信用取引の「ヘッジ売り」とは?

信用取引の空売り

守りに使う方法もあります。

 

 

前回の投稿では、信用取引の特徴として売りからも入ることができるというお話しさせていただきました。

 

信用取引の特徴 売りからも入ることができます

 

今回は、その続きからお話しさせていただこうと思います。

 

売りヘッジ取引 売りを使って守る手法

 

空売りは、高値で売って安値で買い戻すというシンプルな取引です。

ですが、相場の下落を予測して売りを仕掛ける、というだけではなく、違った使われかたをすることもあります。

 

例えば、現物の株式を保有しているかたが現物の株の保有を続けつつ、株価の下落に備えたい、というケース。

下落に備えるのであれば、株をいったん売却してしまえば良さそうですが、そうはせずに現物取引の買いを持ちながら、信用取引の売りポジションも持ちます。

こうすることで、仮に株価が下がっても、現物取引の損失分を信用取引の空売りの利益でカバーすることができるんですね。

 

このように買いのポジションを売りのポジションを使って守ることを「売りヘッジ」取引といいます。

ヘッジとは「回避」という意味。

リスクヘッジというような言葉を聞いたことがあるというかたも多いと思います。

 

売りヘッジは難しい

 

この売りヘッジ取引、輸出入の企業の為替取引などでも活用されているようです。

こうした企業では、外貨で取引をして決済が数ヶ月先というケースもありますので、そうした場合に為替の変動による損失を防ぐ目的でヘッジ取引を活用しているようです。

 

当然のことながら、こうした大企業では専門の為替の動向をウォッチしているかたがいるでしょうね。

少なくともそれなりに経験を積んで相場を見てきたかたが、ヘッジ取引のスキームを組んでいるのではないでしょうか。

 

逆にいうと、個人の一般的な投資家のかたが、こうした売りヘッジ取引をうまく使いこなすのは、かなり難しいです。

私自身も売りポジションを利用して買いポジションを守る手法を試したことはありますが、実際に売りポジションを持ってみると、今度は株価が盛り返して上昇した時に売りポジションの損失が気になります

つまり、株価が下がれば現物の買いポジションが損失になり、株価が上がれば信用取引の売りポジションが損失になります。

逆もまた真で、上がっても下がっても、どちらかが得をして損をします。

 

私の体験では、売りポジションを持つと株価が上がることになって、その売りポジションを損切りすることになったことが多かったような気がします。

株価が上昇に転じたのですから、本来の期待通りの値動きになってOKのはずなのですが、売りで損切りをしたことで、後味が悪いんですよね。

結局、ヘッジ売りをしたぶん損してしまった、ということになりました。。

 

素人が売りを考えるときは、相場は陰の極

 

ヘッジ売りという手法。

プロが使えば有効な手法になりえますが、素人が使うとさらなる損の上積みをすることになりかねません。

 

私が営業マンをしていたときも、高値で買いポジションをつかんでしまったかたが、相場の下落に動揺して、安値で売りポジションを建ててしまうというケースを何度も目にしてきました。
(それをすすめる営業マンもまずいのですが。。)

売りを建てると相場はそれまで下落が嘘だったかのように、しれっと上昇に転じたりするものです。

 

こういった状況のことを「股裂き」と呼んで、お客さんとともに苦しんでいる営業マンも多くいましたね。

私も自分でFX取引をしていて、この「股裂き」状態になり、何度も損を繰り返しました。

 

こうした経験から、私のような素人が「売り」を考えるタイミングというのは、すでに相場は「陰の極(いんのきょく)」の可能性が高いです。

陰の極とは、相場の大底のこと。

底で空売りをしてしまっては、損の上塗りになりますね。

こうしたことにならないように、私はヘッジ売はせずに売るなら単純に現物を売却して撤退、という方針をとっています。

 

では私が信用取引を使うケースとはどんなケースかについて、次回にお話しさせていただきたいと思います。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※本ブログに掲載している内容は情報提供を目的としており、特定の商品、個別銘柄、取引手法等を推奨するものではありません。最終的な投資決定はご自身で判断していただくようにお願いいたします。掲載している内容は予告なしに変更または中止する場合がありますので、必ず最新の情報をご確認ください。

 

【昨日のできごと】

3:30起床。
わざわざ起きた時間をブログに毎日アップしてるもの変な話ですね。
きっとこの時間に起きるのは私にとって、大事なことなんでしょうね。

早朝はブログ執筆後に、海外サッカーを視聴。
レアル・マドリードはグラナダと対戦。
ベンゼマ、ヴィニシウス、カゼミーロ、メンディもいない中でなんとか勝ちきりました。
前線の主役二人がいなくて渋い展開でしたが、アセンシオの無回転ミドルに救われました。
バルベルデやセバージョスもいい感じだったので、ローテーションも大事だなと思わせくれる試合でしたね。

午前中は、調べ物や問い合わせ対応を。
月曜日には、連絡が増えますね。

午後は、法人決算の詰めの部分。
その後、帰ってきた子どもたちとサッカーの自主練を。
私のリフティング記録は18回、と新記録が出ました。
ちなみに長男(小3)は563回、次男(小1)は59回です。
なんとか次男に追いつきたいと思います。

夕方は法人決算の申告書作成。ようやく終わりました。

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