漢字検定2級を受けてきました⑤ 勉強の仕方とCBT受検のデメリットとおまけ

45才のおっさん、漢検2級に10日間でチャレンジ。

ラストです。

 

 

前回、前々回の投稿では、漢検2級の学習内容について、お話しさせていただきました。

 

漢字検定2級を受けてきました③ 漢検2級の学習内容について

漢字検定2級を受けてきました④ 漢検2級の学習内容について・続

 

今回は、その続きからお話しさせていただきます。

 

漢検2級の勉強の仕方

 

今回の漢検2級の勉強では、使った問題集は、この1冊だけでした。


この問題集では、過去15年分の本試験に出題された順に、

80%カバー Aランク
90%カバー Bランク
100%カバー Cランク

と、3つのランク別に、整理されています。

私が今回の10日間チャレンジで、勉強した時間は総時間は25時間程度です。

この時間では、全部のランクまでこなすことは不可能ですので、ほぼAランクのみ(一部Bランクあり)に絞って、勉強することにしました。

 

受験した感想ですが、Aランクだけでも十分対応は出来たと思いますし、合格は可能だと思います。

Cランクは目指せ満点、という方むけの内容なので、合格だけが目的であれば、勉強する必要はないものと考えます。

 

このAランクを①読み②部首③熟語の構成については、赤シートで答えを隠しながら、紙で書かずに頭の中で答えて、解答を見るようにして解きながら、間違えたところをチェック。

紙に書くのは、④四字熟語からにして、なるべく紙に書かずに時間を節約する作戦をとりました。

 

それでも実際に問題集を解いたのは、1回だけ。

2回転目は、間違えたところだけをさーっと確認する程度までしか出来ませんでした。
(比較的、勉強する時間を掛ける必要がない①読み②部首③熟語の構成だけは、Bランクまで勉強しました)

 

もし時間的に余裕があるのであれば、理想的には、準備期間を1ヶ月くらい取って、問題集は3回転して、Bランクまではしっかり仕上げたいところですね。

Bランクまでを3回転できれば、確実に合格できると思います。

 

実際に漢字を書いて、細部を確認しよう

 

私のように漢字の勉強が久しぶりという方は、最初は、実際に手を動かして漢字を書いたほうが良いと思います。

頭では、漢字をイメージできても、細かいトメやハネ、くっついているのかくっついていないのか、といった微妙なところが、出来ていないことが多いので、手を動かして、細部を確認したほうが良いです。

例えば、「戴冠」「毀損」「逓送」「隠蔽」といった漢字は、頭では漠然とイメージできても、細部まできっちり書ききるのは、かなり難しいですね。

 

残念ながら、私のようなおっさんになると、問題集の中の細かい漢字のポイントまで確認できません。そこで、虫眼鏡を使うことになりました。


 

私の場合は、この虫眼鏡を使って、細部を確認していました。

ご参考まで。

 

CBT受検の受験上の注意点

 

以前の投稿で、気楽に受けられるCBT受検のメリットをお伝えしましたが、実はCBT受検には、思わぬデメリットも存在します。

 

漢字検定2級を受けてきました① 漢検CBT受検

 

CBT受検では、パソコン画面で試験をするので、パソコン操作に慣れていない方は、当然、受験上不利になってしまいます。

そして、さらに問題なのは、読み問題は、キーボード入力で解答出来ますが、書き問題は、タブレットとタッチペンを使っての解答になります。

タブレットとタッチペンは、クレジットカードで買い物して、サインをするときに使うものくらいのサイズ感です。

書き心地は、カードサイン用よりは良いですが、タブレットに慣れていないと、ペン先が滑りすぎて、うまく書けないですね。

 

一番困るのが、タッチペンで解答したものの、くっつけるべき角に隙間ができてしまったりして、ちょっとだけ付け足しの修正を、というときに、そのちょっとの付け足しが、線をうまく重ねることがほぼ不可能です。

さらには、はみ出してしまった部分を、消しゴムで消すときも、かなり慎重にやらないとキレイに消すことが出来ません。

ですので、私の場合は、ちょっと書き間違えた場合は「全部消す」をして、書き直しをしていました。

 

こういったタブレットの操作性が、どうしても手書きの筆記試験と比べると劣ると思います。

以上は、実際にCBT受検を受けた際に感じたデメリットであり注意点です。

ですが、CBTに受検には、それを上回るメリットがありますので、短期合格を目指す方は、ぜひCBT受検を利用していただきたいと思います。

 

おまけ 漢字を勉強することの副次的効果

 

今回、漢字検定を勉強してみて感じたことは「書くこと」の楽しさでした。

私が長年受験していた税理士試験では、時間制限が厳しく、字を書くことを味わっている余裕はなかったのですが、今回の漢字検定では、漢字とじっくり向き合い、その形や意味するところを味わうことが、少しできました。

 

字を丁寧にゆっくりと書いていると、なぜか気持ちが落ち着いてきます。

 

いつもあわただしく、キーボードを打ったり、スマホを操作したりして、文字を紡いでいますが、気持ちが落ち着いてくる、という経験はあまりなかったように思います。

私たちは便利さと引き換えに、ココロの落ち着きを失っているのかもしれませんね。

 

私は、少し後戻りして、今さらながらに漢字を学び、万年筆でゆっくりと漢字の世界を味わってみようと思います。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

【昨日のできごと】

2:45起床。
FP2級の勉強は、引き続き生命保険の基本と商品。ホントに色々な保険がありますね。私は、保険に生命保険に加入していなのは、保険を投資の一種と捉えているからです。
保険会社もお客さんから預かったお金を運用しているのだから、任せるより、自分が運用したほうが楽しいよね、という発想です。

子供たちを送り出してからは、図書館に。前回借りた本(10冊くらい)をうまく速読できたような気がしたので、再度10冊以上借りて、チャレンジしてみます。また、ブログ執筆中のBGMにしようと、クラシックのCDを5枚借りてきました。

その後、ブログを執筆して、昼寝。昼寝後に再度、ブログを書き、お迎え、という一日でした。

 

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漢字検定2級を受けてきました④ 漢検2級の学習内容について・続

45才のおっさんが、漢字検定2級に、10日間でチャレンジ。

もう少しお付き合いください。

 

 

前回の投稿では、漢検2級の学習内容について、お話しさせていただきました。

 

漢字検定2級を受けてきました③ 漢検2級の学習内容について

 

漢検2級の学習内容は、こちらの9ジャンルに分かれます。

 

① 読み
② 部首
③ 熟語の構成
④ 四字熟語
⑤ 対義語・類義語
⑥ 同音・同訓異字
⑦ 誤字訂正
⑧ 送りがな
⑨ 書き取り

 

前回は、①~④をお話させていただきましたので、
今回から⑤からはじめます。

 

対義語・類義語は大量失点の可能性あり

 

⑤の対義語・類義語は、簡単そうに見えて、難しいジャンルです。

出題パターンとしては、対義語の例をみると

1 強硬 2 存続 3 悪臭 4 分割
5 寛容6 暴露 7 固辞 8 賢明
9 虚弱 10 直進

という問題に対して、

ひとく なんじゃく ほうこう きょうりょう
かいだく いっかつ あんぐ だこう
がんけん はいし

という語群が与えられるので、この語群の中から対義語を見つけ出して、漢字に直します。

ちなみに、正解は、

1 軟弱 2 廃止 3 芳香 4 一括
5 狭量 6 秘匿 7 快諾 8 暗愚
9 頑健 10 蛇行

です。1~4と10は、すんなり入るかもしれませんが、5以降は、なかなか難しいですね。

なんとなく、言葉はわかっても、漢字が書けないと点にならないところもきついです。

また、慣れていないと、なかなか与えられた語群から適切な言葉を見つけ出せずに苦しみます。

うっかり間違った言葉を選んでしまうと、その他の問題も芋づる式に点を落としてしまう可能性もあるので、しっかり対策したいジャンルです。

 

割と勉強しやすいジャンルもある

 

次に、⑥の同音・同訓異字は、割と勉強しやすいジャンルです。

 

例:カタカナを漢字に直しましょう。

自由ホンポウな生き方を貫く。 (奔放)
ホンポウに年二度の賞与がつく。 (本俸)

 

与えられる文章や漢字もそんなに難しいものではないので、頭にイメージできた漢字を正確に書けるようになれば、十分(といっても、そこが難しいのですが)だと思います。

 

⑦の誤字訂正も、比較的勉強しやすいジャンルであると考えます。

 

例:まちがっている漢字を1字を正しい漢字になおしましょう。

製品を共同開発する提契企業間でも研究情報の共有には慎重を期すべきだ。

契→携 (提携)

 

漢検2級には、こういう問題にありがちなひっかけの部分があまりなく、間違いを見つけ出すことは難しくないでしょう。

また、間違っている箇所が一箇所だけと決まっているのもラクですね。

 

⑧の送りがなは、難易度は高めです。

普段の話し言葉としては、使っている言葉でも漢字に直してみると、難しい言葉、というものが結構あることに気付かされますね。

 

例:太字のカタカナを漢字1字と送りがなに直しましょう。

勘違いもハナハダシイ。 (甚だしい)
懐にお守りをシノバセル。 (忍ばせる)
すだれで夏の日差しをサエギル。 (遮る)
ナツカシイ故郷の土を踏む。 (懐かしい)

 

私の初見での解答は、(甚しい)(忍せる)(書けない)(懐しい)でした。

おそらく、このヘンの間違いは、良くある話しで、パソコンの変換ソフトでも間違った方(懐しい)も、出てきますね。

この送りがなは、漢字や言葉自体は難しくないので、問題演習をしっかりして、間違えたところを暗記すれば、十分対応できると思います。

 

最大の難関は書き取り

 

最後に⑨の書き取りですが、ここが最後の難関になると思います。

そして、①の読みとともに、最大の配点が与えられていますので、ここで大きく点を落としてしまうと、合格は厳しくなると思います。

では、例題でレベル感を見ていただきたいと思います。

 

例:太字のカタカナを漢字に直しましょう。

耳鼻インコウ科を受診する。 (咽喉)
祖父がノウコウソクで倒れた。 (脳梗塞)
エンコンによる犯行だと思われる。 (怨恨)
オレとお前の中じゃないか。 (俺)
規則はすでにケイガイカしている。 (形骸化)

 

いかがでしょうか?

頭に漢字のイメージが浮かぶとは思いますが、実際に書き出すのは、なかなか難しいのではないかと思います。

ですが、実は、この問題集では、ここにたどり着くまでに、すでに何度となく同じような漢字の問題が、他のジャンルで出ていたりもします。

ですので、問題集を頭から順番にこなしていけば、この最後の書き取りにたどり着く頃には、ある程度の「書き取り力」がついていると思います。

 

私も、この書き取りから勉強をはじめていたとしたら、挫折したと思われますが、最初に読みをこなして、部首をこなして、と漢字トレーニングを進めるうちに漢字脳がよみがえってきていたので、この書き取りの壁も突破できました。

ですので、問題集は、どこからやっても良いものではありますが、漢字検定に関しては、頭からこなしていくことをオススメします

 

少し長くなりましたので、続きは次回とさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

こちらのテキスト1冊で勉強しました↓↓


 

 

【昨日のできごと】

2:50起床。
今日もFP2級の勉強からスタート。
生命保険の基本と商品。3級より内容が詳しくなっていて、勉強になり面白いですね。私は、生命保険には入っていませんが。

もう一つの勉強として、取り寄せていたけれど、ずっと読んでいなかった「安楽亭事件」の判例評釈論文を速読。私の大好きな株主優待に関するテーマで、とても興味深い事件です。もう一度、大学院で研究するとしたら、このテーマは面白いかも、と思いました。

その後、子供を送ったあと、すぐに3男(3才)の保育園の運動会を観覧。
30分間で、かけっことダンスを見てきました。まだまだ3才、小学生や幼稚園生と比べると幼いですが、ちょっと前まで赤ちゃんだったのですから、立派に成長してますね。

その後、11キロジョギングして、昼寝。
午後からは、ブログ執筆、子供たちのお迎え、夕方は図書館で借りた本を5冊速読、という一日でした。

 

 

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漢字検定2級を受けてきました③ 漢検2級の学習内容について

漢字検定2級に、10日間でチャレンジしました。

その続きの続きです。

 

 

前回、前々回の投稿では、いつでも受験できる漢検CBTについてや漢検2級のレベルについて、お話しさせていただきました。

 

漢字検定2級を受けてきました① 漢検CBT受検

漢字検定2級を受けてきました② 漢検はビジネスに有効?

 

今回は、その続きからお話しさせていただきます。

 

漢検2級の学習内容について

 

漢字検定といっても、具体的にどのような問題が出題されているかをご存知のかたは、少ないと思います。

私自身も「読み」「書き」くらいはイメージできましたが、それ以外の問題があることは知りませんでした。

が、他にも、様々な角度から漢字について、問われます。

 

では、具体的な内容をここで、見ていきましょう。

私は、このテキストで勉強したので、このテキストに沿って見ていきます。


 

こちらの9ジャンルに分かれます。

 

① 読み
② 部首
③ 熟語の構成
④ 四字熟語
⑤ 対義語・類義語
⑥ 同音・同訓異字
⑦ 誤字訂正
⑧ 送りがな
⑨ 書き取り

 

まず、①の読みですが、これが一番ラクな部分ですね。

ある程度、活字に親しんでいる方であれば、初見で9割以上解答できると思います。私も9割5分くらいは出来ていました。

ですが、少し「え?何これ?」というものも含まれます。

例:

野菜や草花の種苗を扱う。 (しゅびょう)
春宵の宴に客人を招く。  (しゅんしょう)

 

ですが、割合としては、そんなに多くはないので、間違えたものを覚えればOKです。

 

懐かしの部首・熟語の構成は要対策です

 

②の部首は、中学生の時までしか勉強しませんよね?

私は、初見ではほとんど出来ずに、あせったジャンルです。

こちらは、簡単な訁(ごんべん)や氵(さんずい)のようなものだけではなく、難しいものも多く含まれますので、絶対に対策が必要です。

ただし、慣れてしまえば、そんなに難しくないと思います。

 

③の熟語の構成は、こちらも「そういえば、昔、こんな勉強したかもね」という懐かしのジャンルです。

5つの選択肢の中から選びます。

 

ア 同じような意味の漢字を重ねたもの (岩石・媒介)
イ 反対または対応の意味を表す字を重ねたもの (高低・多寡)
ウ 上の字が下の字を修飾しているもの (洋画・漆黒)
エ 下の字が上の字の目的語・補語になっているもの (着席・検疫)
オ 上の字が下の字の意味を打ち消しているもの (非常・不偏)

 

この選択肢の中で、ア、イ、オは比較的簡単なので、あまり間違えることはないのですが、ウとエについては、なかなか感覚がつかみづらいところですね。

テキストの練習問題で、しっかり対策しないと、出来ないところだと思います。

 

四字熟語は難所です

 

④の四字熟語は、なかなか難しいところです。

四字熟語が難しい理由として、出題される四字熟語が、日常的にあまり使われていなものが多いことが挙げられる、と思います。

そして、①~③と決定的に違うところは、漢字を書かなければいけない、というところです。

やはり、パソコンやスマホに慣れた現代人である私たちは、漢字を書く機会が極端に減少していますから、漢字の読みは出来ても、書きはハードルが高いですね。

ただし、四字熟語も問題は、四字のうち二字は問題文で与えられますので、残りの二字を記述する問題です。
まるまる四字となると、ほとんど絶望的ですが、これなら、けっこうイケると思います。

例:

(テンガイ)孤独 (天涯)
(インニン)自重 (隠忍)
(タイゼン)自若 (泰然)
(キンジョウ)添花 (錦上)
(カンギュウ)充棟 (汗牛)

上の例でいうと、最初の3つは、意味も漢字もだいたい分かると思います(実際に書いてみると、なかなか書けないものです)が、下の二つは、答えを見ても「ん?何これ?」となると思います。

私が学が無いだけならばそれで良いのですが、そうでは無いと(多分)思います。

ちなみに、下二つは、

錦上添花(きんじょうてんか) 美しいものや良い出来事が重なること。
汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう) 蔵書が非常に多いことのたとえ。

という意味だそうです。

難しいですね。

ですが、こういった普段は出会うことがない言葉との出会いを楽しむことができるのも漢検の魅力です。

錦上添花、なかなか使う機会はありませんが、いつか使いたいと思います。

 

少し長くなってきましたので、今回は、この辺で。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

このブログを御覧いただいた皆さまに、錦上添花の毎日が訪れますように。
(忘れないうちに、無理やり使いました)

 

【昨日のできごと】

4:25起床。
昨晩は、三男が久しぶりに夜泣き。だっこしてあやしたので、寝坊してしまいました。
シャワー等のルーティンの後は、FP2級の勉強。
内容は、保険の基本について。以前に、私が生命保険に加入する時、その保険会社の営業所で契約をしたのですが、実は、営業所で契約をするとクーリングオフできない、ということだったのかも、と今さらながらに気づきました。

子供たちを送り出した後は、暑くなりそうなので、早めに11キロジョグ。昨日の好調な感覚が残っていて、今日も足が軽かったです。気温がだいぶ下がってきて、タイムが出しやすくなりましたね。

読書は、ジョギング関係の新書を速読。最近、ジョギング関係のインプットをサボっていましたが、やっぱりプロのアドバイスは的確で参考になります。ストレッチを増やして、ただ走るだけの練習を見直して見ようと思います。

その後、昼寝をして、ブログ執筆、子のお迎え、という一日でした。

 

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漢字検定2級を受けてきました② 漢検はビジネスに有効?

漢字検定2級に、10日間でチャレンジしました。

その続きです。

 

 

前回の投稿では、今さらながらに漢検を受験する理由や、漢検CBT受検についてまとめました。

 

漢字検定2級を受けてきました① 漢検CBT受検

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

漢字検定は、ビジネスに有効なのか?

 

漢字検定は、1級、準1級から10級までの等級に分かれていて、履歴書に書くと効果的なのは2級から、と言われています。

私の場合は、ビジネススキル向上目的で漢検を受検しているわけはありませんが、出版社や印刷会社では、漢検の取得推進制度(問題集や受験費用を会社が負担)を作って社員に漢検の取得を促していたり、面白いところでは、TBSのアナウンス部では、新人アナウンサーに2級の取得を義務付けているようです。

 

日本漢字能力検定HP 大学・企業の漢検取組事例

 

こういった業界に就職・転職を希望される方にとっては、漢検の資格を取得したことはアドバンテージになると思います。

ですが、これは限られた業界(ほかには、教育業界なども有効かもしれません)の話しであって、一般的な企業への就職活動に際して、漢検を取得したことをアピールしても、面接担当者には、それほど響かないだろうと個人的には思います。

ですので、漢検はコアスキルとしてではなく、あくまでも趣味的な余談的なスキルとして、履歴書の経歴に花をそえる程度のものだと考えます。

個人的には、勉強する習慣があるというだけでも、結構な強みにはなると思いますけどね。

 

漢検2級のレベルは?

 

2級のレベルは、高校卒業・大学・一般程度とされており、その対象となる字数は、2136字。

常用漢字がすべて読み書き活用できるレベル、とされています。

 

日本漢字能力検定HP 出題内容

 

常用漢字であれば、なんとなく勉強しなくても一般的な知識で対応できるのではないか?と思われるかもしれません。

かくいう私自身も、漢字検定の受験することを決めたとき、
2級までは誰でも受かるから、俺は準1級からだな
と思っていました。

実際、漢検のHPに出ている受験級の目安チェックを解いてみると、2級でも簡単に解けるので、勉強しなくても合格できると思ってしまったのです。

 

日本漢字能力検定 受検級の目安チェック

 

そこで、早速、準1級の問題集を購入して、勉強をはじめたのですが、一番最初の「読み」の時点で、正解率が30~60%程度しかなく、間違えた問題をすべて暗記していく作業が、けっこう苦痛で非効率的に感じました。

ちなみに私は、漢字をちゃんと勉強したことはありませんが、大学生時代に文学にハマっていて、夏目漱石や三島由紀夫といった古い作品もよく読んでいましたし、社会人になってからは、歴史小説や時代小説にハマり、漢字(活字)にはかなり親しんでいる自信が、実はありました。。

この状態で勉強を進めていくのはメンタル的にきついし効率が悪い、と判断して、級を一つ落として、2級からチャレンジをスタートすることにしました。

 

2級に10日間でチャレンジ

 

2級にランクを落としたからといって、のんびりと次の試験(次回は年明けの2月:執筆日現在は10月)まで2級の勉強をするのは、間延びしてしまいますので、前回お話したCBT受検を利用して、10日間でチャレンジすることにしました。

使用したテキストは一冊だけ。


 

アマゾンで評価が高かったこの一冊のみで、勉強しました。

受験してみての感想(合格したか分からないのに、いうのもなんですが)は、この1冊で、対策は十分できた、と思います。

 

では、その勉強の仕方ですが、少し長くなってきたので、つづきは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

2:47起床。
久しぶりにFP2級の勉強からスタート。
内容は、2級からの論点である「中小法人の資金計画」。何ヶ月ぶりかに、BSとPLをみたような。。このブランク、ちょっと長くて危険です。

子供たちを送り出した後は、こちらも久しぶりに株価をチェック。
ひろぎんホールディングス(広島銀行の持株会社)、株主優待を新設したようで試しに100株購入してみました。2500円相当のカタログギフトは、株価に対してかなりの大盤振る舞い。今後が、楽しみな銘柄です。

その後、11キロのランニング。中3日あけて、足の回復が順調。バネが入ったかのごとく、飛ぶように走れました。ファステストラップは、キロ4:09。目標のキロ3分台は、あと少しです。

お昼は、週末の海外サッカーをダゾーンでダイジェスト視聴。不戦勝だったユベントス、7点大敗を喫したリバプール、6点大勝したスパーズ(ソンフンミン凄すぎ)、セビージャに苦戦したバルサ、得点力不足だが首位奪取のマドリーと、話題豊富な今週末のサッカーでした。

昼寝後に、ブログ執筆、子供のお迎え、という一日でした。

 

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漢字検定2級を受けてきました① 漢検CBT受検

漢字検定という試験があることを、ご存知でしょうか?

私はうっすらとしか知らなかったのですが、この度、チャレンジしてみました。

 

 

なぜ、今さら漢字なのか?

 

なぜ、今さら漢字の勉強をするのか?

疑問に思われる方も多いと思います。

 

今の時代、漢字を勉強する必要性は薄れています。

なぜなら、大学等を卒業した後に、手書きで書類を作成するシーンは、年々少なくなっていて、仕事上であれば、パソコンやスマホで文字を入力して、用を足せば良いので、漢字を必要とすることが少なくなっているからです。

 

ですが、たま~に漢字を書く機会があるときに、
あれ?あの漢字どうやって書くんだっけ?
と思い出せなくことがあると思います。

しかも年々、漢字を書く機会が少なくなる上に、私のようなおっさんになると記憶も退化していきますから、その思い出せない度合いも、なかなかに深刻なものになってくるのです。

私は、税理士試験の勉強を長く(11年ほど)していましたが、ときどき「譲渡」「付随」「船舶」「帳簿」「所轄」といった当たり前に書けなければいけない漢字が書けなくて、冷や汗をかいたことが何度もありました。

そんな退化している自分にちょっと焦りを感じでいたこともあり、漢字検定にチャレンジしてみたのです。

 

そして、現在、小学2年生の長男が漢字嫌いになりかけているので、父親である私が、漢字の勉強を楽しんでいる姿を見せることで、漢字に興味をもってもらう、というシークレット・ミッションもあります。

私が漢字に詳しくなれば、もっと子供に漢字の楽しさをプレゼンできるようになるのではないか、という自分への期待もありますね。

 

漢検は、2級までは好きなときに受験できます

 

漢字検定は、個人受験の場合には、年に3回しか受けることができない(6月、10月、2月)ようです。

 

日本漢字能力検定HP 検定日程

 

この場合は、チャンスが年に3回しかないですし、受験地も限られます(例えば、私の住む埼玉県は、さいたま・川口・川越・所沢・深谷・埼玉東部の6ヶ所)ので、移動時間も含めると受験するのに半日がかりで、貴重な休日がつぶれてしまいます。

資格試験はそんなものでしょ、といってしまえばそれまでですが、実は、もっと気楽に受験できる方法があることを知り、すぐに申し込みました。

 

気楽に漢検を楽しむ 漢検CBT受検とは?

 

その気楽に受験する方法とは、漢検CBT受検といわれるもので、この方法は、試験会場でペーパーテストを一斉に受ける従来の方法ではなく、パソコンを使って、試験会場で、個別に試験を受ける方法です。

CBT受検では、年3回の縛りがなく、好きなときに近くの会場(私の場合は、隣町の小さなパソコンスクールで受検できました)で、パソコンを使って、受けることができるため、気楽に受験することができます。

私は、隣町のスクールだったため、日曜日の夕方に自転車でふらっと出かけて、2時間程度(移動時間・試験時間含めて)で、受験することができました。

また、受検を申し込んだのが9月22日で受験日が10月4日、合否の結果は8日後に分かるというスピード感も魅力ですね。

税理士試験のように合格発表まで4ヶ月待ちというタイムスケジュール(税理士試験は人生をかけて受験するような重たい試験なので、この長さは、拷問的な長さなのです)で長年動いていた私からすると、夢のような試験方法です。

 

私は、この方法を見つけて、これは良いなと思い、すぐに申し込んでみました。

申込みと同時にアマゾンで問題集を購入したので、問題集がとどいたのは2日後です。

ですので、この漢検2級は、勉強日数10日でのチャレンジとなりました。

このチャレンジは、果たして成功したのでしょうか?

 

具体的な内容については、次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

※ CBTとは、Computer Based Testingの略 とのことです。

 

【昨日のできごと】

2:15起床。
昨日は、20:30に家族全員で寝てしまったので、早起きです。
早朝は、漢字の勉強の仕上げを。書き取りの最後の練習、なかなか厳しかったです。

午前中は、長男と次男をサッカーの練習に連れていって、練習中にこっそり車の中で少しだけ漢字の勉強です。ちょっと早起きしすぎたせいか、居眠りをしてしまいました。

練習から戻った後、子供たちとブレイブボードで遊び、庭いじりを少々。
咲き終わったオシロイバナを全て抜いて、3年間うまく咲かなかった紫陽花を切りました。代わりに何を植えるか、ずっと悩んでいるところです。

午後は昼寝後に、漢字の最終チェック。
3時から試験会場に向かい、試験を受けてきて、夕方はブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人⑤

先日、逝去されたTAC創業者の斎藤学院長の著作「ビジネスの論理」再読。

今回は、その第5弾です。

 

 

斎藤先生の訃報を聞いて「ビジネスの論理」を再読しています。

先生の公認会計士の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となって、会計士市場、税理士市場を攻略、さらには新しい市場に挑戦し続けた時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人④

 

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

斎藤先生流の限界の超え方

 

前回までの時系列的な先生とTACのヒストリーから離れて、「ビジネスの論理」に語られている、斎藤先生流の限界の超え方について、今回は見ていきたいと思います。

 

まず、先生が最初の壁を超えるのは、公認会計士の受験生として、仙台で独学しながら2年連続で不合格になった後に、東京の受験予備校に入ったところで、勉強に打ち込むシーンです。

 

それまでの私は普通であった。
だが、普通に努力したのでは普通で終わってしまう。
群れから抜け出て圧倒的な強者になるためには、普通を遥かに超えた努力をする必要があると感じた。
私は何とかして普通の人の群れから抜け出て地上最強の強者になろうと決意した。
そのためには他の人に真似のできないレベルで実行して限界の壁を超える必要があった。
私は試験と一つになりきり、他の人には真似のできないボリュームの時間を投入することで全受験生の中で一番になろうと目標を定めた。
勉強時間を捻出するために睡眠時間を削った。1日に10分ずつ減らした。
当初は6時間あった睡眠時間を5時間にし、さらには4時間にした。
そして3時間にまで減らした。3時間眠れば翌日も頭は回転した。
だが、それ以上睡眠時間を減らすと頭は使い物にならなくなった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p83

 

睡眠時間を削って勉強することについては、人によって成果が出る場合と出ない場合があるでしょうから、私からはあまりオススメはできません。

ただ、一つのことを極めようと決意した場合に、「何か」を手放さければならない、というのは事実だと思います。

斎藤先生の場合は、それが「睡眠」だっただけで、私たちの場合では、それが「友人との飲み会」だったり「スマホ」だったり「SNS」だったりすれば良いではないかと考えます。

 

全国模試1位を取る人の努力

 

 

ちなみに「全受験生の中で一番になろう」という先生が、どの程度の努力をしたのか、以下の文から察していただけると思います。

 

1日3時間睡眠で全てのエネルギーを勉強に集中するには並はずれた体力と精神力が必要であった。
肉体と精神が限界に近づくまで私は自分を追い込んだ。
想像を絶する過酷な日が続いた。
幾度も限界の前であえいで倒れた。それでも私は限界のバーを日々高めた。
すると限界は一日ごとに高くなった。
私はその日に勝つことだけに集中した。命懸けの勝負で負ける訳にはいかなかった。勝てない日にはなりふり構わず引き分けに持ち込んだ。
日ごとに限界は高められ、私は無人の原野を一人で走った。私と同じレベルで走れる人は誰もいなかった。
私はゴボウ抜きで順位を上げた。そして公認会計士の最大規模の公開模試で念願の一位になった。私は受験生の頂点に立った。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p83

 

ここまでの努力を私は、まだしたことがなく、また、これから先もできないだろうと思います。

ただ、ここまで努力した人を知っている、というだけでも意味があるかな、とも思います。

 

太く短く生きること

 

斎藤先生の「圧倒的な努力」は、受験生時代から経営者時代にも続きました。

 

私は公認会計士の受験生時代に、1日3時間睡眠で勉強した。
あの時私は日本で私以上に頑張って生きている人はいないはずだ、と思いながら頑張った。
だが、社長になってみてあの時の私は甘いことがわかった。
いくら辛いとは言え、自分一人のために頑張っただけの平和な日々であった。(中略)
私は多分、40歳までは生きないだろうと思った。1日3時間睡眠は経営者になっても続いた。
無理に無理を重ね生命を削って働いた。
私は太く短くいきればそれでよいと思った。
長くだらだら生きるよりも全速力で駆けられるだけ駆けて、40歳位でポックリと死ぬのが私の人生のイメージになった。
私は生命の長さに執着せずに、いま、ここにいる自分の全ての生命力を出し尽くして生きる覚悟をした。
私は生まれたばかりのTACを何としても大きな会社に成長させようと強く願った。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.139-140

 

先生は、生命の長さよりも、今の瞬間に生命力を出し尽くすことを選択したようです。

若いころから、体に無理を重ねたため、倒れてしまう話しも何度となく、「ビジネスの論理」には紹介されています。

そして、40歳を超えてもまだ、走り続ける先生の話しは続きます。

 

その他にも読みどころ満載

 

特に、先生の趣味であるマラソンの話しは、勉強やビジネスの苦労話以上に、さらに過酷な話しが出てきます。

ちょっとだけ、ご紹介すると、マラソンと言っても、100キロを超えるウルトラマラソンであったり、山の中を24時間以内に走破する山岳耐久レースであったり、とその過酷さは、尋常ではありません。

その様子は、先生の別の著作である「風の二重奏」にかなり詳しいです。

 

また、先生は子育てについても少し、エッセイを書いていて、激務のさなかで、子供をお風呂に入れることと寝かしつけの絵本の読み聞かせを習慣にしていることにも触れています。

その他、独身時代の恋愛の話し学生時代のインド放浪の話しなど、紹介しきれない話しがたくさん詰まっています。

 

TACで勉強している方、していた方、違う学校ではあるものの斎藤先生に興味がある方は、ぜひ先生の著作を手にとって見ていただれば幸いです。

今まで、経験したことがないような熱量を、その文章から感じ取っていただけると思います!!

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

 


【昨日のできごと】

2:10起床。
漢字検定2級の勉強。学習してみると、2級でも楽ではないことに気づきました。
読みはほとんどできるのですが、「部首」「熟語の構成」「四字熟語」といったところは、大苦戦が続いています。部首なんて、中学校くらいからやっていないので、さっぱり分からないのです。勉強を続けていると少しづつ、カンを取り戻してきますが、来週の日曜日が試験日なので、日程的にタイトすぎて厳しいです。

4時からは、海外サッカー観戦。レアル・マドリー対レアル・ベティス。前節では動きの悪かったマドリーですが、今日は好調でした。先取点のゴールを決めたバルベルデ選手、去年の好調時のようなアグレッシブな動きを見せてくれてよかったです。

その後、マクドナルドで、お昼を買って家で食べ、午後からは長男のサッカーの送迎。今日は練習の見学は中座して、昼寝と読書をしました。

家に戻って、夕方はブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人④

先日、逝去されたTAC創業者の斎藤学院長の著作「ビジネスの論理」再読。

今回は、その第4弾です。

 

斎藤先生の訃報を聞いて「ビジネスの論理」を再読しています。

先生の公認会計士の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となって、会計士市場、税理士市場を攻略した時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

 

今回は、その続きから、お話させていただこうと思います。

 

次なる一手は、専修学校

 

公認会計士市場を攻略した後に、税理士市場において苦戦しつつも、順調に受講生の数を伸ばし続けたTAC。

1980年度に1億円だった売上は、4年後の84年度には8億円となり、4年間で8倍という急成長を遂げることになります。

ここで斎藤先生は、次の一手として、専修学校の認可を受けて、学校法人になることを目指します。

高校を卒業した人たちを教育する専修学校には、肥沃なマーケットとしての魅力があったそうです。

 

しかし、ここで思わぬ横やりが入ります。

専修学校に新規参入するには、同じ区内にある既存団体の了解が必要であるという規制がありました。

 

TACが学校法人ではない理由

 

当然、既存団体は、自分たちの受講生が奪われることを恐れ、TACの参入を認めようとはしません。

結局、既存団体はTACの参入を徹底的に阻止し、先生の描いた専修学校の夢は葬られてしまいました。

 

私は規制という名の新規参入制限に歯ぎしりした。悔しかった。
目の前で描いていた夢が瓦解した。
私は「規制」のある世界でビジネスすることに嫌悪感を抱き市場から撤退することを決めた。(中略)
後にバブルが崩壊した時、様々な人から「学校法人を買いませんか」と誘いを受けた。「学校法人になると税金が安くなり補助金がもらえます」と説明された。
私は二つの理由を挙げてこの話を断った。
「税金を払うのは大事なことです。学校法人だからと言って税金が安くなるのはおかしいです。TACは自立した存在として自分の足で立つことに誇りを持っています。補助金をもらうと、出してくれた役所に飼い慣らされてしまいます。自分の運命の主導権はいつも自分が握るべきです。それが人生の基本です。補助金はいりません」
学校法人になることを断った根っこには、この時、規制の前に撤退を余儀なくされた苦い経験があった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.239-240

 

映画のワンシーンになりそうな感動的な場面ですね。

斎藤先生のキーフレーズである「自分の運命の主導権は自分で握る」がここにも現れました。

(TACが学校法人でない理由は、こういったことも背景にはあったようですね。)

 

ピンチをチャンスに変える

 

専修学校の認可を得ることができずに、一歩踏み込んでいた市場から撤退を余儀なくされたTAC。

会計士・税理士市場で二戦二勝して、勢いにのっていたTACの成長神話が、崩壊するピンチにさらされました。

しかし、ここでも斎藤先生は、次の成長シナリオを描きます。

 

当時、資格は分野毎に分かれていた。
会計以外の資格は別の世界にありそれぞれの老舗が牛耳っていた。
私は垣根を壊して全ての分野の資格をTACで制覇しようと野心を抱いた。
84年、33歳になった私は、全社員を小さな教室に集めると、これからTACが取り組む壮大な戦略を語った。
シーザーがルビコン河を渡ったように、私は戻れない決断をした。
あとはひたすら駆け抜けて戦うだけであった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.250

 

ここからのTACは、毎年のように怒涛の勢いで、新たな分野での新規の講座を開講していきます。

 

85年 情報処理技術者試験
86年 宅地建物取引主任者試験
87年 行政書士試験
88年 英文会計試験
89年 中小企業診断士試験
89年 米国公認会計士試験
90年 証券アナリスト試験
91年 不動産鑑定士試験
92年 ファイナンシャル・プランナー試験
94年 公務員試験

 

各分野の老舗は、一度出来上がったコンテンツ(教材)を何年間も使うことで利益を上げていたのに対し、TACは毎年、莫大な手間とコストをかけて教材を作り変えることにこだわったそうです。

そして、会計士と税理士の市場で戦ってきたTACは、そのノウハウを新市場でも導入し、次々に新しい分野での頂点を極めていくことになります。

 

規制の壁に阻まれて、撤退した専修学校でしたが、その後にTACは、規制のない自由な市場で、戦いに勝ち続けていきます。

まさにピンチから生まれたチャンス

私達の日常においても、一見ピンチに見える状況が、実はチャンスではないか、という発想を大事にしたいですね。

私も税理士登録ができずに、日々もどかしい状況ではありますが、この状況を楽しみつつ、新しい展開に備えているつもりです。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

 

【昨日のできごと】

2:20起床。
少し早いですが、スッキリ目覚めたので、そのまま起きました。
FP2級は、公的年金について。私が老齢基礎年金をもらえるまで、あと20年。私が大学生の頃には、年金は私達が老人になるころには破綻していてもらえない、という話しが流行していたけど、今は、そんな話しはあまり聞かなくなりましたね。
漢字検定は、2級の問題集が届いたので、早速スタート。実は、試験も10日後に控えているので、急ピッチでお勉強です。読みは、95%以上できますが、部首の問題は、さっぱり分からず、焦っています。

さらに、積読中の図書館の本を一気に4冊パラパラ読み。1冊10分程度ですが、じっくり読んだときと、残るものはそんなに変わらないような気もします。

その後、子どもたちを送り届け、雨が降りそうなので、先に11キロジョグ。
珍しく、先を走っている人がいて、抜かしてしまうそうだったので、急遽、コース変更を。たまに、抜かすと抜き返してくる人がいて、こっちもさらに抜かされないようにペースアップしたりして消耗するので、なるべく抜かさないようにしています。

その後は、ブログ執筆と漢字練習、子供のお迎え、といった一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人③

TAC創業者の斎藤先生の著作「ビジネスの論理」再読しました。

今回は、その第3弾です。

 

前回、前々回は、斎藤先生の著作を再読し、先生の受験生時代から講師時代、そしてTACの経営者となった時代について、見てきました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

 

今回は、その続きからお話させていただこうと思います。

 

税理士市場に参戦するも

 

公認会計士市場を席巻したTACのその後。

斎藤先生は、次の狙いを公認会計士市場の5倍の市場規模がある税理士市場に定めました。

斎藤先生自身が「伝説の受験生」であり「人気講師」でもあった公認会計士市場とは異なり、先生自身もまったく知識のない税理士市場。

そこで斎藤先生は、公認会計士の講師時代に財務諸表論の担当だったことから、税理士講座でも財務諸表論の講師を担当します。

そこで、ライバル調査をした際に、ライバル校は年が変わっても、教材の作り変えをしていなかったことに着目し、TACのオリジナルな試験委員対策を行うことを思いつきます。

そして、財務諸表論の試験委員である宇南山先生という方の名を冠した「宇南山対策特別講座」という特別講座を作り、雑誌に全面広告を掲載して宣伝して、その講座に斎藤先生自身が、講師として教壇にたって勝負をかけたそうです。

そして、これが評判となり、夏の講座開講前の前哨戦となるこの特別講座は、税理士試験の受験生を多く集め、順調なスタートを切ったかに見えました。

 

税理士市場での苦戦

 

ところが、夏の本試験後の税理士講座開講時に、集まった受講生は、簿記論・財務諸表論・税法3科目の講座に対して、合計でわずか90名だったそうです。

すでに、税理士講座が順調に滑り出す予定で、新築ビルの賃貸契約もすませていた中での大誤算に、TACの講師たちの士気は下がります。

中には、順調な公認会計士講座に経営の焦点を絞って、税理士市場からの撤退を迫ってくる社員も現れたそうです。

そこで斎藤先生は、手を打ちます。

 

私は講師に集まってもらった。
講師が自信喪失するとそれが受講生に伝わってしまう。
まず会社の立場を明確にした。「予定通り続けます。閉鎖はしません」こうして講師の不安を取り除くと、次に考え方を語った。
「いまきてくれている受講生の面倒を徹底的に見て下さい。寺子屋式で一対一で教えて実力を高めるのです。いまいる人たちを大事にすれば、来年は必ず知人を連れてきてくれます」
私は90名の受講生を雪達磨の芯にして大きく回転させる作戦を熱を込めて語った。そのためにも、目の前の受講生の面倒をしっかり見て欲しいと頼んだ。
(中略)
私は自分が税理士講座の「輝く太陽になろう」とした。
授業前に企画室に立ち寄る講師に、私は明るく元気に声を掛けて情熱と勇気を手渡そうとした。(中略)
私は危機の時ほど、明るく元気に振る舞うことを自分に課した。
私は1年365日を「輝く太陽」であり続けようとした。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)pp.174-175

 

税理士講座の苦戦で、危機に陥りながらも、自らが「輝く太陽」になり、講師にそして受験生に「情熱と勇気」を与え続ける姿勢が感動的です。

また、顧客である受講生を、徹底的に大事にする姿勢にも、好感が持てますね。

 

コペルニクス的転回で逆転

 

この顧客である受講生を徹底的に大事にする姿勢が、新しい教育システムの発明につながっていきます。

 

私は税理士講座で教えるようになってから、受講生のイメージが変わった。
公認会計士講座では優秀な大学生が集まっていた。親が出資してくれるので、本人は勉強に専念していればよい恵まれた環境にいる人が多かった。
そのため、高いハードルのカリキュラムでもついてきてくれた。
それに対して、税理士講座の受講生は主婦も含む多様な社会人であった。(中略)
私は「多忙な社会人」を見つめて受講生の概念にした。
私は「受講生中心主義」をTACの理念に掲げていた。受講生として「多忙な社会人」を見つめることで、その人たちをはっきりと見分けることができるようになった。
これまでどの教育機関も考え出すことのできなかった全く新しい中心概念を、TACは提示することができた。
この中心点から新しい教育システムが構想された。コペルニクス的な発想の転換であった。私は「これで勝てる」と心の中で叫んだ。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p195

 

先生は、それまでの受験予備校では遅刻したり欠席したりする社会人が邪魔者扱いされていた状況に着目し、むしろ「多忙な社会人」こそが、顧客の中心点にあることに気づき、授業を欠席した人たちをフォローするために「無料テープレクチャー制度」を作りました。

こういった改革を行うことで、TACの税理士講座は、翌年の夏には、300人以上の受講生が来ることになり、以降、毎年倍々ゲームで受講生を増やし、税理士講座でもブランドを築くことに成功しました。

 

様々な業界において、この「顧客第一主義」は、良く使われるスローガンではあります(話題のドラマでも、頭取が使っていますね)が、実際に現場レベルで、真の「顧客第一主義」が実践されていることは、少ないものです。

「顧客第一主義」とは何かについて、真剣に考え、実行してきた企業は、優良企業であり、投資に値する会社でしょう。
(その上で、社員満足度も高い会社であれば、なお良いですね)

また、ご自身の仕事においても「顧客第一主義」、できるできないは別にして、突き詰めて考えてみるのも、有効かもしれませんね。

 

少し長くなってきましたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
FP2級の勉強は、社会保険について。3級より詳しくなっていますが、かなり重複しているので、覚えるのはラクです。
漢字検定は、引き続き準1級の勉強。読みのAランク、初見で正答率が30~60%という厳しい現実。間違った問題を全て覚えようとしても、多すぎて無理ですね。ただ、よく読んでいると、意味がつかめてくる感じが面白いですね。

その後、子どもたちを送り出し、雨が降りそうなので、先に11キロジョグ。
曇り空で、気温は23度くらい。涼しくて快適ですが、ちょっと物足りない展開かも。つらかったけど、夏の強烈な日差しが、恋しくなります。

その後、昼食を取らずにブログの執筆。
連休中の体重増加をプチ断食でカバーしてみました。お昼を食べないと、眠くならないし、思ったより快適。勤務時代も忙しすぎるときは、お昼を抜くことはたまにアリましたが、これはこれで、なかなか良いですね。ちょこちょこ試してみようと思います。

午後は3男を保育園から早退させて、予防接種のため小児科に。
3歳になったばかりの3男は、意外にも泣かずに余裕のそぶりでした。

 

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人②

TAC創業者の斎藤先生の著作「ビジネスの論理」再読しました。

今回はその続きです。

 

前回は、斎藤先生が公認会計士だったころの受験生時代について、お話ししてみました。

 

TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

カリスマ受験生から人気講師に

 

先生は、超人的な努力(一日3時間睡眠で猛勉強をした結果)で、全国1位を取り続け、公認会計士試験を突破すると、受験生仲間が監査法人に就職していくのを尻目に、1年間は動かずに(就職等せずに)生きる戦略を練る、という決断を下します。

そして、その1年間の間に、ご親族への学費の返済を目的に、1年間だけの契約で会計士の受験予備校の講師を引き受けられます。

先生は、ご自身の公認会計士の受験勉強で汗と涙を流した経験を活かし、受験生と同じ目線で授業を組み立てて、講義用レジュメを工夫され、たちまち人気講師になったそうです。

そしてそのまま、先生は人気講師として活躍してた受験予備校の新会社(TAC)の社長に29歳で、就任されます。

 

人気講師から経営者に

 

受験予備校において人気講師となった斎藤先生は、若くしてTACの未来を託されます。

 

今から約40年前、公認会計士の受験校の市場は今ほど大きくはなく、もちろん、O原、T社といった大手ブランドも存在しない時代の話しです。

そこでは、試験合格者の起業家たちが、小さな市場の覇権を争って、受験指導校を作り、戦国時代さながらの「血みどろの争奪戦」が繰り広げられたそうです。

 

私は公認会計士の受験市場をTACで総取りしようと考えた。
限定された市場ではあるが、高度に知的なマーケットであった。
この市場で圧倒的な強者になれれば次々に他の市場を攻略して日本における知的産業の強力なリーダーになれるはずだと大それた望みを抱いた。
私は野心でいっぱいになった。一方で現実は悲惨で絶望的ですらあった。
私はTACで一番の人気講師であったため、連日授業に忙殺された。
夜の授業が終了した10時過ぎにようやく自分の時間を持ち戦略を考えることができた。
私は会社に寝袋を持ち込んだ。帰宅できる日は幸運な日だった。
私は1年365日を全て働いた。体力なら無尽蔵にあった。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p114

 

斎藤先生は、受験生時代に毎日3時間睡眠で勉強したそうですが、この時代にもやはり3時間睡眠を続ける「圧倒的な努力」で、この難局を切り開いていきます。

 

大学生市場を開拓して、公認会計士の受験市場を席巻

 

斎藤先生は、この公認会計士の受験市場を攻略する鍵として、大学生に目を向けました。

 

当時、公認会計士の受験市場の中心に会社を退社した人たちがいた。
大学在学中に勉強を始める人はまだ少数派であった。
私は自分の経験から、これからは大学在学中に公認会計士受験を目指す人が増えるだろう、と予感した。
但し、当時は圧倒的に大企業を志望する大学生が多かったため本当にそうなるかどうかはわからなかった。
私は「プロフェッショナルへの招待」というパンフレットを作った。
その中で、大企業に自分の運命を委ねる生き方とは別に、プロフェッショナル(職業的専門家)としての自立した生き方があることを力説した。
職業的専門家として運命の主導権を自分が握る自立した生き方を主張した。
『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p128 太字部分は、投稿者によるもの

 

当時の日本は、高度成長期。

大企業に入れば一生安泰と思われていて、大学がレジャーランド化していた時代。

斎藤先生は大学生に向かって「人間として如何に生きるべきか」の人生哲学を正面から説き、会社に頼らず自分の足で、しっかりと大地に立つ生き方を大学生に訴えることで、大学生の心を捉え、公認会計士の受験市場において、新たな鉱脈を掘り当てました。

 

その戦略眼の鋭さに、舌を巻きますね。

 

運命の主導権を自分が握る

斎藤先生の言葉の中で、私が好きなのがこの「運命の主導権を自分が握る」という部分です。

経済評論家の勝間和代さんに「会社に人生を預けるな」という本があったと思いますが、同じ発想ですね。

 

会社に所属する≒会社に毎日通勤する、という前提が崩れつつある現在。

コロナ禍の状況下で、働き方は劇的に変化しつつあり、リモートワークを取り入れる企業が増えるなど、ますます成果主義が浸透していくように思います。

企業によっては、入社面接すらオンラインで行われる中で、働く人のスキルを証明する手段の一つとして、「資格」の持つ役割は、ますます増していくのかもしれません。

 

少し長くなってきましたので、続きは次回にお話しさせていただこうと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
シャワー等のルーティンの後、FP2級の勉強。住宅取得資金計画について。3級より少しづつ、論点が掘り下げられていますね。
ちなみに私は、頭金をほとんど入れずに、住宅ローンで自宅を購入しました。10年間は住宅ローン控除を使った方が、お得だからです。10年後は、返せるならさくっと払ってしまったほうが良いですね。

その後、漢字検定準1級の勉強。正直なところ、漢字にはかなり自信があったのですが、準1級は恐ろしく難しいです。そこで、作戦を変更して10日で2級を復習して、2級を突破してから、準1級に行く作戦をとることにしました。

朝食前に、11キロジョギング。3日の休足日をもうけたにもかかわらず、左ふくらはぎは全快せず。ジョギング後のケア(ストレッチ)も研究しないといけないようですね。
連休中に外食が続き、体重が増え始めた(+2キロくらい)ので、ここから走りこんで落としていきたいと思います。

その後、家族で児童館に行き、午後からは、ブログ執筆、という一日でした。

 

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TAC創業者の斎藤先生 限界に向き合い、格闘し、限界を超える人①

私の受験キャリア(簿記検定・税理士試験)のほとんど全ては、TACの講座で学んだものでした。

私がTACを好きな理由は、株主優待券を使うことで受講料が安くなることもありましたが、TACの創業者として、長年、経営に携わってきた斎藤先生の魅力も大きかったと思います。

 

 

そんな斎藤先生の訃報が、9月の上旬にTACのニュースリリースで伝わりました。

 

TAC株式会社 【訃報】弊社全体表取締役社長の逝去に関するお知らせ

 

享年69歳。

あまりにも、早すぎる別れです。

ですが今でも、斎藤先生の残された著作を紐解くと、その濃密で劇的な人生の一端を垣間見ることができます。

 

「ビジネスの論理」を再読

 

今回の訃報を聞いて、久しぶりに斎藤先生の著作を手にとってみました。

 

その一つである「ビジネスの論理」は、70数編からなるエッセイ集です。

一つのエッセイは、4~5ページで2~3分程度で読み終えることが可能です。

その内容は、斎藤先生の少年時代や大学生時代、公認会計士の受験生時代、TACの創業期、数々の講座を立ち上げていく拡大期、趣味のマラソンの話しなど様々な場面が、語られています。

必ずしも時系列で並んでいるわけではありませんが、どのエッセイにも斎藤先生自身の人生経験が色濃く反映されていて、読む人にエネルギーを与え、勇気づけてくれるはずです。

 

受験生時代の私も、何度となく斎藤先生の著作に励まされていました。

今でも、なにか楽をしようとしている時、サボろうとしている時には「合格しなければ、タダの人」や「圧倒的な努力」といった斎藤先生のフレーズが頭をよぎりますね。

 

カリスマ受験生だった斎藤先生

 

斎藤先生は、東北大学を卒業後、公認会計士になるために、東京の受験専門学校に入り、勉強をしています。

その頃の先生は、全国模試で1位を立て続けで取るような「伝説の受験生」だったそうです。

ただし、そんなカリスマ受験生になる前の斎藤先生は、仙台にいる時代に、公認会計士の勉強を2年間独学で行っていて、しかもその2年間の独学は、かなり的外れの独学だったようです。

 

公認会計士試験は7科目から成り、1科目に2名ずつ試験委員がいた。
かつ試験委員は自分の個性で出題していた。そのため私は一人で14名の試験委員と対決することになった。
彼らの著書を全部購入するとサブノートにまとめた。
だが、著書の点数が多すぎてまとめるのに膨大な時間がかかった。
いくらまとめても間に合わなかった。
 7月が、公認会計士の試験日であった。(中略)
問題を見た時、自分の知識とのレベル隔差に愕然とした。
仕方なく寝ていた。

『ビジネスの論理』斎藤博明(TAC出版)p55

 

先生が受験生であった当時には、仙台には受験予備校がなく、また、受験用の参考書も充実していなかったようです。

 

今は、情報格差がほとんどない恵まれた時代

 

今では、仙台にも受験予備校はたくさんあるでしょうし、また、仮に通えない地域にお住まいの方も、Web通信やDVD通信、音声通信といったスタイルで、東京の受験生と変わらない情報量で、受験勉強をすることが可能です。

また、仮にお金や場所の制約等で、受験予備校に頼らずに独学で勉強するにしても、斎藤先生のように試験委員の著作から勉強するようなスタイルではなく、独学用の優れた参考書が書店やネットでいくらでも手に入りますから、先生が受験生だった頃のような情報格差は、いまではほとんど無くなっています

(そういう意味では、今の環境に感謝して勉強しないといけませんね。)

 

ですが、先生が受験生だった当時には、このような情報格差によって、受験生の進路の選択肢が少なかったのだろうと思われます。

このような情報格差は、実はビジネスチャンスであるとも、捉えられます。

つまり、情報格差があるということは、そこに情報格差を補うようなビジネスを展開する余地がある、ということです。

 

少し長くなってきそうなので、続きは次回にお話させていただきます。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

Have a wonderful weekend !!

 

 

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
早朝時間は、先日に続き、新しい勉強のネタ探し。
今日は、漢検について調べてみました。前からチャレンジしてみたかった資格。ネット上でお試し問題を見た感じでは、2級までは取れそうだったので、準1級から受けてみるのも良いのかな、と思っています。とりあえず、問題集を取り寄せてみました。

その後は、大学院に仲間に頼まれた資料探しをしたものの、見つからず。

昨日、だいぶ攻めた走りをして、足にダメージが残っているので、ジョギングは休んで、サボっていた庭の芝刈りと草取り。
今年は、芝刈りを全然やっていなかったのに、あまり伸びていないのが不思議。7月の悪天候のせいかもしれませんね。

お昼は、何回かに分けてみていた映画「キングダム」鑑賞。原作を読んでいないので、特に思い入れがないのですが、けっこう楽しめました。特に、信(しん)と漂(ひょう)の少年時代から別れまでの前半の流れが、良かったですね。開始早々、うるっときてしまいました。

そして、昼寝後にブログ執筆、という一日でした。

 

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