令和5年からの税理士試験改正
簿記1級を回避できる可能性が高いです
前回の投稿では、税理士試験の令和5年改正のうち、税法科目の要件緩和についてお話しさせていただきました。
税理士試験の受験資格が緩和されます② 税法科目も緩和しています
今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。
簿記1級を回避できることはとても良いことですが
前回・前々回の投稿で、令和5年の税理士試験の改正についてお話しする中で、受験資格として、簿記1級を通過する必要がなくなりそうだ、というお話しをさせていただきました。
ちょっと古い話になりますが、私が簿記1級に挑戦していた頃、とある税理士事務所の先生から、こんなことをいわれたことがあります。
「1級受かってから税理士試験を受験するとなると、相当時間かかるよ。
なにしろ、簿記1級は税理士試験の1.5科目分のボリュームだからね。
最低1年はかかるから、だいぶ時間がかかるでしょうね。」
そう言われたものの、当時の私は、簿記3級と2級を独学で一発合格して、ノリノリの若造(といっても33歳)でした。
面接では「簿記1級は半年で取ります」くらいに息巻いていたかもしれません。
その時の私は、税理士試験の勉強がどのくらい大変なものかはわかりませんでした。
とはいえ、税理士試験の1.5科目分という言葉を聞いて、なにかとても大変な試験にチャレンジしてしまっているんだな、ということはわかりました。
その先生は、すでに5科目揃えている税理士か、残り1科目くらいの受験生をやとって、将来的に税理士法人化するビジョンで即戦力を求めていたようで、会計事務所未経験+税理士科目0科目の私はあっさりと面接に落ちましたね。
その辺の情報は履歴書を見ればわかったはずなので、違う部分で落とされた可能性が高いですが。。
その先生の予言(?)通り、私は簿記1級のカベに苦しみ、突破に3年近くかかってしまいました。
トータルの時間に換算すると、2000時間くらいは突っ込んだかもしれません。
簿記1級が開いてくれた扉
ですが、簿記1級のカベを乗り越えた経験は、私の人生の中でかなり重要なターニングポイントになっていたように思います。
先にご紹介した先生がいうように簿記1級の学習量が税理士試験の1.5科目分に相当するかというとちょっと微妙ですが、少なくとも1科目分には匹敵するかなと私は考えています。
そして、この簿記1級の合格体験が、その後の税理士試験に勢いをつけてくれました。
というのも、簿記1級の学習内容は税理士試験の簿記論とかなりの部分でかぶっているためです。
ですので、簿記1級(私の場合は全経上級)に合格して、すぐに簿記論に申し込めば、そのままに流れで税理士試験にスムースに入ることができます。
簿記論のほうが簿記1級よりつまらないです
私は全経簿記上級を突破して、税理士試験の簿記論の勉強をはじめました。
簿記論の勉強をはじめてすぐに感じたことは、簿記論は簿記1級の勉強よりも全然おもしろくない、ということです。
税理士試験の簿記論は、内容的に難しい部分もありますが、ひたすら計算がハードなだけだったり、ボリュームが多いだけだったりで、力技の部分が多い印象でした。
その点、簿記1級とはだいぶカラーが違う試験だなという印象を持ちました。
私が好きだった簿記1級の工業簿記・原価計算が、税理士試験の簿記論ではまったくでてこないところも大きいでしょうね。
工業簿記の最適セールス・ミックス、受注可否の意思決定、といった簿記というよりは経営学的な学習内容は、自分が経営者になったかのような視点で勉強することができ、とても楽しかったのです。
税理士試験の受験生からは簿記論に絡まないため嫌われてしまう工業簿記・原価計算ですが、私は好きでした。
むしろこの科目があったから、簿記1級に挑戦し続けることができたようにも思うのです。
そして、簿記1級を経由せずに簿記2級から簿記論・財務諸表論に入っていたら、勉強がつまらなくて挫折していたかもとすら思います。
私は変わった例かもしれません。
ですが、今回の改正で税理士試験の受験生と簿記1級の距離感は大きく変わるように思ったので、記事化してみました。
会計や税法よりも、経営や投資に興味があるという税理士試験の受験生にとっては、簿記1級の勉強は楽しめると思います。
わざわざ受ける必要がないのに受験するのは、時間のロスが大きいのでおすすめできませんが、興味があるかたは、なんらかの参考にしていただけたら幸いです。
本日もご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
4:00起床。
この正月休みは、毎日2度寝していしまい、悪い習慣がつきました。
まずは、ブログの加筆をして、事務所ホームページのほうも投稿。
税務記事の投稿は、年末年始休まずに更新してます。
少しづつ、楽しくなってきました。
その後、レアル・マドリーの試合を視聴。
ヴィニシウス選手がコロナ陽性で欠場。
下位ヘタフェに痛い星を落としました。
いつの間にか、アーセナルに行っていたセバージョス選手が帰ってきてますね。
早くプレーが見てみたいです。
午前中は次男のサッカーのウォームアップに付き添い。
所属するサッカー少年団で「初蹴り」というイベントがあるのですが、リフティング競争があるので、優勝するために準備をしてきました。
そのおかげか、なんとか1位をとることができ、景品のうまい棒をたくさんゲット。
初蹴りでは、クラブOBのプロ選手が来てサイン会をしたり、いっしょにプレーしたり、親子サッカー大会をしたりして、盛り上がりました。
夕方は洗濯をしたり、明日からのスキー旅行の準備を。
雪山での運転が初めてなので、ちょっと恐怖です。
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