね。。
理由① 時間的にも金銭的にも有利だから
税法免除大学院を選択する理由の、最も重要にして最大の理由は、税法2科目の免除を受けるため、ということになると思います。
そして、前回のブログでもお伝えしましたが、
前回のブログ↓
税法1科目取るのに5年もかかってしまうような私であれば、法人税法や所得税法に合格するには、8年から12年くらい、相続税法であれば、6年から8年くらいかかるでしょうから、税法免除大学院に2年間だけ行くことは確実に、時間的にショートカットになりますし、学費の面でも、専門学校の費用より大学院の費用の方がはるかに安くなります。
学費面での検討:
税法免除大学院(授業料等の費用)
2年間総額 225万円
以前のブログ→税法免除大学院 お金の話し①
税理士試験(受験予備校の費用)
法人税に10年、相続税法に7年とした場合
年間 22万円(法・相同じ)が17年間で 総額 374万円
ここまで、受験が長期化するプランを立てること自体に、若干無理がありますが、、金銭面でも有利になりますよ、という分かりやすい事例を考えてみました。
つまり、金銭的にも時間的にも税法免除大学院をつかった方が有利であるから、という理由ですね。
また、忘れてはいけないのは、受験が長期化することによる機会損失ですね。
そう、税理士に早くなっていれば、稼げていたかもしれない報酬が、受験が長期化することによって、どんどん失われていることに気づかなくてはなりません。
仕事ができる人ほど、この機会損失、大きくなるのではないでしょうか?
私の場合は、ほとんどなかったりして。。
ですから、仕事ができる方ほど、大学院に早く行くべきだと思います。
理由② 税理士試験では学ぶことができない視点を養うことができる
大学院で学ぶことのメリットとして、税理士試験では学ぶことができない法律について、深く学ぶことができます。
その内容は、以前のブログでもお話しさせていただいたので、ここで繰り返すことはしませんが、
以前のブログ↓
税務調査に役立つような模擬裁判を行ったり、修士論文の作成過程では、税務訴訟の裁判例を調べて、様々な学者の学説を対比して学んだり、また法の立法趣旨や法改正の歴史を紐解くことで、税法を丸暗記するだけの受験勉強とは、違った次元で税法を捉えることができるようになると思います。
また、私の出身校の場合は、先生が官僚出身の方でしたから、法律を作る側の心理や興味深いエピソードを裏話的に教えていただけます。
そういった先生方の薫陶を対面で受けることができること(時にはお酒を酌み交わしながら)も、大学院の魅力のひとつですね。
今は、オンライン授業みたいですが。。
試験合格組はやっぱり偉い!けど
税法免除大学院がなぜ選ばれないか、ということの大きな理由の一つは、税理士試験を5科目しっかり受験して合格した人が、日の当たる「王道」を通ってゴールを切ったのに対して、税法免除を受けて税理士資格を取得した人は、日陰の「裏道」を通ってゴールしたようなイメージがあるから、かもしれません。
私自身も税理士試験を受験し始めた当初は、大学院は眼中になく(知識もありませんでしたが)、5科目を受験し合格することによって、5年間で税理士になる!という目標を持っていました。
受験を重ねる中で、5年では到底受からないという厳しい現実を知り、税法免除大学院を意識するようになりました。
そして大学院を卒業した今、思うことは、試験合格組はやっぱり偉い!ということです。
自分も両方経験したので、5科目揃えることの大変さは、身に染みて分かるつもりです。
ただ、大学院に通ったことで、実は、大学院も世に言われるほど、ラクではないことが分かりました。
つまり大学院ルートを使ったことに、後ろめたい気持ちを抱く必要が全くないくらいハードな経験も、入学後にたくさんしますので、安心して大学院にすすんでいただいて大丈夫です。
例えば、、
模擬裁判で同級生にこっぴどくやっつけられたり、
授業で質問攻めにあって、大量の脇汗かいたり、
自分が発表でプレゼンしているときに先生からの鋭いツッコミが入って頭が真っ白になったり、
睡眠不足で、やけ食いやけ飲みして太ったり、
修士論文作成中にダメ出しをされすぎて、眠れなくなったり、、
いろんなことが、大学院生活では起こります。
それも終わってしまえば、すべて良い思い出です。
そんな、税法免除大学院というルート、検討していただければ幸いです。
本日も、ご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
お昼に10キロラン。
昨日も、比較的涼しく、楽しめました。
迎えに行った次男からは「いつもお迎えしてくれてありがとう」という言葉が。
どうやら、父の日の感謝メッセージを幼稚園の先生に言わされた模様。
それでも、嬉しかったです。親バカですね。