個別記帳指導
半年かけて行う個別のコンサルです。
前回の投稿では、個別記帳指導業務のあらましについて、お話しさせていただきました。
今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。
記帳指導にはどんな人が来る?
記帳指導を利用する納税者の方は、どんな方なのでしょうか?
一般的には、個人事業を開業して間もない方(初年度~2年目)が利用者として、想定されているみたいですね。
私が担当した方も、開業初年度の方でした。
ですが、そういう方だけではなく、ベテランの納税者の方もいらっしゃいました。
年齢が上の方ですと、手書きで帳簿をつけたり申告書を作成していたりするので、教える側の難易度も上がりますね。
指導が始まる前の説明会の段階で、どんな方の担当になるかは教えていただけます。
その際の情報は、氏名・年齢・業種・会計ソフトを使用しているかといった程度です。
それだけでも、ある程度、どういった方かイメージができるので準備もしやすいですよね。
スケジュールには指導事項がびっしり
全部で4回の面談がある記帳指導。
1回の指導時間は2時間という設定がされています。
顧問先でも1回の面談で2時間話すことなんて、レアですよね。
私の感覚では1時間くらいがベストで、1時間半でかなり話したかなという感じです。
そんなに何を話すのか?という感じもあるかもしれませんが、実は事前に国税局から、指導内容についてのメニューを渡されています。
こちらが「指導事績チェック表」です。
こちらにこと細かく指導事項がリストアップされています。
指導事項の内容
それでは、この指導事項について詳しく内容を見ていきましょう。
まず第1回目の指導内容です。
1 棚卸資産評価方法の届出
2 減価償却資産の償却方法の届出
3 青色事業専従者給与に関する届出
4 源泉所得税の納期の特例に関する申請
消費税
1 消費税課税事業者届出書
2 消費税課税事業者選択届出書
3 消費税簡易課税制度選択届出書
まずは、届出書の確認からですね。
私も新規の方と面談するときは、必ずそこはチェックするポイントです。
ここに出ている届出書も大事ですが、いちばん大事なのは「個人事業の開業届出書」と「青色申告承認申請書」のはずですね。
この個別記帳指導に参加されている方は、税務署の方が事前にチェックしているということなんでしょうかね。
詳しいことはわかりませんが、特に「青色」のチェックは最優先項目です。
この届出書のチェックは、まぁ普通のことで納得できるのですが、その後の指導チェック事項がすごいです。
1 記帳・帳簿等の保存制度の概要
2 青色申告制度及び青色申告特別控除の概要
3 期首(開始)棚卸表の作成
4 資産負債有高帳の作成
5 現金出納帳の記帳方法
6 売上(売掛)帳の記帳方法
7 仕入(買掛)帳の記帳方法
8 経費帳の記帳方法
9 債権債務の記帳方法
10 源泉徴収簿の備付け・記載
11 原始記録の整理・保存
(消費税)
1 消費税の仕組み及び簡易課税制度
2 課税売上高の判定と計算の仕方
(簡易課税制度における事業の種類どとの課税売上の区分経理)
3 記帳義務の説明及び帳簿等の具体的な記帳方法
(税込経理方式・税抜経理方式の確認)
4 仕入税額控除に係る帳簿及び原始記録の保存
5 消費税軽減税率制度の概要
(制度周知・必要な準備等の説明)
6 適格請求書等保存方式(インボイス制度)の概要
(制度周知・必要な準備等の説明)
このボリューム、いかがでしょうか?
たった2時間でこれだけの内容のことは伝えきるのはかなりの難事業ですよね。
おそらく、それなりに経験のある会計事務所の職員さんにだって2時間では伝えきれない内容だと思います。
ましてや相手の方は、税理士に頼んだことがことがない開業して日が浅い一般の納税者の方です。
ちゃんと話すとなると分からないことだらけで、なかなか前に進まないと思います。
少し長くなってきましたので、続きはまた次回に。
本日もご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
7:00起床。
昨日の朝から発熱し、昨日は午後からずっと寝込んでいました。
夜にも何度か起きて水やアクエリアスを飲んだりトイレに行ったりもしました。
妻が作って運んできてくれた朝食を軽く食べて、薬を飲み再び静養。
だんだん体力が回復してきたので、11時位から起き出して、LINEやチャットの返信をスタート。
緊急で対応しなくてはならない要件もあったので、書類作りなども。
仕事をし始めると調子が戻ってきて、復調。
更新を諦めかけたブログでしたが、まだ夕方なので「行ってみるか」と執筆をスタート。
まだ書いていなかった記帳指導のネタ。
これは、自分のためにも書いておく必要があるな、という感じです。
夕方は、お楽しみのチャンピオンズリーグのダイジェスト視聴。
バイエルンは7得点の大勝。
レヴァンドフスキーのハットトリック(2PK)はそれほどいい形でのゴールではなかったですが、他のミュラーやザネのゴールはすごかったですね。
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