聞く読書のデメリット
私の経験から、お話しいたします。
前回の投稿では、「聞く読書」のメリットとデメリット① と題して、聞く読書のメリットについて、お話しさせていただきました。
今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。
聞く読書のちょっと困った話
聞く読書、いまでは、私の生活のかなり重要なパートナーになっています。
ですが、聞く読書ならではの、困った問題もあります。
今回は、そんなデメリットについて、お話ししてみたいと思います。
① 一字一句を引用することは、できない
② 知らない言葉が出てくると、調べずらい
③ ボーとしている間にも、進んでしまう
④ 聞き取りづらい声もある
⑤ 飛ばし読みができない
⑥ 面白すぎて、やめられない
①は、例えば、私のようにブログを書いている場合に、読んだ本を引用したいという状況がけっこうあるのですが、聞く読書では、文字に直す時に正確に一字一句を直すことは難しいと思います。
そのため、「この本に~というようなことが書いてあった」という感じで、ぼかした形でしか、引用に使うことはできないでしょう。
その意味では、引用に正確性を要求される論文やレポートの類では、聞く読書で得た情報を使用することは、不可能です。
正確に引用をするのであれば、聞く読書をしたあとに、紙の本を買うか借りるかして、入手することが必要になると思います。
②は、私の経験なのですが「現代経済学の直観的方法」という本を最近読んでいた時に、「しゅくたい」という言葉が出てきました。
「しゅくたい」という言葉は聞いたことがなかったし、なにしろ聞く読書では、漢字が分からないことから、漢字をたよりに意味をイメージすることができません。
おそらくは「縮退」なんだろうな、と思いつつ、そのうち文脈の中から意味がつかめるだろう、と楽観的に考えつつ、聞きすすめましたが、結局、意味をつかむことが出来ないまま、聞き終わってしまいました。
この言葉は、どうもこの本をキーワードの一つだったようで、何十回も出てきたのですが、「?」のまま、聞き終わってしまいました。
ちょっと手を止めて調べるのがめんどくさい
これは、③にもつながってくるのですが、紙の本であれば、ちょっと手を止めて、ネットで検索したり、辞書を引いたりしますよね。
ですが、聞く読書では、運転中だったり洗濯物をたたむ最中だったりで、だいたい手がふさがっていることが多いのです。
そういう状況下で、作業を中断して、調べ物をするのは、とてもストレスフルですね。
そういう意味では、聞く読書では、難しい本、知らない言葉が出てくるような本は向いていないのかもしれません。
また、図表がふんだんに使用されてる本では、聞く読書では、図表のPDFファイルを付けてもらえるのですが、残念ながら、私はそういうPDFファイルを開いたことはありません。
気がつくと話しがすすんでいる
本来、紙の本を読むという行為は、自分で目線を紙の上にはわせたり、自分の心の中の声で朗読したり、と自分が主体となる行為です。
これに対して、聞く読書では、流れてくる音声を聞いていく行為ですので、読書とは逆に、受動的・受身的な行為になります。
そのため、運転や運動・作業などに集中していたりすると、流れてくる音声の内容は頭に残らずに、そのままどんどん進んでしまうので「あれ、今、何の話しだったっけ?」ということになりかねません。
聞き流したところが、ちょうど、推理小説であれば種明かしのシーンだったり、ビジネス書であれば著者の主張の大事な部分だったりすると、そのまま進んでしまうと気持ちが悪く、戻らないといけない、ということは、けっこうありますね。
聞き取りづらいコンテンツもある
次に④ですが、聞く読書では、プロの俳優や声優・ナレーターがノーミスで朗読していくれたり、演技してくれたりするので、自分で読書するよりも快適で最高です。
ですが、私自身、聞き取りづらいと感じたことが一度だけあります。
それは、宮部みゆきさんの小説「火車」(オーディブル)という名作で、あまりの面白さに、作品世界にぐいぐいと引き込まれましたが、どうも朗読の三浦友和さんの声がこもって聞きづらいんですよね。
基本的には、中年男性刑事の主人公の目線で進むストーリのため、ダンディな三浦さんはピッタリで豪華なキャスティングだとは思いますが、ちょっと聞こえづらいかなと。
映像であれば、三浦さんの演技とオーラで伝わるのもがあるのでしょうが、映像がない分、違和感はありましたね。
その他にも、聞き取りづいらいコンテンツは存在するようです。
イヤホンとの相性もあるかもしれません。
私が使っているイヤホンについても、後ほど、ご紹介したいと思います。
飛ばし読みができない
⑤については、紙の本や電子書籍であれば、読んでいて「この本は、いまいちだな」と思えば、ななめ読みをしたり、タイトルや太字だけを読んだり、といった「飛ばし読み」が可能です。
また、すでに自分が知っていることが多い本では、目次である程度あたりをつけて、自分の興味のあるところだけを、つまみ食いするように読みすすめることもできます。
が、聞く読書では、そのような飛ばし読みが難しいです。
⇑与沢翼さんの「ブチ抜く力」の目次 オーディオブック
タイトル読みや太字読みは、視覚情報に頼っているので、不可能ですね。
上の写真のように、アプリに目次は出ていますので、目次からあたりをつけて飛んで行くことはできますが、何かをしながら聞いている場合は、そういった作業が面倒ではあります。
以上、聞く読書についての不便な点について、まとめてみました。
ですが、こういった不便な点を際し引いても、やめられない魅力が聞く読書にはあると考えています。
そこで、不便な点の若干の解消法と、聞く読書の未来について、次回お話しさせていただきたいと思います。
本日もご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
3:30起床。
身だしなみを整えて、税理1月号チェック。
副業収入についての所得区分。
副業が給与なのか事業なのか雑所得なのか、微妙なケースはありますね。
FP2級は、2020年9月過去問(学科・実技)3回転目。
FPの本試験まであと1週間。
テンションも上がってきました。試験後のお酒が楽しみです。
緊急事態宣言もあり、会場の変更のアナウンスがあったりして、バタバタしているようですが、なんとか開催されそうで、ホッとしています。
午前中は、長男と次男のサッカーの付添。
練習のゲームですが、長男も次男もゴールを決めました。二人揃い踏みのゴールは珍しいので、嬉しいです。
練習中の待ち時間に、コンビニのセルフサービスのコーヒーを楽しみながら、読書をすることにしています。
今日はローソンのコーヒー。個人的にはセブンのカフェオレが一番好きです。
午後は昼寝の後にブログ執筆、読書、という一日でした。
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