私の合格体験記、消費税法の続きです。
退職がベストだが、、
前回の投稿で、4年連続で消費税法に不合格となった私が、税理士試験に合格するためにやった「今までと違うこと」として、「仕事を退職する」ということをお話ししさせていただきました。
仕事を退職することは、ある意味では、実現性が低いことであり、誰にでもできることではありません。それができれば苦労しないよ、という話しではあります。
であるがゆえに、退職することが可能な人は、ぜひ挑戦していただきたいとも思います。人と同じことをやっていては、合格できないのが、税理士試験なので。
もちろん、退職したからと言って合格する保証は、どこにもありません。
あくまで、自己責任でお願いいたします。この辺は、投資と一緒ですね。。
その他にやったこと
その他に、私がやった方法について、お話しいたします。
② O原の答練も受ける
これも、5回目の挑戦にして、初めてやったことです。
私自身は、簿記1級にチャレンジしたころから、ずっとTACに通っていました。
消費税法の受験は、今回が5回目でしたが、その間、ずっとTACの教材・答練を使用していたため、TACの答練の出題パターンや癖がなんとなく読めてしまい、答練の点数も楽に高得点を取れるようになってきました。
そこで、答練は、TACだけでなく、O原の答練も受け、それも会場受験で、水道橋本校まで行って、完全アウェイの状況を作り出し、受験をすることにしていました。
水道橋校では、大学の講堂のような大教室で、受験生間の机の間隔も狭い環境下で、緊張感をもって受験をすることができたので、この「完全アウェイ作戦」は大成功でした。点数的には、大惨敗でしたが、これが逆に追い込みの勉強に火をつけてくれました。
TACで答練を受けた時も、ホームである大宮校を避け、池袋や新宿、八重洲校などに行って、アウェイの状況を作り出そうと試みたこともありました。
が、個人的な感想ですが、TACについては、どこで受験しても、机や黒板、教室の雰囲気は余り変わらないため、どうしてもアウェイな感じが出ない、と思います。
(それでも、通学生の方が、ホームの教室で友達とリラックスした雰囲気で受験するのは、やめた方が良いと思います。)
科目合格している方は、ある程度、ご理解いただけると思いますが、準備が十分にできていて、合格の可能性が高いときほど、本試験での緊張の度合いは、高くなるものだからです。そして、答練では、できるだけ本試験に近い環境を作って慣れておくことで、本試験での緊張リスクを回避する必要があります。
TACの消費税法については、答練が年々易しくなっているような傾向があり、答練で点を取らせて、自信を持たせるような傾向がみられました。
一方のO原は、答練の難易度が非常に高く、ボリュームにおいても本試験レベルを軽く超えている回が、ありました。O原の受験生は、こんなに難しい答練を受けて自信喪失しないのかな? と、こちらが、心配するほどでしたが、この難しい答練を何度も解きなおすことで、本試験に向けて、難しい問題でへこたれない練習をすることができました。
逆に、O原にずっと通っている方も、TACの出題パターンに慣れていないでしょうから、TACの答練を受ける価値は十分にあると思います。また、点数的には結果を出しやすいので、自信をつける意味でも、有効だと思います。
ただし、ご自身の通っている予備校の答練の解きなおしが出来ていない状態で、他の予備校の答練も受けてしまうと、逆効果ですので、その点はご注意ください。
答練の復習は、最も力がつく勉強になりますので、最低1回できれば、2回は解きなおしをした方が、良いと思います。
使う道具も変えてみる
③ 万年筆を使う
直前期(5月以降)では、受験勉強に一日中、専念している場合には、一日一回、答練の解きなおしをするようにしていました。
その際、だんだんと理論を書く時に手がつかれてきて、痛くなってくる時があります。
特に、本試験を意識して、張り詰めた緊張感の中で、猛スピードで覚えた理論を答案用紙に書き出していく作業を続けていくと、手が痛くなり、それが原因で理論を書くこと、更には、答練の解きなおしをすることが、億劫になってしまいます。
そんなことを同じ大学院の友人に話したところ、万年筆を使えばいいのでは、というアドバイスをいただきました。
実は、その話しを聞いたときは「昔、安い万年筆型のペンを使ったときはインクが漏れたし、書き味があんまり良くなかったんだよね」と受け流してしまったのです。
が、その後、何日かして、相変わらず、理論を書くときに手が痛くて、せっかく覚えている理論が、十分に答案に書ききれていない日々を過ごす中で、改めて友人のアドバイスを思い出し、TAC大宮校のそばの高島屋の中にあったLOFTの万年筆コーナーで色々、試してみて、その中の一本を購入しました。
実物は、大学院の後輩にあげてしまったので、手元にないのですが、この万年筆は、万年筆とペンのハイブリッドのようなタイプだと思います。
インクは、乾きが良く、手についたことは一度もありませんでした。
この万年筆を使うことにより、理論を書くスピードが、体感で20%くらいアップしたような感じでした。
20%というのは大げさかもしれませんが、答練で理論に費やす時間が、普通のペンだと60分くらいとして、万年筆を使うと、55~56分になっているような感覚です。4~5分、捻出できると考えると、この投資は悪くない、と思っていただけるでしょうか?
私自身、答練であと4~5分あれば、5、6点の上乗せが可能だったのに、という経験を何度もしてきました。皆さまは、いかがでしょうか?
そして、なにより、書き味がなめらかなので、無駄な力が入らず、手が疲れにくい、ということが、ポイントです。
快適に理論をかけるため、答練の解きなおしが億劫にならず、勉強がはかどったことは、言うまでもありません。
ちなみに、計算は、普通のペンを使い、理論だけに万年筆を使っていました。
どれも、そんなにしっくりこなかったペン。この中では、SARASAの0.4が好きでした。
これは、万年筆の字が太めになるため、計算で使ってしまうと、答案が読みづらくなるためです。
万年筆は、私が購入したときは、替え芯まで含めると1万円ちょっとしたのですが、結果として、この投資は大正解でした。
万年筆は、好みが分かれると思いますので、導入される方は、実際に実物を手に取って書き味を試してから、購入されることをおススメいたします。
私は、装飾性を排して、試験のためだけに使う目的で購入したので、その後は、一切使っていません。ただ、持つだけでテンションが上がる、勉強が楽しくなるというペン(万年筆)があるのであれば、それは、買いだと思います。
また、本試験までに手にフィットさせるのに、最低1週間、出来れば1ヶ月くらいの練習期間は見た方が良いと思います。万年筆は、ペン先の使い方によって字の太さが変わるため、普通のペンとは若干、書き方が変わるためです。
今回は、他の予備校の答練を受けることと、万年筆を使うことについて、まとめました。
ある意味、常識なんでしょうが、やってない方もいらっしゃると思います。
明日は、更に踏み込んで、直前期の勉強法について、お話ししたいと思います!
理論の覚え方について、詳しくお伝えしますので、ご期待ください。
【編集後記】
昨日は、一日、専業主夫でした。
最近のマイブームは、縄跳び、です。
子供の様子を見ながら、結構ハードな運動ができるので、お気に入りです。