従業員持株会 企業側のメリット・デメリット

従業員持株会

企業の側のメリットはあるのでしょうか?

 

 

前回の投稿では、従業員持株会の使い方について、お話しさせていただきました。

 

従業員持株会とは?④ 会社と心中してしまうことに

 

今回は、その続きから、お話しさせていただこうと思います。

 

企業側から見ると

 

前回までの投稿では、主に従業員の方の視点から持株会について見てきました。

 

今回は投資家としての視点で、企業が従業員持株会を導入するメリット・デメリとがあるのか?について、見ていきたいと思います。

 

従業員の方の意識がアップ?

 

まず、従業員の方に株を持っていただくことで、従業員の方は自社の経営状況について興味を持つようになりますね。

そして自分が頑張ることで、会社の業績に貢献して自社の株価が上がれば、テンションが上がるかもしれません。

そういった社員の方のモチベーションを上げる効果が期待できます。

 

つまり、自社株を持つ前は単なる企業の歯車の一つとして働く当事者意識の低い方が、自社株を持つことで株主の視点も持つことができ、経営に積極的に関与しているような意識の高い社員になる、ということですね。

 

まぁ、これに関しては理想論という感じもあります。。

というのも、実際に私が持株会を通じて、自社株を持ったことで、テンションが上ったりモチベーションが上がったかと言えば、かなり微妙でした。

持株会を始めた頃には、株を持った嬉しさもあってテンションが上ったことはありましたが、その後はだんだんと惰性の日々になっていたような気がしますね。

 

安定株主の確保

 

従業員持株会は、長期に株を保有してくれる安定した株主になる傾向が強いです。

私も実際、退社をしたときしか株を売りませんでしたし、在職中に自社株を売却している人を見たことがありません。

(理由は前にも書きましたが、換金するのに手続きが面倒で時間がかかるためです。)

 

上場企業の場合は、株が自由に売買されているため、常に敵対的買収をされてしまうリスクにさらされています。

(実際に私が勤めていた会社は、私が退職した数年後に外資系ファンドに買収されてしまい、最終的には上場廃止になりました)

 

ですが、従業員持株会はそういった外部の株主に対してなびくことのない、企業に忠誠心が強い株主です。

つまり持株会の存在が大きいほど、企業にとっては買収されるリスクが下がる、ということになります。

 

デメリットは?

 

企業側にとって、都合の良いことが多い従業員持株会ですが、デメリットも当然にあります。

まず考えられるのが、従業員持株会を維持するコストがかかるという点ですね。

 

上場企業で、数百人から数万人という規模の従業員の方の持株購入を手続きをするということになると専門の部署や人材の確保は必要でしょう。

当然、証券会社や専門のコンサルタントに対する手数料も発生し、企業の規模によっては、かなりの金額にのぼることもあるでしょう。

 

また、従業員とはいえ株主である以上、配当は支払う必要があることから、そういったコストも追加でかかります。

こういったコスト面での負担はそれなりにかかりますね。

 

企業がほしいのは「忠誠心」?

 

もともと持株会は、社員の福利厚生の一環として行われていることでもあります。

社員の資産形成のサポートを会社がすることで、社員の方に安心感を与え、企業に対する忠誠心を高めてもらう、という趣旨ですね。

 

今の時代には、こういった「忠誠心」を企業が求めても、なかなか社員の方には響かないかもしれません。

逆に「会社に忠誠心なんかないよ、いつでも独立できるように準備しているよ」というくらいの方のほうがいい仕事をするような気もしますね。

 

そういった意味でも、今の時代には持株会の持つ意義は薄れているのかもしれません。

ご参考にしていただけたら幸いです。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

 

【昨日のできごと】

4:20起床。
なかなか連休疲れが抜けず、朝スカッと起きられないです。

早朝の時間はのんびりとブログ投稿から。
昔のことを懐かしく思い出します。
今思うとなかなかにアホな時代でしたが、当時は当時でそれなりに一生懸命に生きていたんですよね。

午前中は、メールやチャット、ラインの対応をして、事業復活支援金業務に。
1件ほぼ終わったので、久しぶりにジョギング。

10キロちょっと走りましたが、なかなか足取りは重く。
この冬にほとんど走らなかったせいで、筋力が大幅に落ちてしまったようです。

今月を超えれば、仕事は一段落してくるので、改めて体作りをして、走り込んでいきたいと思います。

お昼休憩は、YouTube視聴。
りらくる創業者の竹之内さんが「令和の虎」に似た新チャンネル「虎の壁」を立ち上げたので、その初回を視聴。

プレゼンターは優秀な方でしたが、虎達のツッコミも鋭い。
見ていて、こっちがドキドキします。
普通に会社を立ち上げて仕事をするだけなら、あんなに人から突っ込まれることはないでしょうに、とは思います。
虎にも若い人がいて、みんな優秀だなと感心します。

午後は、引き続き事業復活支援金のお仕事。
夕方は子どもの宿題のチェックとサッカー練習の送迎、という一日でした。

 

ブログランキングに参加しています。
よろしければ、↓のボタンをポチッとしていただけると、とっても嬉しいです。

にほんブログ村 士業ブログ 税理士へ
にほんブログ村


税理士ランキング

PAGE TOP