「小心者のままでいい」から学ぶ小心者の人生戦略

小心者は、強心臓・強メンタルの持ち主に憧れます。

ですが、小心者ならではの、優位性もありますよね。

 

小心者のサラリーマンが、突然40億円の負債を背負ったら

 

「小心者のままでいい」 湯澤剛 (小学館)

という本の作者である湯澤さんは、大学卒業後にキリンビールで働いていたサラリーマンでした。

ところが、そんな湯澤さんが36歳だったある日、湯澤さんのお父さんが急性心筋梗塞で急死してしまい、お父さんが経営していた会社を突然、継がざるを得なくなったそうです。

そのお父さんの会社は、海鮮居酒屋を中心に「吉野家」のフランチャイズや、回転寿司、カラオケ、サウナなどを多角経営をしていて、店舗数が33店舗、年商が20億円。しかも、借入金の合計が40億円もあったとのこと。

20億円の年商に対して、借入金が40億円ですから、普通に考えたら、状況は絶望的です。

それに加えて、各店舗では、板前さんがくわえタバコで接客してトラブルになったり、営業時間中に店を閉めてお客さんと酒盛りをしていたり、営業中に店舗の2階で麻雀をしていたり、とスタッフのモラルもどん底、という状況。

そんな中で、湯澤さんは、ご自身が小心者であることを強みに変えて、この会社を16年かけて立て直したというストーリーを、この本で描いています。


 

ここではこれ以上、触れることはしませんが、この本の中では、この他にも「これでもか」というぐらい、最悪な状況が次々に現れます。

ご興味がある方は、ぜひ本を手にとってご覧いただけたら幸いです。

 

世の中、何の悩みもなく生きている人などほとんどいない

 

湯澤さんはご自身の個性の特徴として、

 

・臆病で、いつもびくびくしている

・小さなことに敏感で、すぐに動揺してしまう

・新しいことに不安を感じて、心がざわつく

・人からどう思われているかと、気になる

・自分がしたことについて、くよくよと後悔が続く

 

といったものを、あげています。

こうした個性の持ち主をHSP(Highly Sensitive Person)「とても敏感な人」と呼び、こうした個性は、精神医学や心理学の分野では、遺伝による一つの特性であり、生まれ持った個性として、分類されているそうです。

 

湯澤さんほどではありませんが、私自身も自分のことを「小心者」と捉えてきました。

「小心者」であることを克服するために、学生時代には、明るくておおざっぱな友達とつきあったり、営業会社に就職して、営業マンになってみたこともありましたが、どこまで改善されたのかは、自分では分かりません。

今でも、小さな事にクヨクヨすることはありますし、逆に、大きなことに動じなくなったこともあります。

 

世の中、何の悩みも問題もなく生きている人などほとんどいません。
皆、何かしらの問題を抱えながらそれでも笑顔で毎日を過ごしているのです。
そう思うと気が楽になりました。たとえ問題があっても、不安があっても、とにかく行動することが大事なのです。
「小心者のままでいい」湯澤剛(小学館)pp..87-88

 

湯澤さんは、ある時、常に発生し続ける「人の問題」「売上」「資金繰り」「お客様のとのトラブル」といった問題がゼロになることはないことに気づき、「問題があることが普通だ。問題を抱え、それに対応していきながらそれでも幸せに人生を送ることが必要なのだ」と思うようになります。

 

また、新しいことを始めるときの「ざわざわ感」についても、

 

新しいことを始めるときに感じる「ざわざわ感」も同様です。
何か不安になり、心がざわざわするのです。
これに敏感に反応してなかなか行動に移れないことがありました。そんな時には、まずざわざわ感は何らかのリスクのシグナルと考え、それは何かをきちんと考えてみる、そしてそれを確認したら、この感情が消えなくても前に進むことです。
この感情を抱えながらも淡々とやるべきことをやっていくのです。淡々と行動することで感情は消えていきました。
ざわざわ感が無くなってから行動するのではなく、行動することでざわざわ感を消していくのです。
「小心者のままでいい」湯澤剛(小学館)p.88

 

として、「ざわざわ感」の原因を冷静に分析した上で、行動することでざわざわ感を消していくことをすすめています。

 

人間のひとつの理想形は、「細心にして大胆」

 

 

小心者の方(私も含めて)は、小心者であるがゆえに、何かにつけて人の顔色をうかがい、不安になることが多いため、苦労の多い人生です。

ですが、小心者にしかたどり着けない境地もあるようです。

 

人間のひとつの理想形は、「細心にして大胆」であることと私は考えています。そして、その理想にたどり着けるのは、おそらく「とても敏感な人」です。
「細心にして大胆」という理想に到達するためには、初めから大胆である人があとづけで細かく気をまわしていくよりも、気が小さい人の方が圧倒的に有利であると感じています。
「小心者のままでいい」湯澤剛(小学館)p.14

 

「細心にして大胆」まさに理想ですね。

小心者であることを悲観せずに、小心者であることを強みに変えていく発想で、色々なことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

私自身もそうありたいと願い、本日の投稿とさせていただきました。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

4:00起床。
FP3級の勉強は、過去問にトライ。学科試験を解いたところ、44点/60点で合格点(36点以上)でした。税理士試験では、常に劣等生だったので、けっこう嬉しいです。
驚いたのが、試験時間が120分だったこと。私は25分で、終わったので、相当時間が余ります。これは、途中退室しないと、間が持たないですね。。

午前中は、次男を幼稚園に送った後、三男と買い物。
その後、三男を皮膚科につれて行き、やけどの具合を見てもらいました。幸い、順調に回復しているようで、明日から、保育園にいけることになりました。やけどの跡が残るかは、まだ分からないそうですが、無事で良かったです。

午後は、三男とカレーを食べて、軽く昼寝。
三男は、なかなか寝ないので、ウルトラマンのDVDを見せたところ、なんとか寝てくれたので、そのスキにブログ執筆、夕食の準備という一日でした。

 

 

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