税法免除大学院入試の研究計画書の作成法①

大学院試験において、最も悩ましい「研究計画書」について、お話しいたします。

 

研究計画書とは?

 

大学院入試では、多くの大学院で、事前に研究計画書の提出が課されています。

この研究計画書に沿って、面接(口頭試問)もなされますので、その重要性は非常に高いもの、と考えてよいと思います。

とはいえ研究計画書って、そもそも何?」という方もいると思います。私自身、大学院入試を考えた段階で、初めて知りました。

そもそものそもそもで、「研究って何?どうやってやるの?」という方もひょっとしたらいるかもしれまんせんが、そんな方でも、実は大丈夫です。

大学院に入学してみて分かりましたが、大学院に入る方でも、大学で卒業論文を書いたことがないという方も、結構います。そして、そういった方でも、教授の指導についていけば(結構、大変ですが)、修士論文を書き上げることができます。

ご説明が遅れましたが、大学院生にとっての最大のミッションは、修士論文を書き上げることです。講義を受けたり、ゼミに参加して議論をしたり、といった通常の授業を受けて最低取得単位数をそろえることも大事ですが、究極的な目標はあくまで、修士論文の完成になります。

どんな内容を書けば良いか?

 

少し話しがそれましたので、本論にもどります。

研究計画書とは、大学院で2年間、研究を行うためのレジュメのようなものと考えていただくと良いと思います。

(タテマエ上、2年間と言いましたが、実際のところ、2年間びっしりと研究するという優秀な大学院生は、そうはいないと思います。一般的には、大学院の1年生は、単位を取ることに専念し、大学院の2年になって、修士論文の執筆をスタートするというスタイルになるようです。)

要は、こういうテーマを選んで、こういう方法(内容)で研究する予定です。という論文作成のための計画を書く、ということになります。

実は、この研究計画書、入学前に課題として課されますが、私が通っていた大学院では、入学後も半年に一回づつ提出していました。

つまり、大学院で必修単位の勉強しつつ、研究計画(研究の進捗状況)は常に報告していく、ということです。

もっと大変なのが、テーマ選び

 

研究計画書を作成する上で、もっとも大変なのが、テーマ選びです。

私の場合、このテーマが全く思いつかず、苦労しました。

私が、大学院入試を志していた当時は、業種特化型の大型事務所に所属していたため、実務的に税法上、難しい問題を扱うことがほとんどなく、あったとしても他部門の社員や、国税庁OBの税理士に丸投げしてしまって、余り一つの問題について、深く調べるという経験がなかったためです。

ですので、私の場合は、大学院に通う前から、税理士試験の消費税法を勉強していたので、消費税法からテーマを選びました。

しかし、これは、入学後に知ることになるのですが、修士論文のテーマは税法としては、法人税法・所得税法が一般的で、消費税法や相続税法は余り取り上げる人はいない、ということです。

これは、実際に大学院に入学して、勉強してみると分かることですが、研究には、裁判例を扱うことが必須であり、裁判例の中でも最高裁判所まで争うような有名な判例というのは、法人税法か所得税法が多い、ということによると思います。

そして、論文が書きやすいテーマというのは、先行論文(学者先生が先に研究している論文。これがない最新のテーマなどは、論文作成の難易度が上がります)が多いテーマであり、先行論文が多いテーマは、判例が多いテーマということになりますので、判例からテーマを探していくのが、一つの方法になると思います。

その際は、有名な本なのですが、「別冊Jurist 租税判例百選(第6版)」(有斐閣)が、一番参考になると思います。

この本は、大学院に入った後にも、ゼミで発表(後日、お話しします)をしたり、模擬裁判(こちらも後日、まとめます)で議論をしたりするときにも使えますので、入学前から買っておいても損はないと思います。

この本には、100以上の判例が取り上げられていて、頭から読んでいくと100%挫折すると思いますので、あくまでも、タイトルを見て面白そうなものだけをサラッと読めば大丈夫です。

 

少し長くなってきたので、研究計画書については、次回も続きからお話しさせていただきたいと思います。

 

 

【編集後記】

昨日は、妻も休みだったため、公園で家族全員で遊びました。

ドッチビーというやわらかいフリスビーのようなもので、妻とキャッチボールをしました。

まだまだ投げ方が良く分からず、うまく飛ばないのですが、まっすぐに投げられたときは、かなり快感です。

 

 

税法免除大学院の入試の面接についての注意事項

税法免除大学院の入試の面接について、ご説明いたします。

大学院試験の面接(口頭試問)とは?

 

税法免除大学院の社会人入試には、小論文・面接(口頭試問)・研究計画書の提出を求められることが多いことは、前回のブログでご説明させていただきました。

今回は、特に面接(口頭試問ともいいますが、内容に違いはないと思います)について、お話しさせていただこうと思います。

まず初めに、面接の時間ですが、私が受験した学校では、15分程度のものでした。他の大学院の面接時間についても、おおよそ15~30分程度のものと考えて、良いと思います。

面接官の人数、服装は?

 

私が受験した大学院では、面接官の人数は3人でした。

(入学した後、修士論文を書き上げて、その内容について、口頭試問を受ける「卒業試験」のようなものがあるのですが、この時も、面接官の人数は3人でした。)

入学後に知ることになりますが、面接官は、メインの租税法の教授が2人ともうひとりは、租税法以外の教授(民法等)の教授だったようです。

大学院入学後は、租税法の教授の授業がメインとなり、修士論文の指導教官も租税法の教授になります。

できれば、この面接試験が「初めまして」にならないように、事前にオープンキャンパスや入試説明会に参加しておき、教授に顔を売っておくことをおススメいたします

面接に臨むときの服装については、大学院といえども、社会人入試ですので、スーツにしておくことが無難です。面接官の教授は、当然スーツで来ている方が多いです。

質問事項は?

 

これから大学院を受験される方にとっては、一番気がかりなのは、面接時の質問事項だと思います。

代表的なものをここに列挙しますと、

・研究計画書の内容について

・大学院の進学動機

・当大学院の志望動機

・職歴について

・大学で学んだこと(学部や卒論のテーマ)

といったものが、一般的な質問のようですので、これらの質問にはあらかじめ答えを準備して(緊張しやすい方は、紙に書きだして)おいた方が、良いと思います。

大学院の進学動機は「もちろん、税法免除です!」と答えたくなる気持ちをぐっとこらえて(あえて隠す必要もないとは思いますが、それだけだと教授達にとっては、物足りないと思われます)、「〇〇のテーマについて深く勉強したいためです」といった形で、大学院には研究目的で入学することをアピールする必要があります。

また、「〇〇のテーマで研究するには、〇〇教授に教えを受けるのが最適と考えたため」といったところまで、答えられるようであれば、より良いと思われます(自分の研究テーマと教授の専門分野が一致していれば、の話しですが)

私自身は、〇〇教授に学校説明会でお会いした時に、優しそうなお人柄と学問については容赦しない厳しい一面を感じ取り、「この先生についていけば(しんどそうだけど)間違いないな」と思ったため、その思いをそのまま、伝えました。

 

その他の質問事項として、私が受けたものでは、

・実務において、対応が分からない事例に出会った場合に、どうするか?

・大学院の論文執筆は非常に厳しいものだが、仕事と両立できるか?

という質問を受けました。

対応が分からない事例については、「まずは自分でネットで調べたり、法令の条文を調べた上で、上司や社内の国税庁OBの税理士に確認を取ります」と私は返答しました。

実務上の対応として、その姿勢で間違ってはいないと思いますが、「大学院で判例や法令を深く学ぶことで、どんなに難しい問題に対しも、自分自身で答えを導きだせるような税理士を目指します!」といった返答が出来れば良かったかなと、今になって思います。

また、「仕事と大学院の両立」に関する質問については、「両立を目指しているが、最悪の場合は、仕事を辞めてでも、大学院(論文執筆)を優先します!」と私は、答えました。

教授の立場からは、実務の忙しさを理由にドロップアウトするような学生には来てほしくない、という想いがあると思いますので、ここは、ご自身の大学院進学にかける思いを熱くアピールしていただきたいところです。

ちなみに、実際に私は、入学後の大学院2年生の5月末に、仕事を退職しています。そして、6月からは、税理士試験に専念し、8月の試験で3科目めとなる消費税法に合格することができました。(その後、10月から新しい事務所に勤めました)

大学院受験の段階では、仕事を退職してまで大学院を優先しようというところまで、覚悟ができているという方は多くないと思いますが、究極の選択肢の一つとして、受験や論文執筆が追い込まれてしまったときには、仕事を退職して、大学院や税理士試験を優先するというシナリオを持っておいた方が良い、と私は考えます。

特に、資格取得後に独立開業を目指すプランの方は、いずれどこかのタイミングで勤務先の事務所を辞めなければならないので、大学院進学が一つのきっかけになると思います。

退職するにしても、お金の問題や、実務経験(科目免除を受けることで5科目揃ったとしても、2年以上の実務経験がないと税理士として登録ができません)の問題もあるので、誰にでもできる決断ではないのですが。。

その決断の話しは、いずれの機会にお話しいたします。

 

以上、面接について、まとめてみました。

次回は、研究計画書についてを予定しております。

 

【編集後記】

昨日も専業主夫の一日でした。

行きつけの公園では、もう無いと思っていたBB弾を大量にゲット!

余りにも大量なので、子供たちは、一人15個程度持ち帰り、残りはリリースしてきました。

今日も、大漁が期待できそうです!

 

 

 

 

税法免除大学院の入学試験 -小論文の攻略法-

税法免除大学院の試験とは、どのようなものか?

ご紹介いたします。

 

税法免除大学院の試験とは?

 

税法免除大学院の試験には、一般入試社会人入試に分かれます。

一般入試は、大学卒業見込みの方から社会人の方までを対象とした試験です。

社会人入試とは、大学卒業後に企業に就職するなどの社会人経験をもった人を対象に行われる試験です。

一般入試には、外国語や専門科目の筆記試験などがあり、社会人の方が働きながら対策をするには、厳しいものが多いと思います。

ですので、税法免除のみが進学の目的だよという方、働きながら少ない労力で大学院入試を切り抜けたいという方は、社会人入試を選んでいただくのが無難です。

私も社会人入試で受験していますし、このブログをご覧になる方の多くも、会計事務所や一般企業の経理部門などで、実務経験を積んでいて、税理士試験にもある程度、挑戦されている方が多いと思いますので、以降は、社会人入試の話しに絞ってお話しさせていただきます。

事前に準備すべきこと

 

社会人入試では、多くの大学院で、小論文面接(口頭試問)、そして研究計画書の提出、という3つの課題が課されているのが、一般的です。

研究計画書は、願書を入手した時点から着手することができ(もっと言えば、入手する前から着手できますね)、試験当日に作成するものではなく、事前に準備することができるため、対策が必要です。(今後のブログで、お話しいたします)

小論文については、試験当日に受験会場で、テーマを与えられて、その場で文章を書かなければならないため、事前の準備が非常に難しいものです。

私が受験した学校では、事前に過去問が渡されていたため試しに一度くらいは書いてみることをおススメいたします

 

小論文出題例

実際の小論文の出題例(試験時間は1時間)をここに掲載します。

税法免除大学院は、学部としては、法学部になるため、基本的には法律に関する出題がメインになると思われます。

 

① 次の文章を読んで、危険運転致死死傷罪はどのようなものであるかを述べ、それについて自身の考えを述べなさい。

② 次の文章を読んで、法と道徳の違いはどのようなものであるかを述べ、それについて自分の考えを1000字程度で述べなさい。

③ 次の文章を読んで、民主主義を守るためには、何が必要か、自分の考えを述べよ。

次の文章として、A4判の紙にびっしりの40桁×40行程度(1400~1600字程度)の文章が与えられますので、これを読むだけでも10~15分程度はかかってしまいます。

この与えられた文章を読み下したうえで、残りの45~50分程度で小論文をしたためることになるので、時間的にはかなりハードです。

この時間内に、A4の白紙(罫線もはいっていません)がいっぱいになるくらい書いてください、という話しが試験官からはありましたので、ちょっとパニックになりました。

とはいえ、私は学生時代から読書をすることが好きで、文章を書くことも好きだったため、それなりの内容を書くことができました。

もし、文章を書くことが苦手だよという方であれば、ご注意をいただいた方が良いと思います。

 

小論文の攻略法

 

攻略法と言えるほどのものではないのですが、私が良くやるテクニック(入学後の修士論文の執筆時にも使えます)を一つご紹介いたします。

まず、与えられた文章の読み進める中で、「ここがポイントだな!」という部分(いわゆる、論文の「骨子」と言われる部分です)を見つけたら、線を引いていきます。

その線を引いた部分をうまく引用したり要約したりしながら、自分の考えを展開して行きます。

自分の考えを展開するにあたっては、与えられた文章が、Aという主張であれば、「Aという考え方がある一方で、Bという考え方もある」として、敢えて反対の考え方を取り上げた上で、「Bには、〇〇という点で優れているものの、〇〇という問題がある」という具合にBを検討したうえで、「やはり私も〇〇教授と同じくAという主張が〇〇という理由で、正しいと考える」という風にまとめていくと、論旨に広がりが出て、字数も伸びてくると思います。

この方法では、論文の「骨子」(「こっし」と読みます。軸となるホネのことです)を見つけることが、重要になりますので、普段から、まとまった文章を読むときは、その文章の「骨子」を探す訓練をすることをおススメします。

(大学院に入学して、修士論文を作成する段になったときに、この訓練が大いに役立ちます)

 

噂のレベルの話しですが、過去には、与えられた問題文の文章を写しただけの答案を提出して不合格になった(当然と言えば、当然ですが)受験生がいたという話しを聞いたことがありますので、丸写しだけは回避した方が良いと思います。

小論文では、与えられた時間が短い上に、問題文の抽象度が高く、扱われるテーマの間口も広いため、受験生は雲をつかむような歯がゆい感覚で、文章を仕上げざるを得ないと思います。そして、結局のところ、受験生間の差がつきにくいのでは、と考えています。

入学後に仲間たちと受験当時のことを語ったたりもしますが、皆、大した小論文を書けていないようです。

ですので、国立大学や名門私立のような人気校を受験する方は、別として(そのような方は、しっかりと予備校に通い、対策をされた方が良いと思います)、税法免除だけが目的で大学院に進学する方、税理士試験や実務と並行して税法免除大学院の試験準備をされている方は、特別な対策はいらないと考えております。

試験官は、大学院入学後に受験生が修士論文を書くことができるだけの作文能力・論理的思考ができるかどうかを見ていますので、それほど心配する必要はないと思います

 

勘違いする方もいないと思いますが、念のため。

大学院入試は税理士試験とは違うので、青のボールペンで筆記体のような走り書きで書くのは、やめた方が良いと思います。。

字は、税理士試験よりは丁寧に書きましょう。

 

次回は、研究計画書について、私の作成例を交えて、お話ししていたきたいと思います。

 

【編集後記】

昨日は、一日、専業主夫でした。

皿洗い、洗濯、昼ご飯作り、買い物、そして子供3人を公園に連れていき、勉強を見てあげて、、なかなか忙しいですね。

家事もうまくなるように、色々工夫してみたいと思います。

 

 

 

税法免除大学院の入学試験について -春入試と秋入試の違い-

税法免除大学院にも試験はあります。

試験の時期が、実は重要なポイントになります。

税法免除大学院の入試の時期

 

税理士試験に苦しむ方にとって、税法免除大学院の存在はいわば「希望の光」になりうるものですが、大学院にも当然、入学試験はあります。

大学院入試の特徴として、大学の入試と異なるのは、春入試と秋入試の2回の選抜が行われる、という点です。

春入試とは、出願期間が12月~2月で、試験日が1月~2月、入学手続きは3月というパターンです。

秋入試とは、出願期間が8月~11月で、試験日が9月~12月、入学手続きは9月~11月というものです。

どちらの試験を受けても、入学時期は4月です(9月入学できるところもありますので、詳細は各校のホームページ等でご確認ください。新型コロナウイルスの影響により、「大学9月入学」論があることから、もしかすると大学院の入学時期も将来的には、変更される可能性はあると思います。)

ということは、秋入試が先に行われ、その後、春入試が行われる、ということになります。

ここで、注意しなければならないのは、定員数が秋入試と春入試で均等に分かれるわけではなく、秋入試がメインの選考で、春入試はサブの選考、という位置づけであるという場合がほとんど、ということです。

大学受験でいえば、前期日程と後期日程の関係と同じで、春入試(後期日程)の方が、枠が少なく、難易度もアップするものである、ということです。

秋入試がおススメです

 

その意味では、秋入試で受験することがおススメです。万が一、合格することができなくても、春入試でもチャンスがあるからです。

ただし、問題となるのは、税理士試験の結果が出るのは12月、という点です。

受験生側の心理としては、試験に合格して、3科目確定してから、大学院を受験したという方や、2科目(例えば簿記論・財務諸表論)の合格を確定させてから、大学院に挑戦したい、というところだと思います。

が、大学院側の心理としては、4月入学の直前の春入試で受験生が集まらずに欠員になるようなリスクを回避したいわけで、秋の段階で優秀な学生をある程度、確保して、春の入試では足りなかった若干の欠員を補う程度に入試をしたい、ということになります。

秋入試、動き出すのは、税理士試験後すぐなんです

 

そのようなわけで、私は秋入試をおススメします。

秋入試を受験するためには、税理士試験が終わった後すぐの、8月に動き出す必要があります

税理士試験に燃え尽きて、8月はゆっくり休みたい、という方も多いかと思います(私もだいたいそうでした)が、お盆開けくらいから大学院の受験準備はスタートしますので、ご注意ください。

8月から、前回の投稿でもお話しした河合塾KALSのような税法免除大学院の受験セミナーが何回かあると思いますので、まずはそのセミナーに参加し、最新の情報を仕入れていただくと良いと思います。

私は、河合塾KALSの新宿校で無料セミナーに参加しました。担当の先生の話しが興味深く、受験するならこの先生から学びたいと思えるほどでしたが、結果的には、予備校の先生にお世話になることはなく、合格することができました。

 

次回は、税法免除大学院の試験内容について、お話しさせていただこうと思います。

 

【編集後記】

 

昨日は、母の日。

妻には、カーネーションを送りました。

長男君は、妻の肩もみをして、感謝の気持ちを伝えました。

 

 

 

 

 

 

 

税法免除大学院に関する情報の集め方

税法免除大学院の情報収集の方法について、ご説明いたします。

情報はどこにあるのか?

 

はじめに、基本的なことを確認させていだきます。

税法免除大学院とは、文字通り大学院です。

そのため、入学後は大学院生としての学生生活を送るのですが、全日制(働きながら単位を取得し、修士論文を書くことが難しい)の大学院を選んでしまうと、仕事をしながら大学院に通うことは、ほぼ不可能になると思います。

仕事を退職・休職して、2年間学業に専念することができる方は、全日制の大学院を選択肢に入れていただいて問題ないと思いますが、そのように経済的に恵まれた立場の方は、そう多くはないと思います。

 

私自身も、会計事務所に勤務しながら、平日の夜間と土曜日の授業を受けることという大学院生活を送っていました。

そのため、まずは、働きながら大学院に通うのであれば、平日の夜間に授業をしてくれるところ、土日の授業をしていくれるところを探す必要があります。

大学院の情報収集には、河合塾KALSのサイトが参考になります。

https://www.kals.jp/tax-law/outline/lst/

 

税法免除大学院を検討される場合は、河合塾KALSの無料セミナーを受けることをおススメいたします。税法免除大学院に関するデータは、ほぼここで入手できると思います。

税法免除大学院の受験に特化した予備校は、私が知る限りではここしかありません。ただし、この予備校に通う必要は必ずしもありません

実は、税法免除大学院は、三大都市圏に集中していて、地方在住の方にとっては、なかなかアクセスが難しい可能性がありますので、ご注意ください。そういった方は、三大都市圏での就職・引っ越し又は、仕事を退職して、学業(税理士試験も含めて)に専念しての通学も検討事項になると思います。

また、通信制の税法免除大学院(東亜大学大学院)もありますので、こちらも選択肢の一つとして、ありだと思います。ただし、通信制ですので、「ほかの人(先生等)からお尻を叩いてもらわないと無理っす!」というタイプの方には向いてないかもしれません。。

 

予備校に通う必要は必ずしもない

 

河合塾KALSのような予備校に通う必要があるのか?

その答えは、受験校によって変わると思います。

ちなみに、私は予備校には通っておりません。

関東圏で言うと、人気の高い筑波大学(国公立のため、学費はかなり安いです。)や早稲田大学(やはりネームバリューは圧倒的ですね)のような人気が高い大学院は、その分、入試の難易度も上がりますので、対策なしで合格することはほぼ不可能だと思います。

そのため、こういった大学院の進学をお考えの方は、河合塾KALSのような予備校に通い、受験準備をされることをおススメいたします。

予備校の無料セミナーに参加することで、税法免除大学院の入試の難易度のリストも入手することができますで、そのリストにそって受験校を選び、情報収集を続ける必要があります。

直接の情報が一番重要です

 

受験校が決まったら、受験校の情報収集をします。

まずは、受験校の説明会に参加します。説明会に参加することで、実際のキャンパスの場所(仕事をしながらの場合、アクセスのしやすさが重要になると思います)や雰囲気、教授の人柄(入学後、修士論文を書く際には、教授にマンツーマンで指導を受けることになるので、結構大事です)を知ることができ、教授と直接に話すこともできます。

更には、私が参加した説明会の中には、大学院入試の過去問を提供してくれるところもありました。

説明会では、必ず最後に教授やOB学生との質疑応答とか個別相談の時間がありますので、ここで大学院に関する疑問を直接に聞くことが大事になります。

私の場合は、遠慮なく、「過去に税法免除を受けられなかった人はいるか?」「過去に卒業できなかった人はいるか?」「単位取得の難易度やレポートの有無」といった直球の質問をぶつけていました。

これは、私の受験校がネームバリューがあまりない〇ランク(さすがに書けませんが)の大学院であるため、税法免除にかなり理解のある大学院によることが大きいと思われます。

前述したような有名大学の説明会で、そのようなことが許されるのかは、私には正直なところわかりません。説明会は、入試前のコンタクトであり、この時点で教授に変な印象を残して、試験の選考に影響を及ぼすことがないとも限らないので、ご注意ください。

ただ一つ言えることは、難易度の高い大学院ほど、アカデミック(学問的な探求を重視)な度合いが高くなり、税法免除に理解を示さない教授が多くなる傾向にあるということだと思います。(そういった点からも、受験校選びは慎重に行ってください)

また、一番有力な情報源は、その大学院のOBです。

私の場合も勤務先に受験校のOBがいたため、直接に大学院についての情報を集めることができました。

もし、知り合いに志望校のOBがいるのであれば、直接に話しを聞くことをおススメします。

知り合いがいない、ということであれば、私にコンタクトをいただいてもOKです。ZOOM等を利用して、ご相談をお受けいたします。

次回以降は、税法免除大学院の入試について、色々とお話しさせていただこうと思います。

 

【編集後記】

昨日は、子供3人と過ごしました。

近所の公園に行き、お決まりのBB弾探しに。。

昨日は、5コゲット!

そろそろ、自腹で購入して、種まきする必要があるのか、考えています。

 

 

 

税法免除大学院に通う人々 -年齢構成と男女比、保有科目数について-

税法免除大学院には、どんな人が通っているのでしょうか?

自分だけ若すぎる?年上すぎる?女性はどのくらいいるの?

そんな疑問について、お答えいたします。

 

税法免除大学院生の年齢構成、男女比

 

税法免除大学院には、どのような人が通うのか?

院免(税法免除大学院による科目合格免除申請を行うことの略語です)を検討中の方にとって、気になるところだと思いますが、リアルな情報を持っている方は、少ないと思います。

そこで、私が通っていた税法免除大学院の同級生の年齢構成と保有科目数について、お伝えしたいと、思います。また、私の前の学年と後の学年の方のデータも公開したいと思います。

(あくまでも私の記憶の中の数字であり、厳密ではありません。ただ、だいたいのところはあっているものとお考えいただき、税法免除大学院の学生についてのイメージしてください。)

私が、通っていた税法免除大学院(同級生は私を含めて7人でした)の年齢構成は、

20代 1人

30代 3人

40代 3人

という、構成でした。私が入学当時の年齢が42歳で、最年長でした。

ちなみに、性別は全員、男です。

税法免除大学院も一応、大学と名がつく以上、キャンパスライフがあり、ロマンチックな出会いがあるのでは、と淡い妄想を抱いている方は、、残念!

男女間の出会いの場としては、税法免除大学院に過度な期待をしてはいけません!

私の前の学年では、やはり男性7人女性1人でしたが、私の後の学年では、男性5人女性4人という構成でしたので、各学校のその年の状況によっても、大きくことなると思います。

前の学年の年齢構成は、おそらく、全員30代(か、40代ひとり)。

後の学年(全9人)は、

30代 3人

40代 5人

50代 1人

でした。女性の方に年齢を聞くわけにもいかないので、正確ではありませんが、おおよそのところは、あっているのかな、と思います。

ただし、大学院の歴代OBが集う同窓会に出席したこともありますが、その時の年齢構成は、私が経験した前後3年の年齢構成より、更に上の方が多いように思います。OB会であれば、卒業後10年20年たっている方もいるので、年齢が高めになるのは、当然と言えば当然なのですが。。

保有科目数について

 

院免を検討中の方にとって、ご自身の保有科目数について、不安に思われている方もいると思います。

が、結論から言うと、0科目でもアリ!だと思います。

とは言え、どんな人が通っているのか、データをお伝えしますね。

私の所属していた学年(全7人)では、

0科目 2人

2科目 3人(私が、在学中に合格し3科目に)

3科目 2人

でした。

2科目(私も入学当時2科目でした)の方は、私と同じ簿財(簿記論・財務諸表論)の科目合格者でした。

3科目の方は、一人は簿財消(消費税法)で、もう一人は簿財国徴(国税徴収法)でした。

私の前の学年の方(全8人)は、

0~1科目 2人

2科目 3人(在学中に一人が合格し、3科目に)

3科目 3人

後の学年の方(全9人)

0~1科目 2人

2科目 3人

3科目 4人

という構成です。御覧の通り、科目数は3科目合格者がだけが通っているわけではないことが、お分かりいただけたと思います。

大学院に通う方々は多様性に富んでいます

 

大学院に通う人々のデータについて、私の記憶の範囲で公開してみました。

正確に統計を取ったわけではないため、若干の違いはあるかと思いますが、おおよそのところは、ズレていないと思います。

このデータから読み取っていただきたいことは、年齢や性別、科目数等で税法免除大学院にビビる必要はない!ということです。

やる気と意欲があれば、税法免除大学院はどんな方にも、門戸は開かれています。(ただし、大学院によっては、大学卒業が受験資格に含まれているケースがありますので、ご注意ください)

ですので、興味がある方は、3科目揃っていなくも挑戦した方が良いと思います。

次回は、税法免除大学院についての情報の集め方について、私なりの考えをお伝えしたいと思います!  Don’t  Miss  It !!!

 

【編集後記】

連休中は、ほぼ家にいました。

昨日は、午後から雨模様。

たいして降らないだろうと思い、ジョギングに出かけたところ、結構強い降り方になってしまい、引き返しました。

ちょっと変わった趣味ですが、雨が降る中、走ることも本当は好きです。

 

 

 

 

 

税法免除大学院 -逃げるが勝ちの選択肢‐

税理士試験に苦しむ方、必見です!

税理士試験突破に何年かかるのか?

 

すでに税理士試験にチャレンジしている方にとっては、当たり前のことだと思いますが、税理士になるためには、税理士試験に5科目合格する必要があります。

働きながら税理士試験にチャレンジする方は、多くの方が、1年間に1科目ずつチャレンジして、5年で5科目取得というようなプランを設計すると思います。

または仕事をせずに、受験に専念している方は、1年間に2科目or3科目取得して、2~3年で5科目取得を目指す、というようなプランを描くと思います。

しかし現実には、税理士試験は合格までに平均で8年かかるという説10年かかるという説もあります。

大手受験予備校のパンフレットに出てくるような、わずか数年で5科目合格を積み上げるような方を見たことがない、という方のほうが、むしろ一般的なのではないでしょうか?

少なくとも、私はそのような方にお会いしたことは無いです。

33歳の自分と44歳の自分が出会ったら?

 

かくいう私も、税理士を目指して、日商簿記検定の3級を取得したのが、平成21年の2月ですので、現在までに11年もの歳月を費やしてしまいました。

  

11年前の私は33歳。

その頃の私は、5年で税理士になります!と面接先の会計事務所(この事務所にその後、約10年お世話になりました)の方にアピールしていました。

そんなことが、昨日のようのことに思い出されます。

アニメや映画の主人公のように11年前の私が、11年後の私に会ったらどう思うでしょうね。11年もかけてずいぶんのんきなおっさんだな!と鼻で笑ってしまうかもしれません。

この記事を読んでいる20~30代のエネルギッシュで賢い若者のあなたも、私のことを鼻で笑ってしまうことでしょう。

が、私だって、30代の頃は、若くてエネルギッシュで、ジョギングだって月に200キロぐらい走れていたのです。今では、100キロも無理ですが。。

選択肢の一つして持っておくべき「院免」

 

話が脱線してしまいましたが、ここで登場するのが、税法免除大学院です。

すでにご存じの方も多いと思いますが、税法免除大学院を卒業し、修士論文を国税庁の論文審査に提出し、論文審査に合格することで、税法科目が2科目免除されることになります。

この制度を使っていなければ、私は現在でも、まだ3科目しか合格していないかった可能性があります。いや、2科目合格のままだった可能性すらあります。

なぜならば、2科目合格の時点で、大学院に入学して多額の投資をしたことで、もう後には引けないというプレッシャーラスト1科目というゴールが見えたがゆえに、ラストスパートができて、昨年の消費税法の合格につながった、と感じているためです。

税法免除大学院については、入学するタイミングや通学の条件、仕事や税理士試験との両立、家族や恋人との関係、懐事情、など事前に検討すべき事項が沢山あります。

また、実際に大学院に入学した後の、単位の取得方法や修士論文の論文の書き方、大学院生間の付き合い方や教授とのやりとりなど、経験してみないと分からないことも、沢山あります。

このブログでは、そういった細かいことについて、私の実体験をもとに日々掘り下げて書いていくつもりですので、どうぞご期待ください!

 

【編集後記】

昨日も9時過ぎに寝て、2時間しか眠らずに、起きだしてブログを書き始めました。

書き終えたら、安心して眠れそうです。

連休は、子供たちとのんびり過ごしたいと思います。

 

 

 

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