外国為替証拠金取引(FX)では、
人生を狂わせてしまうほどのリスクを伴います。
前回・前々回の投稿では、私が失敗した投資としてFX(外国為替証拠金取引)について、お話しさせていただきました。
今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。
高金利につられて外貨を長期保有をしていたら
もし仮に、人気の高金利通貨を10年以上長期保有していたら、どうなっていたか?
気になる方もいると思います(というか、私が気になりました)。
リーマンショック前の時点で、当時、高金利(7%)で人気の高かった豪ドルに1万豪ドル(約100万円)投資していたとしたどうなっていたでしょうか。
前回もみたオーストラリアの政策金利の推移です↑
リーマン・ショックの影響でオーストラリア経済も大打撃を受けて、オーストラリア準備銀行は、何度も利下げを行ってきました。
その後、金利がどんどん下がってしまい、現在のオーストラリアの政策金利は、なんと0.1%。
高金利通貨の見る影もなく、日本と同じような、超低金利通貨になっていました。
金利が下がることで、当然、スワップポイントは下がってしまいます。
外貨預金であれば、利子は雀の涙ほど、ということになります。
金利が無いだけなら、まだ諦めもつくけれど
金利が下がることで、当初の高金利という前提が崩れてしまって大打撃なのですが、追い打ちをかけるように、為替による影響も無視できません。
オーストラリアドルの例でいうと、豪ドル円の15年チャートはこちら↓
リーマン・ショック直前(2008年)、豪ドル円は、1豪ドル100円を超えていました。
ところが、現在の豪ドル円は、1豪ドル約77円という水準です。
リーマン・ショック前に1万豪ドル(約100万円)で買っていたとすると、現在は、元本は約77万円になってしまっている、という状況です。
これでは、長期保有で金利をもらい続けていたとしても、割にあわない可能性がありますね。
高レバレッジをかけていたら、この下げは耐えられません
ちなみに、リーマン・ショック時(2008年)には、豪ドル円は、60円を割り込むこともありました。
高値から見ると、40%ちかく下落していたことになります。
もし、10万豪ドル(1000万円分)を100万円で買っていたとします。
この場合、レバレッジ10倍となります。
レバレッジ10倍は、今の感覚からするとかなりのハイリスクですが、当時は、相場がそこまで荒れていなかったことから、10倍程度で取引している方は、たくさんいました。
下落のピーク時には、10万豪ドルは約600万円という水準にまで価値を落としていますから、差額が追証という形で、請求されます。
つまり、決済されずに10万豪ドルを持ちこたえるには、400万円以上の追加の資金が必要だったことになります。
ですが、リーマン・ショック時の為替相場の下落のスピードはあまりにも強烈(最終的には、1日に10円近く下げた日もあったと記憶しています)でしたので、この追証地獄に耐えられるかたは、ほとんどいませんでした。
もしスワップ投資を長期でやるなら、レバレッジ1~2倍しかない
ちなみに、FXのネット取引では、ロスカットというものがあり、顧客の資産がマイナスになる前に強制的に決済されてしまう、という恐ろしいルールがあります。
その水準は、取引会社によって異なりますが、為替は、深夜や祝日などにとんでもない動きをすることもあるので、注意が必要です。
私の場合も、深夜の寝ている間に、このロスカットにあってしまい、ポジション(外貨の持ち高)をすべて決済されてしまう、ということを何度か経験しました。
こういった、ロスカットに合わないためには、レバレッジとしては、1倍がベストです。
1倍とは、つまりレバレッジを一切かけないで、現物の外貨預金の感覚で取引をする、ということです。
豪ドル円を1万豪ドル買うのであれば、約77万円を用意する必要があります。
ですが、現在のオーストラリアは、高金利ではないので、妙味はかなり薄いですね。
レバレッジは、効かせるとしてもせいぜい2倍程度にしてほうが良いと個人的には思います。
投資ビギナーの方であれば、レバレッジをかける取引はするべきではないと、個人的には考えます。
仕組みが理解できない、という方は、なおさらやってはいけません。
本日もご覧いただき、ありがとうございました!
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【昨日のできごと】
3:22起床。
昨晩は、三男の夜泣きで起こされてしまったのですが、なんとか早起き。
シャワーを浴びて温まった後に、税理12月号チェック。「粉飾決算とDES」という連載記事の最終回を読む。難しい内容ですが、少しアカデミックで楽しいです。
FP2級は、2019年9月の過去問(学科)。恐ろしく不出来だった(正解率40%)だったので、失点している年金や保険のジャンルは再復習が必要です。この分野は、本番でも失点が予想される苦手分野なので、補強したいと思います。
午前は、先週の土曜日から延期した長男(小学2年生)の持久走大会応援。無事、昨年に続き、トップを取れました。自分のことよりも、子供の活躍の方が嬉しいですね。
その後は、11キロのビルドアップ走。キロ6分から、10秒づつタイムを上げていくチャレンジをしてみました。少しづつ、ギアを上げていくような感覚がけっこう面白い練習で、きついですが楽しいです。
その後、昼寝をして、ブログ執筆、子供のお迎え、という一日でした。
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