税法免除大学院 修士論文作成のスケジュールについて、前回の続きです。
修士論文をいつから、どこから書き始めるかを中心にまとめました。
前回、前々回の投稿では、修士論文作成のスケジュールについてのお話しをさせていただきました。
今回は、もう少し具体的な動き方を、お話ししようと思います。
いつから書き始めるか?
修士論文に参考になりそうな文献をそれなりの数集め、それらを読みすすめていく中で、いつから執筆を始めるか?
難しいところですね。
私は、昨年の8月8日に税理士試験後の再スタートを切ってから、まずは集めた論文をひたすら読むことから始めていました。
仕事を退職していたので、8月中は一日に7~8時間程度みっちり論文を読み込み、インプットに精を出しています。
といっても、その間には、税理士試験の解答解説会や家族旅行もあったので、毎日できたわけではないです。
おそらく、8月中に50本程度の論文を読み、9月からは、執筆を始めることにしました。
これは、私が、8月9月の時点では仕事をしないで、論文に専念しているということが前提の話しですので、その点ご注意ください。
ですので、仕事をしながら修士論文を作成している社会人院生のかたは、もっと早めに動いていただいたほうが良いと思います。
どこから書き始めるか?
これは、指導教官の指導スタイルによって変わると思いますので、実際に修士論文をこれから執筆される方は、指導教官のお話しに従っていただきたいのですが、私の場合は先生から、判例の部分から先に書くことを奨められました。
ちなみに、私が見た限りでは、修士論文1本につき、3~5つの判例を載せるケースが多いようです。
私の場合は、修士論文を作成する前の段階(1年生のとき)に、判例を自分で調べて、ゼミで発表する機会(※)が、3回(2年生でも2回)ありました。
※ 一つの事件について、事案の概要、争点、関連法規、地裁・高裁・最高裁の内容、学者の見解、私見などをまとめて、学生一人が1時間くらいで発表するハードな授業です。
そのときの経験を、ほぼそのまま生かして書き始めることができるので、まずは判例からすすめて、パーツを先に組み立てていく工法ですね。
おそらく、これは先生によって、パーツをバラバラに作った上で組み立てていく先生と、頭から設計図をしっかり作り込んからすすめていく先生と、分かれてくると思いますので、先生と良くご相談の上、進めてください。
判例の調べ方
なお、判例の調べ方について、国会図書館の詳しいサイトを見つけました。
ご参考まで。
【国会図書館】判例の調べ方
私は、大学院で契約しているLEX/DBを使っていました。
さすがに、判例のデータベースを個人利用するのは、費用負担(月1万円程度)がきついです。
勤務先の事務所(会社)で利用できれば、それも良いですね。
なお、租税資料館でも、LEX/DBは使えます。
私が利用していたときは、無料でプリントアウトできたのですが、さすがにこのサービスは有料(プリントアウト1枚に付き10円)に変わりました。
判例の次に書きやすいのは、法の意義や制度の沿革
判例について、1~2つまとめることができたら、修士論文で扱う法の意義や制度の沿革について、書くことを奨められていました。
私の場合は、論文の第一章は、この意義や制度の沿革についてに割いています。
これらの内容は、コンメンタールや金子宏先生の「租税法」をつかって、まとめていく作業になります。
この段階では、自説を述べる必要はなく、淡々と書き進められる部分なので、早い段階で書き始めても大丈夫だと思います。
このようにして、判例部分と法の意義や制度の沿革について、書き進めていくと、書き上げた論文の分量も出てきますし、なんとなく論文らしい雰囲気も漂ってきます。
土台がしっかりしてきたところで、メイン部分となる本文に入って行くことになります。
少し長くなってきましたので、今日はここまでとさせていただきます。
本日もご覧いただき、ありがとうございました!
【昨日のできごと】
3:35起床。早朝は、FP3級の勉強とブログ校正・投稿。
午前中は、食料品の買い物に行ったあと、読書。
読みかけだった「サードドア」。面白くて、止まらないです。
その後、10キロジョグ。中2日で休養十分。いいペースで走れました。
午後は、ブログ執筆後に、子どもたちのお迎え、という一日でした。
【New Try】
FP3級 9月試験申し込み